JACCネット

JA全農が提供する畜産総合情報サイトです。

会員ログイン

ログインID

パスワード

サイト内検索

 
平成27年3月31日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成27年3月号
 
はじめに
 長かった港湾争議も2/20に終了を迎えたものの、現在は別の要素が円滑な受渡を妨げています。
 各船社は、遅延したスケジュールの正常化をはかるために、東廻り航路(アジア=>北米)貨物を優先しています。具体的には ①アジア等からの輸入貨物の荷降ろしのみを行い、輸出貨物を船積みせずに出航する、②貨物のコンテナヤード搬入期限日を大幅に短縮し、十分な輸出貨物が積まれていない状態であってもスケジュールどおりに出航することを優先する、などの対応が行なわれています。結果、大量の貨物がアメリカのコンテナヤードに滞留してしまっています。
 こうした背景から、出荷貨物の受渡が安定するのまでに少なくとも3ヶ月はかかるというのが一般的な見方です。

1.アルファルファヘイ
 カリフォルニア州インペリアルバレーでは、日中気温が約32℃前後となっており、2015年度産の収穫が始まっています。同地域の作付面積について、港湾情勢や中国における乳価の下落を背景にしたアルファルファの買い控えを要因として、過去5年で最低水準にまで下がっています。
 ワシントン州コロンビアベースンでも、日中気温が約23℃を超える、平年と比べ暖かい日が続いています。早いものでは4月下旬からの収穫作業開始が見込まれています。
 既報のとおり、港湾争議の影響で各地に旧穀在庫が発生していますが、これが引き金となり、先安感の強い展開となっています。


 
2.スーダングラス
 インペリアルバレーにおける、スーダングラスの裏作となるデュラム小麦の作付面積は56,000エーカー強が見込まれています。
 今後注意が必要なのは、エル・セントロ地域における旱魃です。今冬は同地域の降雪量が平年よりも少なめであったため、水不足が懸念されています。その場合、農業用水の取水制限が行われる可能性があり、①早蒔きスーダングラスを一番刈りのみの生産とする、②遅蒔きスーダングラスの播種を控える、生産者が増えることが予想されるため、注視が必要です。

3.ストロー類
 ウィラメットバレーにおける、ライグラスやフェスキューなどのストロー原料の作付面積は、昨年と同程度が見込まれるとの発表がNASSP(National Agricultural Statistics Service in Portland、全米農業統計)よりありました。ただし、ストローの場合は作付面積だけではなく、収穫時の天候が供給余力を占うため、現時点では、作付面積は供給余力をはかる目安としてご覧下さい。

4.チモシーヘイ
 既報のとおり、港湾争議の影響から旧穀が滞留しているため輸出需要に不透明感が生じています。
 加えて、市場は一番刈りNO.1の荷余傾向が強く、2番刈りの価格も下落しているため、チモシーヘイは1番刈のみの収穫とし、2番刈りを待たずにとうもろこしへ転作することを検討している生産者が多くなっている様子です。

5.豪州産オーツヘイ
 中国では乳価が下がったため、豪州産オーツヘイに関しては低グレード品への引き合いが強くなっています。ところが東・南豪州では旱魃が起こったため、低グレード品の需要は西豪州に集中し、結果、低グレード品の価格がつりあがる傾向にあります。
 また、米国西海岸の港湾争議による受渡の遅延および不安定性の影響から、豪州貨物へのオーダー集中が起こり、供給元によっては端境期を待たずに在庫が払底するところも見られます。

以上

Copyright(C) 2010. Z-BS. All rights reserved.