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食肉情勢

(1)牛肉

<供給>
(1)国産
 令和元年5月成牛と畜頭数は、80.4千頭(前年比97.3%)となった。内訳を見ると、和牛34.6千頭(前年比100.9%)、交雑牛18.8千頭(同 93.5%)、乳牛去勢13.9千頭(同 94.2%)であった。
 令和元年6月の成牛と畜頭数は、速報値(6/28まで集計)で77.0千頭(前年比93.0%)と前年を下回った。
 (独)農畜産業振興機構が6月26日に公表した牛肉の需給予測によると、生産量は7月は和牛の出荷頭数の増加が見込まれる一方で、交雑種、乳用種の減少が見込まれることから、前年同月並みと予測する。3ヶ月平均(5~7月)では、出荷頭数、生産量ともに前年同期をわずかに下回ると予測している。

(2)輸入

 令和元年5月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で48.6千トン(前年比89.7%、前月比72.2%)となった。内訳は、チルドが23.1千トン(前年比92.8%、前月比89.4%)、フローズンが25.4千トン(同 87.1%、同 61.4%)となった。5月は大型連休明けで需要が縮小することでチルドが減少、フローズンも未通関であった商品が一挙に通関され4万トンを越す輸入量であった4月の反動で減少した。  尚、フローズンは、5月の輸入量から第1四半期SG発動基準数量残が3.8万トン強となり、発動はほぼ回避されたとみられている。主な国別でみると、チルドは豪州10.3千トン(前年比89.1%)、米国11.5千トン(同 92.2%)、カナダ0.9千トン(同 224.0%)、フローズンは豪州13.1千トン(同 76.3%)、米国8.5千トン(同 95.6%)、カナダ1.7千トン(同 144.8%)、ニュージーランド0.9千トン(同 93.5%)であった。 
 (独)農畜産業振興機構が6月26日に公表した牛肉の需給予測によると、チルドビーフ輸入量は6月は前年同月をわずかに上回る一方で、7月は前年同月をわずかに下回ると予測している。なお、3ヶ月平均(5月~7月)では前年同期をわずかに下回ると予測している。

<需要>
(1)家計
 総務省発表の平成31年4月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は521g(前年比91.4%)、支出金額が1,682円(同 97.8%)となった。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の5月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1,033億円(前年比98.5%)となった。GW期間中は、新元号のお祝いムードも重なり、高単価商品が好調となった一方で、輸入牛は不調となった。牛肉は気温の上昇や天候による行楽需要でステーキ・焼肉用の動きがよかったが、うす切り肉は苦戦した。豚肉は国産相場がやや高騰しており、不調とする店舗が多い。鶏肉は相場安となっており、単価が下落しやや不調となった。ハムやソーセージなどの加工肉は価格競争の厳しさが加わり不調とする店舗が多い。GWに客数が減少した店舗では影響を受けて全体的に伸び悩んだ。
 日本チェーンストア協会が公表した5月販売概況によると、畜産品の売上は795億円(店舗調整後で前年比97.7%)であった。畜産品の動向としては、牛肉、鶏肉の動きは良かったが、豚肉は苦戦した。鶏卵の動きは鈍く、ハム・ソーセージの動きはまずまずだった。

(3)外食
 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査5月度結果報告によると、5月はGW後半の6連休から始まり、昨年と比べて休日が2日多かったこともあり、連休期間中は堅調に推移した。連休後はその反動による節約志向などで客足は鈍ったものの、引き続き季節メニューの投入やメニュー価格の改定等により客単価が上昇、全体の売上は103.1%と33ヵ月連続して前年を上回った。ファミリーレストラン業態全体の売上は103.9%と前年を上回った。焼肉レストランは、GWのファミリー需要等が好調で、売上は106.3%となった。

<在庫>
 (独)農畜産業振興機構公表の平成31年4月末の推定期末在庫量は、117.2千トン(前年比119.0%、前月比101.1%)となった。内訳は、輸入品在庫が107.8千トン(前年比120.5%、前月比100.6%)、国産品在庫が9.4千トン(同 104.1%、同 107.6%)と、輸入品は前年を大きく上回った。同機構によれば、国産品と輸入品を合わせた期末在庫は、5月が119.8千トン(前年比 114.9%)、6月が122.8千トン(同 115.1%)、7月が124.2千トン(同 107.4%)と予測している。

<市況>
(1)6月~7月
 令和元年6月の東京市場枝肉卸売価格(速報値6/28時点)は、和牛去勢A5が2,721円(前年比98.1%)、和牛去勢A4が2,405円(同 100.5%)、和牛去勢A3が2,210円(同 103.1%)、交雑牛B3が1,629円(同 110.6%)、乳牛去勢B2が1,065円(同99.2%)であった。
 (独)農畜産業振興機構が6月26日に公表した7月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が45.1千頭(前年比105.3%)、交雑牛が20.6千頭(同 92.7%)、乳用種が28.5千頭(同 99.9%)であり、全体では95.6千頭(同 100.7%)と見込んでいる。
 消費が鈍くなる季節でもある6月の枝肉相場は、和牛は弱持ち合いで推移したが、交雑牛は出荷頭数が少ないことから堅調な相場を維持した。7月枝肉相場は、和牛は前年比で出荷頭数が多くなる予測からみて持ち合い、出荷頭数が少ない傾向が続くとみられる交雑牛は現在の高値圏相場を維持していくものと予想する。

