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平成29年8月29日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成29年8月号
 

1.アルファルファヘイ
 主産地であるワシントン州コロンビアベースンでは、3番刈が終了しました。降雨被害はなく、順調に集荷作業が進行しています。同地域では直近で昼夜の気温差が20度程度もあり、夜露の発生が非常に多くなっています。そのことにより、3番刈の葉付きは例年対比で良好ではあるものの、色抜け等の変色の見られるスタックが多い状況です。産地価格は、作付面積の減少と旧穀の繰り越し在庫不足を背景として、旧穀対比で30-40ドル/トン程度の上昇を推移しています。

 
2.スーダングラス
 2番刈の収穫が進行中です。2番刈では下位グレードや雨当たり品が多く見られます。雨当たりを逃れたスタックでも刈遅れによる茶葉混入が見られるものが多い状況です。グレードの分布としては、遅まきの1番刈りはハイスタンダードの軸で茶葉が混入したスタンダードライトカラーが中心です。2番刈ではBグレードの軸で茶葉が混入したスタンダードカラーが中心であり、比較的安価であることから韓国向けに出荷が進んでいます。一方で、色抜け品の価格上昇が著しく、サプライヤーによっては玉の確保をより慎重に進めているようです。価格上昇の要因としては、①旧穀在庫がないこと、②昨年の韓国・日本の自給飼料不足、③生産者が昨年のスーダングラスの価格低迷の回復に意欲的なこと、④チモシーヘイの価格高騰による需要の移行、等と見られています。

3.ストロー類
 主産地であるオレゴン州ウィラメットバレーでは、これまでのところ降雨被害等はなく、収穫は順調に進行中です。フェスクの収穫は概ね終了しており、ペレニアルライグラスの収穫は2週間以内に終了する見通しです。特に、ペレニアルライグラスの作付面積が昨年と比べて若干減少しています。また、今年はクロピラリドを含んだ農薬を使用したクロップの管理を強化すると見られ、農薬の使用状況によっては日本への供給量が限定的となる可能性もあります。一方、フェスクの作付面積は昨年と同等であり、供給量は十分となる見通しです。

 
4.チモシーヘイ
 主産地であるワシントン州コロンビアベースンでは、2番刈の収穫が進行中です。2番刈の供給余力はチモシーヘイの相場上昇を背景として例年を上回ることが期待されます。しかしながら、多くの生産者は単収増加を試みて遅刈を実施する傾向があるため、プレミアムグレードの発生は依然として限定的です。まだ産地相場が確立されてはいませんが、一部の生産者はプレミアムグレードで昨年対比+40ドル/トンを超える価格提示を行っています。
 
5.豪州産オーツヘイ
(1) 東豪州
 今年の作付面積は、昨年の豊作および国内の乳価低迷の影響を受け、昨年対比5-10%減少となっています。6月の降雨量が極端に少なかった地域もありますが、7月には例年並みの降雨があったため、状況は好転しており、ほとんどの圃場が例年どおりの生育状況となっています。このため、現段階では昨年よりは収穫量は減少するものの、生産量は例年並みになると予想されます。しばらくすると豪州は冬季の冷涼な気候により生育は休眠状態となります。7月には順調な降雨があったことから、8・9月の降雨は平年並みであれば問題なく生育すると見られます。天気予報では継続して例年より乾燥気味となっているものの、生産者は生産量・単収・品質ともに問題ないと予想している様子です。

(2) 南豪州
 今年1月にプレス工場の火災や昨年の豊作の影響から、今年の作付面積は昨年対比10-15%減少しています。5・6月中の降雨量が少なく(特に6月の降雨量は記録的な少なさを観測)、生育は例年と比べて遅れ気味です。早めに作付けした圃場は生育が良い一方で、遅めに作付けした圃場の生育が進んでいない状況です。しばらくすると豪州は冬季の冷涼な気候により生育は休眠状態なります。現段階では早過ぎるものの、既に単収が例年よりも低くなると予想している生産者もいます。今後、9月には徐々に気温が上昇するため、8・9月にかけての降雨が期待されます。天気予報では、収穫時期(11月)まで降雨量は例年よりも少ないと予想されます。

(3) 西豪州
 今年の作付面積は、昨年の豊作および国内の乳価低迷により、昨年対比10-15%減少しており、2017年産の収穫量は昨年と比べて減少すると見られています。これまでの乾燥気候を受け、2017年産クロップの生育が順調でないことから、多くの2016年産クロップが国内用に販売されたとの情報があります。7月に入って降雨が見られ、状況は多少好転したものの、これまでの降雨状況は例年に比べて総じて少なく、生育も遅れています。直近では、7月末および8月上旬には一定の降雨があり、状況の回復が期待されます。冬場は東豪州・南豪州と比べ、例年気温が高く生育は一定進むものの、これまでの水分不足から、8月中の降雨がなければ立ち枯れも懸念されます。天気予報では引き続き多くの地域で乾燥気味となっており、輸出業者によっては集荷数量を心配している様子です。価格は収穫量の減少および需要が堅調なことから、上昇すると見られています。

                                                                                                                                               以上

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