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海外粗飼料情勢

 
平成30年5月17日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成30年5月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) カリフォルニア州インペリアルバレー
 5月14日の灌漑局の発表によると、作付面積は前年同時期対比で2%の減少です。現在は3番刈の収穫が進行中です。同地域では気温が上がってきており、直近ではCP値20%以上のプレミアムグレードの収穫が難しい状況です。サウジアラビア、中国、米国内からの引き合いは引き続き堅調で、新穀価格は前年同時期比でトンあたり50~70ドル程度の上昇を見せています。

(2) オレゴン州クラマスフォールズ
 今年の積雪量は例年を下回っており、同地域の貯水池への流入量は例年の半量程度になる見通しです。このため、水不足が懸念されており、オレゴン州政府はサーモンを保護するために貯水池の水を河川へと放流することを決定しました。6月1日まで農業用水としての貯水池の利用が制限されることになります。アルファルファの新穀の収穫開始は、例年同様に6月中旬の見通しであるため、上記の要因から1番刈の収量への影響が懸念されます。その一方で、多くの生産者は井戸を通じて地下水を利用できるため、水不足がどの程度の影響を及ぼすか現時点では不明です。

(3) ワシントン州コロンビアベースン
 5月7日の週より、一部で1番刈の収穫が開始しました。特にコロンビアベースン南部では冷涼な気候により、例年よりも2週間程度遅いスケジュールで収穫が進行中です。チモシーをはじめとした、より収益性の高い作物への転作が進んでおり、アルファルファの新穀の作付面積は昨年対比5~10%の減少の見通しです。米国内酪農家および肥育農家からの引き合いは堅調であり、新穀の産地相場は旧穀対比でトンあたり20~30ドル程度の上昇と現時点では予想されています。

2.スーダングラス
 5月14日の灌漑局の発表によると、作付面積は前年同時期対比で18%の増加です。昨年と比較して野菜から早播きスーダンに転作が進んだことが増加の主な要因と考えられます。また、小麦の作付面積は前年同時期対比で34%の増加です。このため、小麦収穫後の遅蒔きスーダンの作付面積が前年よりも増加する可能性があります。

3.ストロー類
 以下表のとおり、直近では自給飼料の豊作を背景として韓国からのライグラスに対する引き合いは軟化していますが、サプライヤーは新穀のペレニアルライグラスの供給量の懸念を口にし始めています。また、例年は色抜けのブロンドタイプのペレニアルライグラスを生産していた生産者の多くが、通常品でも十分な収益性があるため、天候被害のリスクを冒してまでブロンドタイプを生産することに難色を示しています。





 
4.チモシーヘイ
 ワシントン州コロンビアベースンについて、6月4日の週から新穀の収穫開始の見通しです。チモシーは冷涼な気候を好むため、アルファルファほどの収穫の遅れは生じないと思われます。旧穀の堅調な産地相場の影響を受け、新穀の作付面積は5%程度増加の見通しです。旧穀の圃場在庫は払底に近い状況ですが、特に低グレード品に対して日本や韓国の需要は軟化しており、新穀価格は下落することが期待されます。しかし、チモシーは収穫時期の天候次第で品質や産地相場が大きな影響を受けるため、産地相場について具体的な予測を立てるのは時期尚早です。また、今後も中東からの堅調な引き合いが産地相場に影響を与えるものと思われます。
 東ワシントン州やオレゴン州のドライランド産について、昨年冬から今年春にかけて十分に降雨があり、生育は順調に進んでいます。新穀の作付面積は昨年と同程度の見通しです。
 カナダ産について、新穀の作付けの見通しは以下の通りです。
 ・アルバータ州南部(灌漑地域):昨年対比5%ほど増加の見通し
 ・アルバータ州北部―中部(天水地域):昨年と同程度の見通し
 4月中旬まで降雨や降雪が多く、春先の播種や施肥が遅延しました。そのため、新穀の収穫は例年対比で1~2週間ほど遅れる見通しです。ロッキー山脈の降雪量は例年以上であり、灌漑用水の懸念はありません。旧穀の産地在庫については、旧穀価格が米国産対比で競争力があり輸出向けの引き合いが堅調だったため払底に近い状況です


5.豪州産オーツヘイ
 全豪州において収穫は完了しています。現在受渡を行なっている旧穀分の品質については、東豪州(ビクトリア州)では収穫時期の降雨による影響で地域ごとに大きく異なるため、サプライヤーによって品質に違いがみられました。
 南豪州分については、全体的に茎が細く緑色が濃いものも多い状況で、上~中級品中心に収穫されました。
 西豪州では、収穫時期の降雨の影響を大きく受けたため、雨あたり品が中心となっております。ただし成分値は高く、雨あたり品であっても中級品としてグレーディングされるケースが多い模様です。一部のサプライヤーは注文が集中しているため、即積みオーダーを入れてもプレスキャパシティーが8月入船頃までかかってしまうところもあり、引き続きオーダーが入りづらい状況が見られます。
 新穀については、現在各州で播種が行なわれております。播種前までは土壌水分がそれなりにありましたが、直近の降雨量が例年以下となっており、農家は通常どおり発芽するか懸念しています。また、直近の降雨減少によりオーストラリア国内の草が生えておらず、オーストラリア国内での乾牧草の引き合いが増えている模様です。



                                                                                                                                               以上


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