(2)豚肉

<供給>
(1)国産

 令和元年5月度全国の肉豚出荷頭数は1,356千頭(農林水産統計6/28公表 前年比98.2%、前月比96.5%)となった。5月の全国地域別出荷頭数を前年比で見ると、北海道100.2%、東北98.9%、関東100.7%、北陸甲信越88.8%、東海84.1%、近畿95.0%、中四国98.1%、九州・沖縄99.6%となった。
 令和元年6月の全国と畜頭数は、速報値で1,220千頭(6/28まで集計)、前年比95.8%となっている。1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で61,005頭となっている。
 農水省食肉鶏卵課令和元年6月6日付 肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は令和元年7月1,281千頭(101%)、8月1,269千頭(96%)、9月1,321千頭(105%)、10月1,427千頭(95%)、11月1,431千頭(96%)となっている。  

(2)輸入
 令和元年5月の輸入通関実績は豚肉全体で84.5千トン(前年比105.2%、前月比85.9%)となった。内訳はチルドが35.0千トン(前年比103.8%、前月比96.8%)、フローズンが49.5千トン(同106.2%、同79.6%)となり、需要の端境期にも関わらず、チルドは3万トン台半ばの輸入量となった。フローズンも4月末時点での未通関在庫が1.6万トンもあったことで、この部分が一部通関されたものとみられる。主な国別では、チルドが米国18.3千トン(前年比106.5%)、カナダ15.8千トン(同101.6%)となった。フローズンは、スペイン9.8千トン(同94.2%)、デンマーク9.4千トン(前年比98.8%)、メキシコ8.5千トン(同135.6%)、米国4.8千トン(同103.8%)、オランダ3.7千トン(同165.0%)、カナダ3.1千トン(同86.9%)となった。
 
<需要>
(1)家計

 総務省発表の平成31年4月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,720g(前年比97.1%)、支出金額が2,394円(前年比96.1%)となった。


(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の5月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1,033億円(前年比98.5%)となった。GW期間中は、新元号のお祝いムードも重なり、高単価商品が好調となった一方で、輸入牛は不調となった。牛肉は気温の上昇や天候による行楽需要でステーキ・焼肉用の動きがよかったが、うす切り肉は苦戦した。豚肉は国産相場がやや高騰しており、不調とする店舗が多い。鶏肉は相場安となっており、単価が下落しやや不調となった。ハムやソーセージなどの加工肉は価格競争の厳しさが加わり不調とする店舗が多い。GWに客数減少した店舗では影響を受けて全体的に伸び悩んだ。
 日本チェーンストア協会が公表した5月販売概況によると、畜産品の売上は795億円(店舗調整後で前年比97.7%)であった。畜産品の動向としては、牛肉、鶏肉の動きは良かったが、豚肉は苦戦した。鶏卵の動きは鈍く、ハム・ソーセージの動きはまずまずだった。
 昨年同時期の高豚価を意識した需要筋における販促は、輸入チルドポークへと大幅にシフトする形となり、その煽りを受ける形で国産豚肉はロース、肩ロース、バラを中心に荷回し面で苦戦する形となった。また、気温の乱高下も、テーブルミート全体に影響を及ぼしているものと推察する。他方、冷凍豚肉についても、ひき材、低級部位の引き合いが、時節柄強まったものの、相対的には前月より鈍化する形で推移し、そこに需要面での端境期が相まって、前月同様に精彩の欠く6月となった。


(3)加工品
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表 平成31年4月の豚肉加工品仕向量は32.8千トン(前年比102.4%、前月比109.6%)となった。この内、国内物が5.7千トン(前年比95.6%)、輸入物が27.1千トン(同103.9%)となった。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークについては11.0千トン(前年比103.7%)となった。

<在庫>
 農畜産業振興機構発表の平成31年4月末の推定期末在庫量は、189.8千トン(前月比114.0%、前年比106.6%)となった。内訳は、輸入品の在庫が167.2千トン(前月比115.1%、前年比105.0%)、国産品が22.5千トン(同106.2%、同120.2%)となり、輸入品、国産品いずれも、前年を上回る結果となった。

<市況>
(1)6月~7月

 令和元年6月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値(6/28時点)で593円/kg(前年比100.9%、前月比98.2%)となった。本年6月は、前年より稼動日数が一日少なく、1日あたりの肉豚出荷頭数は、散発している疾病や、気温の乱高下に左右されたものの、結果的には前年同月並での出荷をみせている。他方、需要面では、需要筋における昨年同時期の高相場を意識した輸入チルドポークの販促が一段と強化されたこともあり需要と供給がマッチしない、いわゆる相場が一人歩きした展開となった。
 農畜産業振興機構発表の7月出荷予測頭数は1,304千頭(前年比102.4%)と予測している。7月の供給は、疾病や時節柄の気候による不安定な供給状況が継続するも、稼動日数が昨年同月と比して1日多く、農畜産振興機構の予測にあるように7月全体では昨年同月を越える出荷が見込まれている。他方、需要面では、昨年の高豚価を背景に、輸入チルドポークをメインとした販促が先月同様に継続されること、また下旬からは夏休みに入り、低級部位の動きも鈍化することが予測され、その煽りを受ける形で国産豚肉の荷動きは、厳しい状況が続くものと予測する。これらのことから、需給バランスが崩れた状態での高値継続は少し予想しにくく、持ち合いから、やや下げに転じるとみた。

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