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平成26年8月27日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成26年8月号
 
はじめに
 粗飼料新穀の収穫作業は終盤戦に差し掛かりつつあります。需要は第三国需要を中心に非常に落ち着いており、当面必要とする数量を確保するに留まっているという印象です。


1.アルファルファヘイ
 ワシントン州コロンビアベースンでは3番刈りの収穫が6割程度終了しました。南部地域では4番刈りの予定を組み始める生産者も見受けられます。天候には非常に恵まれ、ベースン全域の供給余力はここ数年で一番多いと言っても過言ではないほどです。しかし、この好天はよい色目をもたらした一方で、連日の猛暑から成分値は去年よりも落ちているという感覚があります。
 価格に関しては若干の軟化傾向が見られます。特にキューブやペレット、中位品ベールの原料となる品質は、上位品よりも価格軟化幅が大きいと言えます。ただし、カリフォルニア州の旱魃による需要の逼迫により、過去に類を見ない高値での値動きですので、主原料類市況動向が値下げの傾向となっている現在、まだ「待ち」の姿勢をとることが上策と思われます。

 
2.スーダングラス
 スーダングラスは一番刈りが終了し、2番刈りも後半戦に差しかかっています。1番刈りは「細軸・緑タイプ」を中心に生産されましたが、気候の変化が生じる7月後半以降は茶葉が混じる傾向にあります。2番刈りについては、①色抜けがしっかりしている品 や ②軸太品 が少ないことが今年の傾向としてあります。理由として、早蒔き・1番刈りで切り上げた生産者が多く、色目に変化を及ぼす7月後半以降の作付面積、つまり遅蒔き・2番刈りの対象となる品が少ないことが挙がります。

 
 
3.ストロー類
 各地で天候に恵まれた2014年度産の粗飼料収穫作業ですが、唯一ウィラメットバレー産のペレニアルライグラス、フェスキューグラスが甚大な降雨被害を受けました。
 ペレニアルライグラスストローは現段階で収穫された品の多くが雨当たりとなっている様子です。このため、2014年度産のライグラスストローにはグレードが用いられる可能性があります。フェスキューストローもライグラスストロー同様、大きな降雨被害を受けています。


4.チモシーヘイ
 コロンビアベースンではチモシーヘイの1番刈りの収穫作業がほぼ終了し、現在は2番刈りの収穫・集荷が進められています。作業は順調に進んでおり、供給余力は十分といえます。ワシントン州東部やアイダホ州はエレンズバーグ産やコロンビアベースン産よりも安い傾向にありましたが、チモシーは近年において輸出業者にとって利幅の大きい商品となっており、中東や中国市場の開拓に大きな関心を寄せています。このため、今年度産はワシントン州東部産やアイダホ産の価格が著しく高騰しています。
 カナダ産チモシーについて、アルバータ州レスブリッジ周辺では収穫作業を終えました。例年と同じく、残念ながら収穫時の降雨や多湿によりプレミアムに届く品質のものは少ないです。同州中部のクレモナ近郊でも収穫時の天候が安定せず、結果、品質は安定に繋がらず、カナダ産チモシーは今年も近年どおりの品質となりそうです。

5.海上運賃情勢
 5/12から精力的に続けられているILWU-PMAの労使間交渉は現在も継続しています。一方、穀物エレベーター各社PMAの構成員ではないため、独自の契約交渉をILWUと進めていましたが、8/11にILWU-Pacific Northwest Grain Handlers Association間で合意に至ったとの情報が入りました。現在行われているILWU-PMAの交渉全体に大きく影響を及ぼす内容ですので、詳細はまだ明らかにされていません。
 上記の労使間交渉を見据えて輸入 / 輸出双方とも6月中に通常以上の貨物を動かしたことから、7-8月では反動が生じています。Los Angeles / Long Beach等の港ではコンテナ供給量や船腹供給量に影響はないとしていますが、Seattle / Tacomaでは輸入量減によるコンテナ不足が一部船社で発生しています。
 本邦では需要期を控えること、当地では供給元のプレススケジュール状況がタイトになること、コンテナ供給量不足が懸念されること、重量のある商品 (果樹等) の輸出 (Seattle / Tacoma) は好調であることから船腹スペース供給量が懸念される (重量制限による) こと等の要素から、年内のオーダーは発信してしまうことをお勧めします。

以上

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