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海外粗飼料情勢

 
平成31年03月18日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成31年3月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) カリフォルニア州インペリアルバレー
 3月12日の灌漑局発表によると、作付面積は前年同時期対比で3%の増加となっております。そのため、新穀の生産量増加が期待されますが、米国西海岸地域で実施されている取水制限(同地域のダムの水位が低下していることを受けた対応)が今後どのように影響してくるか注視する必要があります。
 同地域では、雨模様が続いており、生産者によって新穀の収穫状況がまちまちとなっております。昨年からの刈り残しや霜枯れ部分の剪定作業(クリッピング)を済ませた生産者もいれば、クリッピングを行わず、今後そのまま1番刈の収穫を始める生産者もいる様子です。今までの状況を総括すると、概して1番刈の品質は芳しくなく、Premiumグレードの発生数量も例年より少ないことから、産地相場は引き続き堅調に推移しております。サウジアラビアや米国内の需要は引き続き旺盛であり、少なくとも2~3番刈が開始するまでは、産地相場が軟化する兆しは見えません。

(2) ワシントン州コロンビアベースン
 今月も断続的な降雪がありますが、直近では幹線道路は復旧しています。先月から今月頭にかけての降雪に伴い、幹線道路が閉鎖され、船積みに遅延が生じましたが、直近では順調に出荷が進んでいます。
 新穀開始を控え、直近では産地における原料ヘイの取引は進んでいません。旧穀は概して品質が良く、フィーダーヘイと呼ばれる米国内フィードロットで使用される下位グレードの発生は限定的でした。そのため、フィードロットでさえ冬場の飼養を凌ぐために中位グレードの購買を進め、上位~下位グレードに至るまで産地在庫はひっ迫しています。新穀の収穫開始は、現時点では4月後半~5月頭の見通しです。


2.スーダングラス
 3月12日の灌漑局発表によると、作付面積は前年同時期対比で73%の減少となっております。例年よりも気温が低く、土中温度が低下しているため、新穀の作付けが遅れていることがこの減少の背景にあります。新穀の作付けは今月中旬から開始される見通しです。
 3月の小麦の作付面積は前年同時期対比で64%の減少となっており、生産者は他品目への作付けを進めることが想定されます。しかし、灌漑設備の整った同地域では、作付けできる品目の選択肢が多く、直近のサプライヤーや生産者への聞き取りに基づくと、小麦の減少分がすべてスーダンの作付け増加に繋がるとも断言できない状況です。早播きスーダンの作付け、収穫後に秋の野菜生産へ移行する生産者もいる一方で、収益性の観点から見ればアルファルファやクレインなどの多年草への作付け意向も直近では強いと言われ、各農家の経営方針により様々な選択が考えられます。そのため、来月以降の作付け発表を注視する必要があります。
 旧穀の産地在庫に関しては、中位~上位グレードはほとんど残っていませんが、下位グレードはまだ若干余力がある状況です

3.ストロー類(ペレニアル・アニュアル・フェスク)
 
昨年から引き続いてペレニアルライグラスからナッツ類などの他作物への転作が進んでいる様子です。また、ペレニアルライグラスは除草剤耐性が低いこと、昨年末から今年にかけて降雨が少なかったことにより、現在生育中のいくつかの圃場では生育が不十分で、地表面がむき出しになっている箇所が目立っています。そのため、新穀のペレニアルライグラスの生産量は、作付面積および単収の減少に伴い、昨年よりもさらに減少する可能性があります。
 一方でフェスクは比較的生命力が強いので、新穀の単収は例年並みであると現時点では予想されています

4.チモシーヘイ

 情勢に大きな変動はありません。産地の圃場在庫はほとんどない状況です。旧穀は雨あたりにより上位グレード(Dairy Premium)の発生が少なく、紐付けされていない上位グレードを未だに保有しているサプライヤーはほとんど存在しないものと思われます。一部のサプライヤーが余剰在庫を抱えており、新穀開始前の出荷促進を意図したオファーを出している様子ですが、数量は少量であり、多くのサプライヤーは基本的に旧穀の過剰在庫を抱えることなく新穀のシーズンに入りそうです。

5.豪州産オーツヘイ
 新穀の収穫は完了しております。依然として上位、下位グレードの引き合いは強く、追加購買の問い合わせが日本から来ているものの、現地サプライヤーも上位グレードについてはほとんど紐付けが完了しており、追加購買は難しい状況です。一部中位グレードが売れ残っているのみで、今後もこのタイトな供給状況は継続する見通しです


                                                                                                                                               以上


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