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平成26年10月30日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成26年10月号
 
はじめに
 新穀の収穫作業はほぼ終了しました。カリフォルニア州の旱魃や歴史的な高値となった米国内乳価といった要因により、輸出向けの供給余力が不十分になるのではという懸念がありましたが、実際には中東向けの輸出量が大幅に減少し、需給のバランスがとれた形となりました。全体として、今年の輸出量は前年を割り込む数字となる見込みです。


1.アルファルファヘイ
 ワシントン州コロンビア盆地では4番刈りの収穫が終了しました。5番刈りの収穫も行われておりますが、ほとんどが米国内で消費されています。今年度産の品質は概ね良好です。降雨が殆どなかったため、2-3番刈りに過乾燥を感じるかもしれませんが、4番刈りは急激な寒暖差が生じたことから例年よりも良質の仕上がりとなっています。
 中国でのGMOアルファルファ問題については、米国の複数社が苦慮しています。中国当局の公式見解ではPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査でもGMOが検出されないこととされていますが、PCR検査において検出がゼロとはかなり高いハードルであると言えます。一方、中国側も規制によるこれ以上の輸入量減少は厳しい状況にあり、今後の展開が注目されます。

2.スーダンヘイ
 スーダンヘイの収穫は終了しました。今年度はカリフォルニアでの旱魃および後期の降雨被害を原因として、2番刈りの供給余力は過去5年で最低レベルとなっています。需要について、色抜け品不足や2番刈り良品不足が毎年指摘されるものの、日本向け出荷は堅調に推移しています。売り手側の啓蒙と、買い手側の妥協により、「緑色が残る細軸」へ需要が集約している印象があります。

3.チモシーヘイ
 ワシントン州コロンビア盆地では、チモシーヘイの2番刈りの収穫作業がほぼ終了しました。2番刈りは市場規模が1番刈りと比べて小さく、各社多くの量を必要とはしていません。今年度産の2番刈りは、天候に恵まれたこともあり例年以上に良い仕上がりとなっています。


 
4.豪州産オーツヘイ
 オーツヘイは、西豪州北部から収穫が始まりました。東豪州産、南豪州産は上位品が多く、細目に仕上がっていることもあり嗜好性への期待が高い一方で、西豪州産は他州よりも単収が良く、他州産よりも成分値などで多少見劣りすることが考えられます。

5.海上運賃情勢
 秋口に差し掛かりコンテナ船のブッキングが入りづらくなっています。現段階では11月中下旬の出航がPNWでは最速です。PSWでも11月上中旬という状況です。中東向けのコンテナ出荷が昨年対比で大きく低迷していることもあり、PSWでは依然として輸出入量に大きなギャップがあることから海上運賃の低迷は今後も続きそうです。一方で、特にPSW出航の海上運賃はかなり安い水準にまで低下しており、以降の極端な値下げの実現は各船社にとって難しい局面に入っています。

以上

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