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食肉情勢

(1)牛肉

<供給>
(1)国産
 平成30年6月成牛と畜頭数は、82.8千頭(前年比101.0%)と前年をわずかに上回った。内訳を見ると、和牛34.8千頭(前年比 102.2%)、交雑牛20.3千頭(同 106.2%)、乳牛去勢15.0千頭(同 94.3%)であった。
 平成30年7月の成牛と畜頭数は、速報値(7/31まで集計)で92.6千頭(前年比102.8%)とわずかに増加した。
 (独)農畜産業振興機構が7月24日に公表した牛肉の需給予測によると、8月は各品種ともに出荷頭数の減少が見込まれることから生産量は前年同月をわずかに下回ると予測する。3ヶ月平均(6~8月)では、出荷頭数、生産量ともに前年同期をわずかに下回ると予測するとしている。

(2)輸入

 平成30年6月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で47.3千トン(前年比94.3%、前月比87.4%)であった。内訳は、チルドが23.5千トン(前年比100.4%、前月比94.2%)、フローズンは23.9千トン(同89.0%、同 81.7%)であった。チルドは前月比で1.5千トン弱ほどの減少で、米国が10.9千トン(前年比91.6%)、豪州が11.3トン(同 108.7%)となった。フローズンは豪州が13.5千トン(前年比90.6%)、米国が7.6千トン(同96.1%)、NZが1.0(同89.7%)メキシコが0.9千トン(同137.4%)となった。(独)農畜産業振興機構が7月24日に公表した牛肉の需給予測によると、今後のチルドビーフ輸入量について、7月はと畜頭数の増加により主に豪州産の輸入量の増加が見込まれることから、前年同月をわずかに上回ると予測している。8月は米国産が減少すると見込まれることから、前年同月をやや下回ると予測する。3ヶ月平均(6~8月)では、前年同期をわずかに上回ると予測している。

<需要>
(1)家計
 総務省発表の平成30年5月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は541g(前年比99.4%)、支出金額が1,749円(同 97.7%)と購入量、金額ともに前年を下回る結果となった。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の6月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は996.5億円(前年比100.0%)となった。牛肉では土曜日が1日多い曜日巡りにより、週末向けに黒毛和牛などブランド牛や輸入牛を中心とした大容量商品が共に動きがよかった。相場の高めに推移している豚肉は、気温の上昇により冷しゃぶ用が好調となった。鶏肉はサラダチキン用が好調を牽引しているものの、単価の下落により伸び悩んだ店舗もみられた。ハムやソーセージなどの加工肉は不調とする店舗が多い。
 日本チェーンストア協会が公表した6月販売概況によると、畜産品の売上は805億円(店舗調整後で前年比100.0%)であった。畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵はともに好調だったが、ハム・ソーセージの動きは鈍かったとしている。

(3)外食
 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査6月度結果報告によると、6月は土曜日が1日多い曜日周りに加え、全国的に平均気温が高く、関東甲信地方が早くも月末に梅雨明けするなど、晴れの日が多かったことも客足にプラスとなった。また、引き続き高付加価値メニューや価格改定による客単価の上昇が売上を下支えしており、全体売上は103.3%と22ヶ月連続して前年を上回った。週末需要の大きい焼肉レストランは、土曜日が増え客数も増大、売上107.0%と19ヶ月連続して前年を上回った。

<在庫>
 (独)農畜産業振興機構公表の平成30年5月末の推定期末在庫量は、104.2千トン(前年比99.0%、前月比105.8%)となった。内訳は、輸入品在庫が95.5千トン(前年比100.2%、前月比106.8%)、国産品在庫が8.7千トン(同 87.3%、同 96.8%)であった。同機構によれば、国産品と輸入品を合わせた期末在庫は、6月が106.6千トン(前年比 98.4%)、7月が107.3千トン(同 94.4%)、8月が112.7千トン(同 97.1%)と予測している。

<市況>
(1)7月~8月
 平成30年7月の東京市場枝肉卸売価格(速報値7/31時点)は、和牛去勢A5が2,822円(前年比100.4%)、和牛去勢A4が2,417円(同 99.2%)、和牛去勢A3が2,170円(同 101.8%)、交雑牛B3が1,525円(同 104.5%)であった。
 (独)農畜産業振興機構が7月24日に公表した8月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が32.9千頭(前年比99.7%)、交雑牛が18.7千頭(同 99.0%)乳用種が27.6千頭(同 92.8%)であり、全体では80.5千頭(同 96.9%)と見込んでいる。
 7月の相場は、和牛は持ち合い、交雑牛は一部には和牛からの需要シフトとみられる動きもあり、やや強含みで推移した。8月の相場は、盆前までの時期は強含むことも想定されるが、月間では和牛は持ち合い、一方で交雑牛はやや強含みの展開になると見込まれる。

