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2007年 10月10日 輸入粗飼料情勢 / 平成19年10月号

平成19年10月10日
全国農業協同組合連合会(JA全農)

輸入粗飼料情勢 / 平成19年10月号


 北米産新穀の収穫は、大半が終了しましたが、息をつく間もなく豪州の新穀刈取が開始されました。北米では、天候に恵まれたため概ね平年並みとなりましたが、豪州では8月以降の降雨がほとんどなかったため、期待された平年作から一転して干ばつによる減産が避けられない状況です。

1. スーダングラス
 主産地のカリフォルニア州インペリアル・バレーでは、2番刈りの収穫が終了しました。現在、多くの圃場が次ぎの作物である野菜へと転換しています。
 今年度産は、最近の穀物相場高騰の影響から、昨秋の小麦播種量が大幅に増えたため、3月頃に播種する早蒔き面積は大幅に減少し、小麦収穫後に播種する遅蒔きが主流となりました。遅蒔きは生育時期と気温の上昇期が同時期であるため、雑草及び茶葉の混入が比較的多いことが特徴です。この傾向は今年度産のみならず、今後継続する特徴と言っても良いでしょう。
 生産量は平年並みでしたが、需要のバランスが大きく変わったことも今年度産の特徴です。特に軸太品については、国内外からの需要が集中したため、供給量は限られたものとなっています。

2. アルファルファヘイ
 主産地のワシントン州コロンビア・ベースンでは4番刈りの収穫が概ね終了しました。米国内の乳価好調に下支えされた需要は、未だ継続して強い引合を出しています。一部では5番刈りを実施する生産者もいます。
 今年度産は収穫時期の天候に恵まれ、降雨被害は最小限に留められています。乾燥気味の傾向であったことにより、朝露の不足等が若干の過乾燥を招いてしまっているものもあります。
 コロンビア・ベースンでも穀物市場高騰による影響が大きくなっています。地力回復及び保全のため、ローテーション・クロップとしての位置付けもあるアルファルファヘイですが、生産者は古いアルファルファ畑を穀物に転作することに加えて、新規にはアルファルファ畑の播種ではなく、小麦等穀物を播種する傾向が強まっています。このため、先々の供給量は減少傾向となることが予想されます。

3. ストロー類
 今年度産のライグラス、フェスキューはその多くが降雨被害を受けています。特にフェスキューは、その程度が生産地域によって異なっており、降雨被害を受けなかった貨物、軽度の貨物、重度の貨物等、グレード分けされることとなります。なお、軽度の雨あたり品が供給貨物の中心となりますが、見栄えは例年と比べて色目がくすんでいることが特徴です。

4. チモシー
(1)米国産
 主産地のワシントン州コロンビア・ベースン、エレンズバーグ共に収穫をほとんど終えました。穀物への転作から、作付面積は減少傾向と伝えられている一方、需要は馬糧用途を中心に堅調です。
 2番刈りはその多くが降雨被害を受ける結果となりました。このため、今年度産の2番刈りは雨あたり品及び茶葉混入が目立つことが特徴となり、例年に比べて品質は劣ります。

(2)カナダ産
 アルバータ州南部レスブリッジ周辺では2番刈りの収穫が行われています。しかし、同地域ではこの時期かなり気温が落ち込むことに加えて、降雨等があり作業が予定通りに進んでいません。
 アルバータ州中部クレモナ周辺では、ほとんどの収穫が終了しました。

5. オーツヘイ
 平年作が期待された豪州産貨物ですが、8~9月の降雨量がほとんど記録されず、結果的に干ばつの様相を濃くしています。特に南豪州と東豪州の供給予想数量は大幅に下方修正される見込みです。
 穀物関係も同様の状況下であるため、今後、豪州国内需要は精力的にオーツヘイ等、粗飼料関係を集荷するであろうことから、需給環境は厳しくなることが予想されます。
 この干ばつ傾向により、作物の成熟速度が早まり、既に一部の地域では収穫が始まっています。このため、早いところでは10月下旬から新穀の入船が始まる地域も見られるでしょう。
以上


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