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海外粗飼料情勢

 
平成30年7月27日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成30年7月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) カリフォルニア州インペリアルバレー
 7月11日の灌漑局の発表によると、作付面積は前年同時期対比で減少しています。
 収穫は、6番刈の終盤を迎えています。同州では高温乾燥した天候が続いており、直近で集荷されている品質は主にCP18%程度です。サウジアラビアからの堅調な引き合いに加えて、米国内の酪農家からの需要も旺盛なため、産地相場は上昇しています。北部から中部カリフォルニアでは、降雨の影響で1番刈が品質不良であったため、南部のインペリアルバレーへ需要が波及しています。概して良品の在庫不足であるため、生乳価格が低調ではあるものの、米国内酪農家は高値のアルファルファを購買せざるを得ない状況です。一方で、より安価な繊維源を求めてバミューダストローやスーダンストローの購買量を増やし、アルファルファとの混合給与を行う米国内生産者が増えています。

(2) オレゴン州クラマスフォールズ
 6月から1番刈が開始しましたが、約5日おきに降雨があり、程度が軽いものも含めれば1番刈の50%程度が雨当たり被害を受けています。2番刈の収穫は開始して間もないですが、1番刈で十分に得られなかった良品を確保するために早刈りを実施している生産者が多い状況です。

(3) ワシントン州コロンビアベースン
 作付面積は昨年対比で5-10%程度の減少です。1番刈の収穫は、冷涼な気候により例年対比で1-2週間程度遅れて開始しました。収穫中に散発的な降雨が発生し、程度が軽いものも含めれば1番刈の65%程度が雨当たり被害を受けています。収穫量減少と良品不足を背景として産地相場は昨年多比で上昇しています。
 直近では2番刈の収穫が終盤を迎えています。1番刈の収穫の遅れを取り戻そうと早刈りを実施した生産者が多く、また例年よりも冷涼な気候であるため、2番刈の品質(葉付き、成分、色目)は例年と比較して非常に良好です。ビッグベール、ミッドベール集荷の玉であっても一定の葉付きが維持されています。産地相場については堅調です。1番刈で良品が十分に確保されなかったことから米国内外からの引き合いが強く、2番刈の産地相場は1番刈並みかそれ以上の動きを見せています。

(4) ネバダ州
 1番刈では早刈りされたものの一部で雨当たりが発生しましたが、大部分の作柄は良好でプレミアムグレードが中心に集荷されました。2番刈については収穫が進行中で、早刈りされたものはプレミアムグレードとなりましたが、気温上昇とともにCP値は下がり直近では主にCP20%を下回る#1グレードが中心に集荷されています。産地価格は、主に良品を求める米国内需の引き合いが強く昨年対比で上昇しています。

(5) カナダ産
 冷涼な気候のため、例年よりも収穫は若干遅れています。1番刈は6月中旬から始まり、7月中旬には終了の見通しです。その後、1か月後に2番刈の開始を見込んでいます。サスカチュワン南部では干ばつの影響によりアルファルファの生産量が減少しています。これにより内需の引き合いが非常に強く、産地相場は昨年対比で上昇しています

2.スーダングラス
 7月11日の灌漑局の発表によると、作付面積は前年同時期対比で10%の増加です。
 早撒き1番刈の60-70%が収穫終了しており、早い圃場では2番刈の収穫が開始しました。6月から例年よりも高温多湿な天候が続いています。例年であれば8月以降にこのような高温多湿な天候となるため、遅撒きや早撒き2番刈の品質は茶葉が多くなる傾向にあります。しかし、今年は6月後半から既に高温多湿な天候であるため、直近で収穫される玉でも例年と比較して茶葉の混入が多くなっています。また軸の太さについては、例年よりも軸太品や同一スタック内でのばらつきが多い印象です。この背景には、①種子代高騰を受けて生産者が播種密度を部分的に減らした、②生育時に強風が続いたため細軸のスーダンの一部は倒伏し生育できなくなり、結果的にスーダンの生育密度が減少した、③生産者が単収を上げるために給水量を増やしたことなどが挙げられます。これまでのところ、概して品質は昨年よりも劣っており、そのような低グレード品の産地相場は昨年よりも下降しましたが、発生量の限られる上位グレード品は昨年並みの価格で取引が行われています。

3.ストロー類(ペレニアル・アニュアル・フェスク)
 オレゴン州ウィラメットバレー南部では、アニュアルとフェスクのベーリングが6月末に開始しました。あと数週間でフェスクのベーリングが完了し、その後アニュアルのベーリングも終了すると予想されます。より商品価値の高いフェスクのベーリングが優先されるのが例年の傾向です。これまでのところ、特に大きな天候被害は受けていません。
 ウィラメットバレー中部では、フェスクの収穫が終了し、ベーリングを目前に控えています。ペレニアルの収穫もほとんど終了しており、8月頭にはベーリングが終了するものと予想されます。これまでのところ特に大きな天候被害は受けていません。

 
4.チモシーヘイ
 ワシントン州コロンビアベースンについて、1番刈の収穫は終了しました。6月中旬からの収穫中の散発的な降雨の影響を受けて1番刈の50%以上が雨当たり被害を受けています。一部の早刈りの玉は降雨を避けて良品として集荷されましたが、ほとんどが馬糧用途として集荷され、養牛用向けには流通しない見込みです。エレンズバーグでは1番刈の大部分が雨当たりや茶葉混入による良品不足の状況で、例年以上に同地域のサプライヤーがコロンビアベースン地区に進出して非常に積極的に購買を進めています。それに加えて中東向けの馬糧用プレミアムグレードの引き合いが旺盛であり、上位グレードの産地相場は昨年並みか上昇の動きを見せています。
 天水地域(東ワシントン州、オレゴン州、アイダホ州)については6月下旬から1番刈の収穫が開始しました。土壌水分が潤沢であったことと例年よりも冷涼な気候であったことから生育状況は良好です。一部で収穫時の雨当たりが発生しましたが、これまでのところ概して良品が集荷されており、プレミアムグレードの発生が期待されます。一方で、良品不足のコロンビアベースンやエレンズバーグのサプライヤーが積極的に天水地域からの購買を進めており、産地相場は上昇しています


5.豪州産オーツヘイ
 現在受渡を行なっている旧穀分は、順調に出荷されています。
 新穀については全地域(西豪州、東豪州、南豪州)において播種が終了しました。降水量が例年と比べて少なかったことから全地域の播種が遅れ、それに伴い生育も遅れているため、現在は例年以下の生育状況となっています。また、播種時期である5月から6月にかけて豪州全域で雨が降らなかったことから水が不足し、放牧草の生育が不十分となったため、豪州国内からの需要が増加しています。特に低級品を中心に出荷が行なわれたため、下位グレードを中心に産地相場は急激に上昇しています。そのため、一部のサプライヤーは下位グレードが供給できない事態に陥りそうです。



                                                                                                                                               以上


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