(2)豚肉

<供給>
(1)国産

 平成30年6月度全国の肉豚出荷頭数は1,274千頭(農林水産統計7/31公表 前年比97.1%)となった。農水省7月5日発表の月出荷予測では、1,298千頭(前年比98.9%)と予測されており、予測と前年をともに下回る結果となった。6月の全国地域別出荷頭数を前年比で見ると、北海道100.0%、東北96.1%、関東94.9%、北陸甲信越97.2%、東海95.0%、近畿92.8%、中四国97.5%、九州・沖縄99.4%となっており、北海道を除く全て地域で前年を下回る内容となっている。
 平成30年7月の全国と畜頭数は、速報値で1,255.8千頭(7/31まで集計)、前年比102.1%となっている。 稼働日数では昨年より1日少ない21日となり、1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で59,800頭となっている。
 農水省食肉鶏卵課平成30年7月31日付 肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は平成30年8月1,316千頭(前年比100%)、9月1,288千頭(98%)、10月1,443千頭(101%)、11月1,484千頭(101%)、12月1,491千頭(102%)、1月1,407千頭(101%)となっている。  

(2)輸入
 平成30年6月の輸入通関実績は豚肉全体で76.7千トン(前年比95.8%、前月比95.6%)となった。内訳は、チルド31.7千トン(前年比94.6%、前月比94.1%)、フローズン45.0千トン(前年比96.7%、前月比96.6%)となった。チルドは在庫調整と現地相場の関係でコンビを組み難しかったこともあり、3万トン台をキープしたものの、前年割れとともに前月からも2千トン下回っている。主な国別ではチルドが米国16.2千トン(前年比92.1%)、カナダ14.5千トン(同97.5%)となった。フローズンは、スペイン11.1千トン(前年比112.9%)、デンマーク9.4千トン(同100.5%)、メキシコ6.3千トン(同101.9%)、米国4.5千トン(同101.6%)、カナダ3.3千トン(同76.4%)となり、スペインが前年を大きく上回った。
 
<需要>
(1)家計

 総務省発表の平成30年5月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,817g(前年比107.7%)、支出金額が2,565円(前年比105.4%)となり、支出金額、購入数量ともに前年同月を上回った。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の6月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は996.5億円(前年比100.0%)となった。牛肉では土曜日が1日多い曜日巡りにより、週末向けに黒毛和牛などブランド牛や輸入牛を中心とした大容量商品が共に動きがよかった。相場の高めに推移している豚肉は気温の上昇により冷しゃぶ用が好調となった。鶏肉はサラダチキン用が好調を牽引しているものの、単価の下落により伸び悩んだ店舗もみられた。ハムやソーセージなどの加工肉は不調とする店舗が多い。
 日本チェーンストア協会が公表した6月販売概況によると、畜産品の売上は805億円(店舗調整後で前年比100.0%)であった。畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵はともに好調だったが、ハム・ソーセージの動きは鈍かったとしている。
 記録的な猛暑で豚肉を含めた食肉消費は全体に弱めで推移している。さらに学校給食が休みのため、ウデ・モモのスソ物の動きが悪化している。量販店では冷しゃぶに力を入れているが、あまりの猛暑で家庭での調理の機会も減っており、全体的に荷動きは低調である。夏場、大手量販店を中心に輸入豚肉の品揃えを強化しているところが増えている影響もあり、国産豚肉の荷動きは鈍く、部分肉流通単価も低迷している。

(3)加工品
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表 平成30年5月の豚肉加工品仕向量は31.7千トン(前年比100.4%、前月比99.0%)となった。この内、国内物が5.9千トン(前年比92.7%)、輸入物が25.8千トン(同102.3%)となった。前年5月は国産、輸入ともに伸びていたが、今年に入り国産が減少し、その分輸入が伸びる形となっている。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークについては10.2千トン(前年比100.7%)となった。

<在庫>
 農畜産業振興機構発表の平成30年5月末の推定期末在庫量は、180.3千トン(前月比101.3%、前年比98.9%)となった。内訳は、輸入品の在庫が161.3千トン(前月比101.3%、前年比98.1%)、国産品が19.0千トン(同101.4%、同106.9%)となり、国産品の在庫は前月、前年ともに増加となった。

<市況>
(1)7月~8月

 H30年7月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値(7/31時点)で652円/kg(前年比98.9%、前月比110.9%)となった。三連休前の枝肉の手当てを行うタイミングで西日本の豪雨被害が発生、愛媛県のと畜場が被害を受けたほか交通網の混乱もあり、西日本方面から関東のカット筋に対して供給依頼が増え、関東周辺市場の相場を押し上げた。さらに、猛暑で出荷頭数や重量が低下したことで下旬はジリ高となった。
 農畜産業振興機構発表の8月出荷予測頭数は1,306千頭(前年比99.6%)と予測している。稼働日数(21日)1日当たりの出荷頭数は前年比98.7%と前年より3.3千頭ほど少ない見通しとなっている。荷動きは低調であるものの、8月も猛暑が継続することが予測されており、出荷数量が少ないことに加え、今後も増体のよくない豚の出荷が続く可能性が高く、8月前半までは高値が続くと思われる。一方、盆休み明けから下旬にかけては末端消費の低迷を反映して、相場は低調に推移するものと思われる。

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