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平成26年9月29日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成26年9月号
 
はじめに
 新穀の収穫作業が最終段階を迎え、1~2番刈りで終了する草種については、売手側(牧草輸出業者)のコストは概ね確定された見込みです。一方、他草種に比べて刈取回数が多いアルファルファやクレイングラス、バミューダヘイについては、以降も集荷チャンスが残されているため、売手側のコストは変動余地を残しています。


1.アルファルファヘイ
 ワシントン州コロンビア盆地では4番刈りの収穫が終盤を迎えています。また、5番刈りについても順調に生育しているとの報告を受けています。5月上旬からの1番刈り収穫時期より9月現在まで好天に恵まれ、供給量は潤沢であるといえます。
 諸国への輸出状況としては、中東向け需要の低迷が目を引きます。この背景にはUAE国内の過剰在庫がありますので、今年の中東向けは大幅な輸出量減少で落ち着く可能性が高いと思われます。一方で、中国向け需要は堅調であり、中国への輸出量は拡大しています。


 
2.スーダングラス
 スーダングラスの2番刈りは最終段階となりました。今年度は小麦播種面積が少なかったことに起因して、スーダングラスの遅蒔きの播種面積が少なかったことに加え、9月上旬に降雨被害を受けたことから、さらに供給余力は少なくなっています。更にカリフォルニア州サクラメント近郊地域は、旱魃の影響を強く受けていることもあり、1番刈りのみの収穫となる所が多く、生産量は大幅に減少しています。

3.ストロー類
 ストロー類の収穫作業は全て終了しています。一部では、ストローに通常品と雨あたり品等の品質グレードが生じたり、価格の調整が入ったりしています。韓国向けは、通常フェスキューストローが大きな割合を占めますが、今年度はライグラスストロー(主な仕向け先は日本)をパッケージで販売するケースが見受けられます。甚大な降雨被害を受けたストロー類は、良品の供給余力が限られているため、サプライヤーによる、供給力や価格競争力の違いが出てくる可能性があります。


4.チモシーヘイ
 コロンビア盆地では、チモシーヘイの2番刈りの収穫作業が最終段階に入っています。2番刈りは、韓国向け需要もなく市場規模が1番刈りと比べて小さいため、一部が降雨被害を受けたものの需給に影響する状況には至っていません。
 今年度産の品質は、収穫時の天候状況により各種の品質(グレード)が発生しています。


 
5.豪州産オーツヘイ
 オーツヘイは、西豪州北部から順に収穫時期に差しかかっています。菜種への転作が各地で多く見られており、作付面積は減少しています。旧穀原料を整理する意味もあり、8月は中国に向けて大量に輸出されており、年間の輸出量は20万トンまで達する見込みです。

6.海上運賃情勢
 本船スペースおよび、コンテナ確保には現段階では大きな問題はありません。NYK本船の大幅遅れにより仙台揚げを中心とした受渡に大きく影響が出ましたが、当地では同社へのブッキングを必要最低限に留めて影響を最小限にしています。
 往航(東廻り航路)、復航(西廻り航路)共に(特に往航)前年を大きく上回っている一方、中東向けが大幅に減少していることから、北米のコンテナインバランスは前年よりも顕著になっているため、北米発コンテナ海上運賃の低迷は継続するものと見られています。
 5/12から交渉が本格化していたPMAとILWUの交渉は、8/26に共同声明として両者が暫定合意に達したと発表がありました。ILWUと穀物エレベーターとの基本合意も平行して終えていますので、労使交渉問題はひとまず終結しています。

以上

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