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食肉情勢

(1)牛肉

<供給>
(1)国産
 平成30年10月成牛と畜頭数は、92.4千頭(前年比102.1%)となった。内訳を見ると、和牛38.9千頭(前年比104.6%)、交雑牛21.4千頭(同 101.8%)、乳牛去勢15.3千頭(同 94.8%)であった。
 平成30年11月の成牛と畜頭数は、速報値(11/30まで集計)で102.1千頭(前年比98.4%)と前年を下回った。
 (独)農畜産業振興機構が11月26日に公表した牛肉の需給予測によると、12月は和牛の出荷頭数の増加が見込まれるものの、交雑種および乳用種の減少が見込まれることから、前年同月をわずかに下回ると予測している。3ヶ月平均(10~12月)では、出荷頭数、生産量ともに前年同期をわずかに上回ると予測している。

(2)輸入

 平成30年10月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で51.4千トン(前年比118.6%、前月比98.4%)となった。内訳は、チルドが23.7千トン(前年比105.7%、前月比113.9%)、フローズンが27.7千トン(同132.4%、同 88.1%)となった。チルドの主な国別では、豪州が11.1千トン(前年比115.0%)、米国が10.9千トン(同93.9%)となった。フローズンは、前年、SG発動により21千トンに減少した反動もあって3割強の増加となった。主な国別では、豪州が14.1千トン(前年比124.3%)、米国が10.6千トン(同141.8%)、カナダが1.6千トン(同147.8%)、メキシコが0.7千トン(同103.6%)であった。(独)農畜産業振興機構が11月26日に公表した牛肉の需給予測によると、チルドビーフ輸入量は11月は前年同月に比べて豪州産の輸入量の増加が見込まれることから、かなりの程度上回ると予測している。12月は前年同月に比べて豪州産の輸入量の減少が見込まれることから、やや下回ると予測している。なお、3ヶ月平均(10月~12月)では前年同期をわずかに上回ると予測するとしている。

<需要>
(1)家計
 総務省発表の平成30年9月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は536g(前年比102.7%)、支出金額が1,665円(同 100.6%)と購入量、支出金額ともに前年を上回る結果となった。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会などスーパー3団体が公表した10月の販売統計調査速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1042億円(前年比96.6%)となった。日曜日が1日少ないなかでも焼肉・ステーキ用牛肉を中心に比較的好調となった店舗もみられるが、平年より高い気温に加え、前年野菜の相場安で伸長した鍋需要が大きく落ち込み鶏肉や豚肉を中心に不調となった。加えて鶏肉や豚肉は相場が下落傾向にあり単価下落した影響も受けた。加工肉は引き続き不調とする店舗が多かったとしている。
 日本チェーンストア協会が公表した10月販売概況によると、畜産品の売上は844億円(店舗調整後で前年比95.2%)であった。畜産品は牛肉の動きはまずまずだったが、豚肉、鶏肉の動きが鈍かった。鶏卵の動きは良かったが、ハム・ソーセージの動きは鈍かったとしている。

(3)外食
 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査10月度結果報告によると、10月は日曜日が1日少ない曜日周りであったが、比較的天候に恵まれたことや、2週続けて週末に台風の上陸・接近があった前年と比べ、客数は堅調に推移し、売上は101.7%と26ヶ月連続して前年を上回った。ファミリーレストラン業態全体の売上は100.7%と前年を上回り、焼肉レストランの売上は101.8%と23ヶ月連続して売上増加だが、休日が少ない曜日周りの影響もあり、伸び幅は縮小したとしている。

<在庫>
 (独)農畜産業振興機構公表の平成30年9月末の推定期末在庫量は、122.7千トン(前年比103.0%、前月比99.6%)となった。内訳は、輸入品在庫が113.0千トン(前年比104.6%、前月比98.7%)、国産品在庫が9.7千トン(同 87.4%、同 110.3%)であった。同機構によれば、国産品と輸入品を合わせた期末在庫は、10月が123.3千トン(前年比 104.2%)、11月が123.2千トン(同 104.9%)、12月が116.8千トン(同 105.0%)と予測している。

<市況>
(1)11月~12月
 平成30年11月の東京市場枝肉卸売価格(速報値11/30時点)は、和牛去勢A5が2,928円(前年比103.4%)、和牛去勢A4が2,647円(同 105.2%)、和牛去勢A3が2,458円(同 111.6%)、交雑牛B3が1,672円(同 117.3%)であった。
 (独)農畜産業振興機構が11月26日に公表した12月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が47.0千頭(前年比101.9%)、交雑牛が23.0千頭(同 98.4%)、乳用種が26.7千頭(同 91.5%)であり、全体では98.2千頭(同 98.0%)と見込んでいる。
 12月に入り、年末年始を見据えた手当が本格化することもあり、和牛の4等級以上は11月までの相場からもう一段の上昇が見込まれるであろう。昨シーズンはの初セリのタイミングが遅く、相場のピークが中旬以降にずれ込んだが、今シーズンは初セリが1月7日でもあり、相場のピークは12月上旬と想定される。

