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平成30年12月19日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成30年12月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) カリフォルニア州インペリアルバレー
 12月11日の灌漑局発表によると、作付面積は前年同時期対比で4%増加となっております。
 現在、9番刈が進行中です。一部の圃場では10番刈も行われています。12月頭に発生した降雨の影響で一部の圃場では雨当たりが発生しましたが、大部分の生産者は降雨前に収穫を終えており、被害を避けられた様子です。
 来年産の作付面積について、増加するだろうというのが大方の見通しです。ただし、サプライヤー間で意見は異なっており、旺盛な中東からの需要を背景として急激な増加を見せるとする予測もあれば、米中貿易摩擦に代表される不透明な中国の動向を背景として作付面積は微増に留まるとする予測もあり、具体的な動向が見えてくるのは少し先になりそうです。

(2) ワシントン州コロンビアベースン
 今年産の収穫は終了しました。産地圃場の余剰在庫は払底に近い状況です。7月に実施された関税上昇の影響で中国からの引き合いは緩んでいましたが、直近では中国国内の在庫不足を背景に積極的な購買意欲を見せている同国バイヤーも存在し、サプライヤーの中には価格上昇を期待して相場の低調な日本や韓国向けに売り渋っている所もある様子です。また、中国国内では、関税上昇後は米国産の購買量を減らしてスペイン産で代替していたものの、機械乾燥のスペイン産の低成分値を補うために米国産へ回帰する動きも見られます。
 来年産の作付面積について、今年産の堅調な相場を背景として3~5%程度の上昇が現時点では見込まれています。
 また今年は例年と比較して暖冬であり、これまでのところ殆ど積雪が見られません。2年前は降雪のためPNW(米国北西部)のサプライヤーの多くが出荷の遅延に苦しみましたが、今年は今のところ道路交通の乱れによる遅延の懸念はありません。

2.スーダングラス
 12月11日の灌漑局発表によると、作付面積は前年同時期対比で85%増加となっております。この大部分は放牧用であり、輸出用として集荷されるものではありません。そのため、輸出向けの余剰在庫は引き続き限定的です。また、特に中位から下位グレードについては日本からの引き合いが直近で強く、産地の需給は一層引き締まっています

3.ストロー類(ペレニアル・アニュアル・フェスク)
 
今年産の収穫は終了しました。
 来年産の作付面積について、とりわけペレニアルに関しては引き続き作付面積の減少が懸念されます。ペレニアルはフェスクと比較して除草剤耐性が低いとされ、そのため雑草混入のない種子の生産が困難な状況です。そのような綺麗ではない種子は高値で取引されないため、ペレニアルの作付けに魅力を感じず、小麦やクローバーなどの他品目への作付けに移行している生産者が多い状況にあります。
 また、アフリカ豚コレラ発生を受けた中国産稲わらの輸入制限を背景に日本からの追加需要は継続しており、ストロー類の産地価格は上昇しています
 
4.チモシーヘイ

(1) ワシントン州コロンビアベースン(灌漑産)
 今年産の収穫は終了しました。産地圃場の余剰在庫は払底に近い状況です。高値でスタートした今年産ですが、雨当たりによる良品不足や豪州産オーツヘイの減産見通しを背景として、産地価格が軟化する兆しは見えません。サプライヤーの中には中位グレードの余剰在庫を抱えているところもある様子ですが、オーツヘイの代替として日本からの引き合いが増えてきており、余剰感は早々に解消すると予想されます。

(2) カナダ産
 アルバータ州全域で今年産の収穫は終了しました。同地域では干ばつの影響で内需が強く、また一部で雨当たりが発生したため、輸出向けグレードの供給力は例年と比較して限定的です。

5.豪州産オーツヘイ
 新穀の刈り取りが9月下旬頃から各地で行われました。今年の作柄は地域によって差が出てきています。西豪州については、北部エリアと南部エリアで大きくグレード割合が分かれております。北部エリアは収穫時期(9月末~10月下旬)に散発的な降雨があったため、中位~下位グレードが中心に集荷されましたが、南部エリアは降雨ダメージが避けられたため、上位~中位グレードが集荷されました。色目は少し薄めで、茎の太さはしっかりとしたイメージです。
 一方東、南豪州については旱魃のため収穫時に雨当たりが発生していないものの、生育が進まず、茎は細く、少し硬めの傾向となっております。また、旱魃の影響で生育途中に葉が枯れてしまったため、茶葉の混入が例年よりも多くなっている点が特徴です。分析値の傾向は例年と比べて若干良いレベルで、雨あたりはほとんど発生していないため、下位グレードはほとんど発生していない状況です。また、豪州内での旱魃の影響から、豪州国内からの引き合いが強い状況が続いております。特に東部のニューサウスウェールズ州およびクイーンズランド州向けの引き合いが依然強く、豪州国内向けの相場が大幅に上昇しております


                                                                                                                                               以上

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