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食肉情勢

(1)牛肉

<供給>
(1)国産
 平成30年4月成牛と畜頭数は、90.0千頭(前年比101.5%)と前年をわずかに上回った。内訳を見ると、和牛39.8千頭(前年比 104.1%)、交雑牛21.7千頭(同 103.8%)、乳牛去勢15.1千頭(同 94.8%)であった。
 平成30年5月の成牛と畜頭数は、速報値(5/31まで集計)で81.2千頭(前年比101.2%)と微増となった。
 (独)農畜産業振興機構が5月25日に公表した牛肉の需給予測によると、6月は各品種ともに出荷頭数の減少が見込まれることから、生産量は前年同月をやや下回ると予測する。3ヶ月平均(4~6月)では、出荷頭数、生産量はともに前年同期をわずかに下回ると予測している。

(2)輸入

 平成30年4月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で62.1千トン(前年比120.8%、前月比138.8%)であった。内訳は、チルドが25.1千トン(前年比110.0%、前月比112.4%)、フローズンは37.0千トン(同129.4%、同 165.1%)であった。チルドは大型連休の需要期に向けて、米国が11.9千トン(前年比102.9%)、豪州が12.1トン(同 115.1%)とともに増加となった。フローズンは豪州が17.5千トン(前年比103.1%、前月比105.8%)、米国が15.4千トン(同163.1%、同462.9%)、カナダが2.8千トン(同492.2%、184.6%)となり、SGが4月から解除された影響で、米国からの輸入が急増した。 (独)農畜産業振興機構が5月25日に公表した牛肉の需給予測によると、今後のチルドビーフ輸入量について、5月は主に豪州産の輸入量増加が見込まれることから前年同月を上回るものの、6月は米国産の輸入量の減少が見込まれることから前年同月をやや下回るとしている。 4月から6月までの3ヶ月平均では、前年同期をわずかに上回ると予測している。

<需要>
(1)家計
 総務省発表の平成30年3月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は548g(前年比106.6%)、支出金額が1,726円(同 104.6%)と購入量、金額ともに前年を上回った。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の4月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1,005億円(前年比0.4%増)となった。  気温の上昇により、牛肉ではステーキや焼肉用が好調となった。豚肉は生姜焼き用、サラダチキンが好調となったものの、単価が下落しており伸び悩んだ。全般的に安価な輸入牛・豚の動きが総じてよく、国産牛・豚については好不調まちまちとなった。鶏肉や加工肉は不調とする店舗が多い。
 日本チェーンストア協会が公表した4月販売概況によると、畜産品の売上は801億円(店舗調整後で前年比0.4%減)であった。畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉はまずまずの動きだったが、ハム・ソーセージ、鶏卵の動きは鈍かったとしている。

(3)外食
 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査4月度結果報告によると、4月は花見需要のピークが3月に早まったことで、持ち帰り米飯/回転寿司、ファミリーレストラン、居酒屋などに集客の影響が見られたが、最近の価格改定の傾向や高単価商品の好調などにより客単価上昇が続いており、全体売上は同比101.8%と20ヶ月連続して前年を上回った。ファミリーレストラン業態全体の売り上げは1.7%増となり、焼肉レストランは根強いブームに加え、メディア露出による集客効果などで売り上げは好調を維持、105.7%と17ヶ月連続して前年を上回った。

<在庫>
 (独)農畜産業振興機構公表の平成30年3月末の推定期末在庫量は、97.6千トン(前年比94.9%、前月比93.8%)となった。内訳は、輸入品在庫が88.1千トン(前年比95.7%、前月比93.6%)、国産品在庫が9.5千トン(同 88.2%、同 96.0%)であった。同機構によれば、国産品と輸入品を合わせた期末在庫は、4月が98.5千トン(前年比 95.8%)、5月が104.2千トン(同 98.9%)、5月が107.7千トン(同 99.4%)と予測している。

<市況>
(1)5月~6月
 平成30年5月の東京市場枝肉卸売価格(速報値5/31時点)は、和牛去勢A5が2,773円(前年比98.5%)、和牛去勢A4が2,430円(同 99.2%)、和牛去勢A3が2,141円(同 98.1%)、交雑牛B3が1,504円(同 102.2%)であった。
(独)農畜産業振興機構が5月25日に公表した6月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が33.7千頭(前年比99.0%)、交雑牛が18.6千頭(同 97.3%)、乳用種が26.9千頭(同 95.8%)であり、全体では80.4千頭(同 97.4%)と見込んでいる。
 5月は10日を過ぎた頃から、相場はやや軟化している。 6月は不需要期でもあることから、やや弱含みでの推移が見込まれる。7月については、中旬以降における盆休み向け需要の盛り上がりによる相場上昇に期待したい。

