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海外粗飼料情勢

 
令和2年8月25日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 令和2年8月号
 

1.アルファルファヘイ
(1)カリフォルニア州南部インペリアルバレー
 2020年8月15日付けのインペリアルバレー灌漑局からの発表によると、122,324エーカーが灌漑されています(前年同時期:119,086エーカー、先月:133,029エーカー)。現在は4-5番刈が中心ですが、高気温が続いているため品質は低く、軸細・葉付きが悪い・低成分のものが中心となっています。

(2)ワシントン州コロンビアベースン(コロンビア盆地)
 1番刈・2番刈ともに終了しています。1番刈の多くは雨あたりとなりましたが、2番刈は天候に恵まれ高品質なものが収穫されました。現在は3番刈が主に行われていますが、天候が良好なため、色目を中心に継続して品質の良いものが収穫されています。南部では一部4番刈が始まった模様です。直近では高気温かつ乾燥ぎみな天候が続いています。
 米国内酪農家からの需要は弱く、多くが4番刈を待っているようです。

2.米国産チモシーヘイ

 コロンビア盆地では1番刈の収穫が完了し、現在は2番刈の収穫が進められています。1番刈の多くが雨あたりとなり、特に上級品では価格上昇が見られています。また、品質は総じて昨年より劣っており、品質のバラつきも見られることから、グレーディングは輸入業者ごとに大きく異なる点に注意が必要です。降雨の影響により上級品が限定的となっていることから、輸出業者の上級品への需要は継続するとみられ、価格は堅調な見通しです。
 エレンズバーグにおいても収穫が完了しました。程度の差はあるものの、全体の約60%が雨の被害を受けた模様です。
 天水地域においても1番刈はほぼ終了しており、品質は概ね良好と見られます。今後2~3週間以内に2番刈が開始となる見込みです。


3.スーダングラス
 2020年8月15日付けのインペリアルバレー灌漑局からの発表によると、27,062エーカーが灌漑されています(前年同時期:26,320エーカー、先月:40,034エーカー)。1番刈はほぼ完了しています。2番刈でこれまで収穫されたものは中~低級品が中心となっている模様です。今後は標準品かつライトカラーを中心に収穫されますが、中には茶葉が含まれるものも想定されます。
 春先の天候不良から進捗は1~2週間程度遅れており、秋の転作にけた準備のため、2番刈を行わない生産者もいる模様です。

4.ストロー類(アニュアル・ペレニアル・フェスク)
 ウィラメットバレーではフェスクとアニュアルライグラスの収穫がほぼ完了しており、ペレニアルライグラスの収穫についても8月後半には完了する見込みです。天候にも恵まれ、これまでは例年どおり収穫が進んでいます。
 ペレニアルライグラスは6月の激しい降雨の影響により、例年より緑色が濃くなっている模様です。8月上旬にも降雨があり、圃場乾燥中のストロー表面の色抜けが見られています。このようなスタックであっても土壌に近い部分は緑色を保つため製品にした際に色目のバラつきが一部懸念されます。


5.豪州産オーツヘイ・小麦ストロー
(1)オーツヘイ
 7月は全国的に雨量が少なかったものの、8月に入りこれまで雨量の少なかった西豪州では15-25mmの降雨があり土壌表層の水分が充足されました。GIWA(西豪州穀物協会)の8月レポートによると、WAにおける新穀オーツヘイの生産量は1,490万トンと前年比132%、過去5年平均対比では97%となっています。中国との貿易摩擦影響により大麦が大きくシェアを落としましたが、オーツは66.5万トンと前年比166%、過去5年平均対比では113%となっています。穀物と牧草用の振り分けによりますが、生産量は大きく改善する見込みです。
 新型コロナウイルス関連では、豪州で2番目に人口の多いヴィクトリア州で感染者か急増しており、第2波リスクが発生しているとして、州都メルボルン都市圏では7/8より6週間のロックダウンが実施されています。牧草サプライヤーは国の基幹産業との位置づけとなるため問題無く操業していますが、物流や港湾関係者で発症者が出ると、影響を受ける可能性があり注視が必要です。

(2)小麦ストロー
 オーツ同様、小麦の生育も各エリアで非常に順調に生育しており、新穀の収穫を待っている状況です。


6.海上運賃
 2月から3月上旬にかけて新型コロナウイルスにより中国の荷動きが停滞したことからコンテナ船の休航が例年より長期化し、特に北米-中国間の物流に影響を与えました。3月中旬から下旬にかけては中国における荷動きが徐々に戻り、コンテナ物流が正常化に向かうと考えられましたが、4月に入ると、欧州や北米において、非常事態宣言および外出禁止令が発動され、自動車産業を中心とした産業が操業できない状況となりました。これらの影響から全体的な荷動きが低調となっており、各船会社は再度、休航を実施するケースが相次ぎました。
 直近は休便を取りやめるケースも出ており、最悪の状況は脱したと考えられるものの、船会社は貨物量の減少を背景とした海上運賃一斉値上げのアナウンスを続けていることから、予断を許さない状況が続いています。



                                                       以上


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