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平成28年12月20日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成28年12月号
 

1.アルファルファヘイ
 アルファルファヘイの収穫作業はすでに終了しているため、2月中旬の新穀(PSW)を待つばかりとなっています。アメリカ国内乳価の低迷を受けた牧草価格の低迷により、2016年度における米国からの輸出量は過去最大を記録することが確定しました。10月末時点で中国向けは前年通年実績を超え、全体輸出量では2,000千トンを超えています。①短期的な供給量に変動要素がないこと、②需要国側も多くの在庫を抱えていること、以上のことからPSWの新穀流通時期まで著しい価格変動の可能性は少ないというのが市場の一般的な予測となっています。

 
2.スーダングラス
 スーダングラスの主産地であるインペリアルバレーの多年草は転作作業がほぼ終了しています。スーダングラスは端境期の最中ですが、ストロー不足による韓国の急激なショートカバーがスーダングラスにも及んでいます。過去に硝酸態窒素が大きな問題となったこともあり、同国需要がスーダングラスに入ることは稀でしたが、フェスキューストローに代替し得る「軸の太い」格安商品として取引が伝えられています。

3.ストロー類
 フェスキューストローおよびアニュアルライグラスストローの雨当りによる供給不安は韓国市場に大きな影響を与えています。台風による国産粗飼料の供給余力不足が直接的な要因となり、11月末における韓国の通関実績ではフェスキューストローで昨年通年における輸入量とほぼ同数量、ライグラスストローは昨年通年実績を上回るような内容となっています。既に10月の通関実績からブルーグラスストローの通関実績も見え始めており、1月以降はワシントン州産のライグラスストローやフェスキューストロー、ブルーグラスストロー各種が主産地であるウィラメットバレー産の不足を補うことになります

 
4.チモシーヘイ
 前年同時期は、未だ圃場に旧穀(2014年度産)が残っていた関係上、日本・韓国の両国向けにダンピングが行われていました。このため、2016年前半の両国輸入量は前年同時期を大幅に超えたものとなりました。新穀が開始しても価格の揺り戻しは起こらず、引き続き相対的に価格競争力が残ったことからその需要は継続しており、結果的に両国では11月終了時点で前年通算実績を超える結果となっています。
 
5.豪州産オーツヘイ
 オーツヘイの圃場買い取り価格は、一部サプライヤーではトップグレードを高価格で購買しているとの情報があるものの、今のところ安定しています。
(1) 東豪州
 春先の低気温および多雨の影響により、ベーリングの進捗状況は未だ70%程度であり、例年と比べて2~3週間の遅れとなっています。一方で、生育期間中に雨に恵まれたおかげで豊作であり、単収は6~10mt/haとなっています(昨年は3~6mt/ha)。特徴としては、①茎が昨年と比べて太目であること(豪州全体)、②淡い緑色をしていること、③ADF・NDFが高いことに加えてWSCも高いこと、が挙げられます。生育が進みすぎたものでは背丈が150cm程度もあり、輸出には向かないため、国内消費される玉も多く発生している様子です。
(2) 南豪州
 ベーリングの進捗状況は80%程度であり、東豪州よりも若干早くなっています。一方で、東豪州と同様に春先の低気温および多雨の影響により、例年と比べて2~3週間の遅れとなっています。単収は5mt/haと例年並みとなっています。特徴としては、①茎が昨年と比べて太目であること(豪州全体)、②深い緑色をしていること、③ADF・NDFが高いことに加えてWSCも高いこと、が挙げられます。
(3) 西豪州
 刈取りおよびベーリング共にほぼ終了しています。単収は6~8mt/haとなっています(例年は5~6mt/ha)。特徴としては、①茎が昨年と比べて太目であること(豪州全体)、②淡い緑色をしていること、③ADF・NDFが低いWSCは高いこと、が挙げられます。 
以上

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