(2)豚肉

<供給>
(1)国産

 平成30年4月度全国の肉豚出荷頭数は1,365千頭(農林水産統計5/31公表 前年比103.9%)となった。農水省5月2日発表の月出荷予測では、1,347千頭(前年比102%)と予測されており、予測と前年をともに上回る結果となった。4月の全国地域別出荷頭数を前年同月比で見ると、北海道103.4%、東北104.6%、関東104.0%、北陸甲信越104.0%、東海110.4%、近畿99.5%、中四国103.0%、九州・沖縄102.5%となっており、近畿を除く地域で前年を上回る内容となっている。
 平成30年5月の全国と畜頭数は、速報値で1,340千頭(5/31まで集計)、前年同比98.6%となっている。 稼働日数では昨年より1日多い21日となり、1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で63824頭となっている。
 農水省食肉鶏卵課平成30年5月2日付 肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は平成30年6月1,298千頭(前年同月比99%)、7月1,260千頭(102%)、8月1,316千頭(100%)、9月1,285千頭(98%)、10月1,443千頭(101%)、11月1,484千頭(101%)となっている。  

(2)輸入
 平成30年4月の輸入通関実績は豚肉全体で80.2千トン(前年同比104.3%、前月比103.0%)と4ヶ月ぶりに前年を上回った。内訳は、チルド33.8千トン(前年同比105.9%、前月比99.0%)、フローズン46.4千トン(前年比103.3%、前月比106.2%)となった。チルドは在庫が多く各社で輸入量を調整する動きがみられたものの、円高の影響などで前年より5.9%増となり、前月に引き続き30千トン台をキープした。主な国別では、チルドが米国16.6千トン(前年同比96.1%)、カナダ16.4千トン(同119.5%)となり、米国が減少する一方でカナダが大きく伸びた。フローズンは、デンマーク9.9千トン(同94.8%)、スペイン9.7千トン(同107.3%)、メキシコ6.5千トン(同107.0%)、米国4.8千トン(同89.6%)、カナダ3.2千トン(同101.8%)、となった。引き続きスペイン、メキシコの伸長が目立つものの、輸入国ベースで見るとデンマークが一番多い状況となっている。
 
<需要>
(1)家計

 総務省発表の平成30年3月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,816g(前年比102.4%)、支出金額が2,521円(前年比101.0%)となり、支出金額、購入数量ともに前年同月を上回った。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の4月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1005億円前年比0.4%増)となった。気温の上昇により、牛肉ではステーキや焼肉用が好調となった。豚肉は生姜焼き用、サラダチキンが好調となったものの、単価が下落しており伸び悩んだ。全般的に安価な輸入牛・豚の動きが総じてよく、国産牛・豚については好不調まちまちとなった。鶏肉や加工肉は不調とする店舗が多い。
 日本チェーンストア協会が公表した4月販売概況によると、畜産品の売上は801億円(店舗調整後で前年比0.4%減)であった。畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉はまずまずの動きだったが、ハム・ソーセージ、鶏卵の動きは鈍かったとしている。
 4月の前半は全体的に引合が弱かったが、月半ば以降に荷動きが活発になってきた。GW前にはどの部位も全体に動きが見られ、一部品薄状態となった。安定的に輸入豚肉が入荷されている状況は変わないが、国産豚肉、輸入豚肉とも荷動きが活発になってきている。5月についても、このところの国産豚肉の低相場の影響を受け、量販店を中心に好調な荷動きが見込まれている。

(3)加工品
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表 平成30年3月の豚肉加工品仕向量は31.1千トン(前年比103.8%、前月比114.1%)となり、前年を上回った。この内、国内物が5.8千トン(同97.7%)、輸入物が25.4千トン(同105.3%)となった。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークについては10.4千トン(前年同比103.1%)となっている。

<在庫>
 農畜産業振興機構発表の平成30年3月末の推定期末在庫量は、181.0千トン(前月比99.5%、前年比101.9%)となり、前月から0.8千トンの減少となった。内訳は、輸入品の在庫が160.5千トン(前月比97.4%、前年比99.3%)、国産品が20.5千トン(同119.7%、同129.2%)となった。

<市況>
(1)5月~6月

 H30年5月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値(5/31時点)で620円/kg(前年比109.7%、前月比131.1%)となった。ゴールデンウィーク前に上がり始めた相場が、ゴールウィーク明けも引き続き上昇し、高値で推移した。出荷頭数が少なかったことに加え、ここ数ヶ月国産豚肉が比較的安値で安定していたため国産豚肉の調達を計画していたところ多く、調達のため、想定以上の高値で推移した。
 農畜産業振興機構発表の6月出荷予測頭数は1,272千頭(前年比96.9%)となり、前年同月をやや下回ると予測している。6月についても前月に引き続き国産豚の出荷が少ない状況が見込まれるが、枝肉相場ほど末端価格は上がっていない現状に加え、6月、7月は輸入豚肉の売場を増やす量販店も見受けられることから、相場はほぼ5月並かやや下回るものと思われる。

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