(2)豚肉

<供給>
(1)国産

 平成30年10月度全国の肉豚出荷頭数は1,501千頭(農林水産統計11/30公表 前年比105.1%、前月比118.9%)となった。10月の全国地域別出荷頭数を前年比で見ると、北海道107.6%、東北103.8%、関東104.3%、北陸甲信越102.7%、東海106.3%、近畿105.2%、中四国100.9%、九州・沖縄106.9%とすべての地域で前年を上回る結果となった。
 平成30年11月の全国と畜頭数は、速報値で1,450.6千頭(11/30まで集計)、前年比98.8%となっている。稼働日数では昨年より1日多い21日となり、1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で69,076頭となっている。
 農水省食肉鶏卵課平成30年11月29日付 肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は平成30年12月1,492千頭(102%)、平成31年1月1,389千頭(100%)、2月1,299千頭(100%)、3月1,377千頭(97%)、4月1,374千頭(101%)、5月1,324千頭(96%)となっている。  

(2)輸入
 平成30年10月の輸入通関実績は豚肉全体で84.1千トン(前年比107.1%、前月比121.8%)となった。前年に比べて稼働日数が多いことや前月の未通関分が一部繰り入れられたものとみられ、トータルでは5ヶ月ぶりに80千トン台の輸入となった。内訳はチルドが35.8千トン(前年比108.0%、前月比117.5%)、フローズンが48.3千トン(同106.5%、同125.2%)となった。主な国別では、チルドが米国17.6千トン(前年比104.7%)、カナダ17.2千トン(同111.9%)となった。フローズンは、デンマーク10.2千トン(同98.5%)、スペイン9.6千トン(前年比105.5%)、メキシコ8.4千トン(同122.8%)、米国4.4千トン(同103.6%)、カナダ3.4千トン(同126.3%)となった。デンマークは3ヶ月ぶりに10千トン台に乗った。
 
<需要>
(1)家計

 総務省発表の平成30年9月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,773g(前年比103.6%)、支出金額が2,546円(前年比103.6%)となり、支出金額、購入数量ともに前年を上回った。


(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の10月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1,042億円(前年比96.6%)となった。日曜日が1日少ないなかでも焼肉・ステーキ用牛肉を中心に比較的好調となった店舗もみられるが、平年より高い気温に加え、前年野菜の相場安で伸長した鍋物需要が大きく落ち込み鶏肉や豚肉を中心に不調となった。加えて鶏肉や豚肉は相場が下落傾向にあり単価下落した影響も受けた。加工肉は引き続き不調とする店舗が多かった。
 日本チェーンストア協会が公表した10月販売概況によると、畜産品の売上は844億円(店舗調整後で前年比95.2%)であった。畜産品は牛肉の動きはまずまずだったが、豚肉、鶏肉の動きが鈍かった。鶏卵の動きは良かったが、ハム・ソーセージの動きは鈍かった。
 冷蔵豚肉については、国産、輸入とも鍋需要が増加し、スライス系のアイテムの販売が好調であった。また、各市場とも枝肉相場で概ね400-450円(税込み)と安定的に安値で推移したこともあり、特に国産豚肉は好調な荷動きであった。部位毎の荷動きとしては、前々月、前月に引き続きバラが好調で、それ以外の部位は数量の潤沢感もあってから特売を中心に動いているといった感じであった。冷凍豚肉については、各社とも在庫が潤沢であることから、荷動きは低調で、相場も弱い状況である。

(3)加工品
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表 平成30年9月の豚肉加工品仕向量は30.8千トン(前年比98.1%、前月比99.8%)となり、前年、前月ともに下回る結果となった。この内、国内物が5.3千トン(前年比89.0%)、輸入物が25.5千トン(同100.2%)となった。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークについては10.0千トン(前年比99.1%)となった。

<在庫>
 農畜産業振興機構発表の平成30年9月末の推定期末在庫量は、167.6千トン(前月比95.2%、前年比98.0%)となった。内訳は、輸入品の在庫が149.5千トン(前月比94.7%、前年比95.9%)、国産品が18.0千トン(同99.3%、同118.5%)となり、輸入品は前年を下回ったものの、国産品は前年を大きく上回る結果となった。

<市況>
(1)11月~12月

 H30年11月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値(11/30時点)で439円/kg(前年比75.6%、前月比95.2%)となった。末端での荷動きが好調になってきたものの、全国のと畜頭数が7万頭前後で安定してきたこと、輸入豚肉(チルド)も依然30千トン/月台での入荷となっていること、市中での加工原料用の冷凍在庫を比較的潤沢であることから、前月より相場は低位で安定した。
 農畜産業振興機構発表の12月出荷予測頭数は1,505千頭(前年比103.3%)と予測している。12月も引き続き、鍋商材は好調に動くと見込まれ、バラを中心にスライス商材の荷動きが活発になると思われる。また、忘年会等のイベントシーズンでもあり、ロイン系も若干の動きが見込まれるものの、ウデ・モモを中心にしたスソ物の動きは弱いと見込まれる。12月は年末に向けた手当てなどで、例年同様徐々に相場が上がってくると思われるが、出荷数量も潤沢でかつ輸入豚肉(冷蔵)の入荷も安定していることから、ここ数ヶ月の流れを踏襲して相場は例年よりは安めで推移すると思われる。

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