JACCネット

JA全農が提供する畜産総合情報サイトです。

会員ログイン

ログインID

パスワード

サイト内検索

2007年 11月09日 輸入粗飼料情勢 / 平成19年11月号

平成19年11月9日
全国農業協同組合連合会(JA全農)

輸入粗飼料情勢 / 平成19年11月号


 北米では多年草作物の作付けが一部で始まります。ここ最近の穀物相場高騰を受け、各地で小麦を中心とした麦類の作付面積が大幅に増加しています。多年草作物の播種時期は一般的に秋口となっており、翌年度産以降の牧草生産量に影響しそうです。
 豪州ではオーツヘイの収穫が最盛期です。東豪州等では2年連続の干ばつが決定的となっており、今年度産の生産量も平年作には戻らないと思われます。

1.スーダングラス
 主産地のカリフォルニア州インペリアル・バレーでは、2番刈りの収穫を既に終えており、一部3番刈りの収穫が行われています。3番刈りは主に低グレード品としての収穫が一般的であり、これらは主に国内消費用として流通される模様です。
 他方、同地域ではこの時期、一般的には麦の播種及び野菜の収穫が行われます。ここ最近の穀物相場高騰は生産者の小麦の生産意欲を強くしており、種子販売状況から察すると、同地域における小麦の作付面積は前年度産の2倍以上となる模様です。これは3月頃に播種される早蒔きスーダンの作付面積減少を意味し、翌年度産のスーダンは品質低下が懸念されます。
 加えて、インペリアル・バレーはコロラド川を水源とした灌漑農業が行われており、ここ最近続く米国内の干ばつにより農業用水の供給制限に発展しそうです。

2.アルファルファヘイ
 主産地のワシントン州コロンビア・ベースンではアルファルファヘイの収穫が概ね終了しました。米国内乳価の好調に支えられた国内需要は引き続き堅調です。南部カリフォルニアでは8番刈り、北部カリフォルニアでは7番刈りが終了しましたが、これらもそのほとんどが国内消費へと向けられています。
 各地で生産されるアルファルファですが、ほとんどの地域で播種から3~4年経過した古い畑が穀物関係へ転作されつつあります。翌年度産の作付面積は各地で大幅に減少するものと見込まれています。

3.ストロー類
 今年度産のライグラス、フェスキューはその多くが降雨被害を受けています。今年度産は若干の雨当たり品が一般的となっているストローですが、その程度は生産地域によって差異が生じています。特にフェスキューの品質はライグラスに比べて悪い傾向にあります。
 ストロー類の主産地であるオレゴン州ウィラメット・バレーでも小麦への転作が顕著です。加えて、ライグラス種子市況よりもフェスキュー種子市況が好調であるため、特に古いライグラスの畑はフェスキューや小麦へと転作されている状況です。このため、翌年度産のライグラス作付面積は減少傾向となっています。

4.チモシー
(1)米国産
 主産地のワシントン州コロンビア・ベースン、エレンズバーグ周辺共に収穫を終えました。通常は2番刈りで終了するチモシーですが、一部では3番刈りの収穫を実施した生産者も見受けられるほど、輸出・国内共に需要は旺盛です。しかし、3番刈りの時期は気温も下がることや、降雨も散見されるため、品質としては輸出適格品まで至らず、ほとんどが国内消費用とされます。
 多年草のチモシーでは、小麦を中心とした穀物への転作が顕著になっています。このため、翌年度産以降の作付面積減少は少なくありません。

(2)カナダ産
 アルバータ州中部クレモナ周辺での収穫は既に終了しており、輸出業者の買い付けも概ね終了しました。国内向けの引合が非常に強く、各社とも予定していた牧草加工生産量を大幅に下回る買い付け結果となりそうです。
 アルバータ州南部レスブリッジ周辺では2番刈りの収穫が概ね終了しました。レスブリッジの北部では、収穫時期の天候に恵まれたため輸出適格品が生産されましたが、南部では収穫時期の降雨や降雪等を原因として、輸出適格品に至らず、その多くが国内で消費される予定です。
 クレモナ周辺を中心に、穀物への転作が顕著です。同地域は牧草生産と穀物生産地域がほとんど同一であるため、転作も容易な環境です。このため、他地域よりも転作の傾向が顕著であり、翌年度産の作付け面積は大幅に減少するとの見方が一般的です。

5.オーツヘイ
 各地で収穫作業が最盛期に入っています。
 この1ヶ月で各地に降雨がありました。その中でも西豪州を襲った降雨は比較的規模も大きく、ベーリングを待っていた天日乾燥中の牧草はその多くが降雨被害を受けました。11月上旬には南豪州、東豪州でも降雨に見舞われ、天日乾燥中の牧草は被害を受けています。
以上


Copyright(C) 2010. Z-BS. All rights reserved.