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配合飼料の価格上昇に対するJA全農の取り組み 

現在、飼料原料価格の高騰により配合飼料価格の上昇が続いています。
上昇の時期や上げ幅は、原料構成の違いにより、地域・育種・銘柄によって大きく異なる場合があります。


その要因の一つは世界的な穀物価格の高騰です。

中国は世界有数の穀物生産国で長い間にわたり穀物の輸出国でしたが、国内の配合飼料の需要が急激に拡大し、2010年ごろに穀物の輸入国に転じました。現在では日本を上回る世界一の穀物輸入国となりました。これにより世界的に穀物価格の上昇が起きています。
さらにロシアによるウクライナ侵攻が起きました。ウクライナは世界有数の穀倉地帯です。しかし侵攻により穀物の作付けが進まず、秋の収穫量が大幅に減ると世界的な穀物の不足が懸念されるため穀物価格の急激な上昇が起きています。仮に侵攻が早期に終わって来年の春の作付けが復活しても、収穫が回復するのは来年の秋になります。今回の侵攻による穀物価格の上昇は長期化が見込まれます。

飼料価格高騰のもう一つの要因は円安です。
円安では1ドルと交換される円が高額になります。これは1ドル分の飼料原料の輸入に必要な円が高額になることを意味しますので、円安は飼料価格の高騰につながります。配合飼料は輸入原料が多いため、多くの原料の価格が高騰しています。

Q.円安の原因は何ですか?
A.現在の円安の原因は日本と外国(特に米国)の金利差です。新型コロナウイルスの流行により世界中で外出や催事の機会が減少し、冷え込んだ景気を回復するため世界的に金利を下げる政策がとられました。景気回復のために金利を下げる理由は、金利が低いと貯金のメリットが少なくなるため、消費や投資に回る資金が増えて景気回復の効果があるためです。
現在、下げた金利を再び上げる動きに国ごとの差があり、日本の金利は比較的低い状態です。すると金利が低い円より金利が高いドルなどの通貨を持った方が運用上で有利と考える投資家が増え、円が売られ、円の価値が安くなる円安が進行しています。

配合飼料の価格上昇に対するJA全農の取り組み
厳しさを増す畜産の現場においてJA全農はこの難局を乗り越えた先の未来を信じ、生産者の営農を支援する理念に立ち返った取り組みを進めています。

配合飼料安定基金制度の取り組み
配合飼料安定基金は、飼料価格の変動が生産者の経営に与える影響を緩和する制度です。
高額の改定が続くと補てん単価も高額になるため、補てん財源の確保が大きな課題となっています。JA全農は、国とも緊密に協議し、従来のルール通りの補てん金を速やかにお届けすることを目指しています。詳しくはこちら

農場の生産性を改善する取り組み
配合飼料を無駄なく活用することがますます大事になります。給与方法の見直しや食べこぼしの防止、家畜の死亡を減らすことや、飼料の盗み食い対策が重要です。JA全農は多くの現場事例や技術マニュアル等を公開していますのでぜひ一度ご覧ください。詳しくはこちら
原料情勢とJA全農の製造供給網について
飼料原料の価格は、ウクライナや為替市場の動向のほか、トウモロコシ産地の天候や海上運賃などでも変化します。こちらでは配合飼料の原料情勢について情報提供いたします。
また、安定的な原料調達と飼料供給を可能にしているJA全農独自の製造供給網について、海外の産地から国内の飼料工場に至る流れについてご紹介します。詳しくはこちら
 

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