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食肉情勢

(1)牛肉

<供給>
(1)国産
 平成31年2月成牛と畜頭数は、78.2千頭(前年比100.9%)となった。内訳を見ると、和牛32.5千頭(前年比103.1%)、交雑牛18.6千頭(同 99.6%)、乳牛去勢13.8千頭(同 96.9%)であった。
 平成31年3月の成牛と畜頭数は、速報値(3/29まで集計)で81.0千頭(前年比96.8%)と前年を下回った。
 (独)農畜産業振興機構が3月22日に公表した牛肉の需給予測によると、4月は出荷頭数が和牛、交雑種、乳用種でいずれでも減少が見込まれることから、前年同月をやや下回ると予測している。3ヶ月平均(2~4月)では、出荷頭数、生産量ともに前年同期をわずかに下回ると予測している。

(2)輸入

 平成31年2月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で40.1千トン(前年比107.8%、前月比79.3%)となった。内訳は、チルドが19.0千トン(前年比95.3%、前月比96.5%)、フローズンが21.1千トン(同122.3%、同 68.3%)となった。チルドは不需要期の中で減少し、フローズンは前年2月にSGなどの関係で少なかった反動で2割増加した。一方でフローズンは年度SG回避に向けて通関量を抑制していることで数量的には前月(1月)に比べ1万トン近く減少した。主な国別でみると、チルドは豪州9.1千トン(前年比103.8%)、米国8.8千トン(同 85.0%)、フローズンは豪州9.3千トン(同 81.7%)、米国8.7千トン(同 186.9%)、カナダ1.5千トン(同 441.6%)、メキシコ0.8千トン(同 113.7%)であった。 
 (独)農畜産業振興機構が3月22日に公表した牛肉の需給予測によると、チルドビーフ輸入量は3月は前年同月に比べ米国産の減少が見込まれることから、前年同月をわずかに下回ると予測する。4月は前年同月に比べ豪州産の減少が見込まれることから、前年同月をわずかに下回ると予測している。なお、3ヶ月平均(2月~4月)では前年同期をわずかに下回ると予測するとしている。

<需要>
(1)家計
 総務省発表の平成31年1月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は548g(前年比104.2%)、支出金額が1,810円(同 103.1%)となった。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の2月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は959億円(前年比98.2%)となった。前年より気温が高く、鍋物用を中心に動きが悪かった。牛肉は焼肉やステーキ用などの焼きメニューが堅調であるが、和牛と輸入牛に消費が二極化する傾向がみられた。競合との価格競争を指摘するコメントがみられた。豚肉は相場が下落傾向にあり販売数量が好調となった店舗が多いが、豚コレラ発生の影響を受けた地域もあった。鶏肉は前年並み、ハムやソーセージなどの加工肉はやや持ち直しをみせた店舗もみられたとしている。
 日本チェーンストア協会が公表した2月販売概況によると、畜産品の売上は759億円(店舗調整後で前年比95.7%)であった。畜産品の動向としては、牛肉、豚肉の動きは良かったが、鶏肉の動きは鈍かった。鶏卵、ハム・ソーセージの動きも鈍かったとしている。

(3)外食
 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査2月度結果報告によると、2月は暖冬傾向で気温が高く、天候が比較的安定していたことも外食需要の下支えとなり、FFを中心に概ね堅調に推移し、全体の売上は101.9%と30ヶ月連続して前年を上回った。また、FFを中心に導入が進んでいる宅配代行サービスやQR決済も、全体売上への効果はまだ限定的ではあるものの、売上伸長に寄与している。ファミリーレストラン業態全体の売上は101.1%とわずかに前年を上回った。焼肉レストランは店舗増などもあり、売上は101.9%となったとしている。

<在庫>
 (独)農畜産業振興機構公表の平成31年1月末の推定期末在庫量は、122.1千トン(前年比114.4%、前月比102.0%)となった。内訳は、輸入品在庫が112.9千トン(前年比116.5%、前月比102.7%)、国産品在庫が9.2千トン(同 93.5%、同 93.7%)であった。同機構によれば、国産品と輸入品を合わせた期末在庫は、2月が122.1千トン(前年比 117.3%)、3月が111.4千トン(同 114.2%)、4月が107.0千トン(同 108.7%)と予測している。

<市況>
(1)3月~4月
 平成31年3月の東京市場枝肉卸売価格(速報値3/29時点)は、和牛去勢A5が2,771円(前年比100.0%)、和牛去勢A4が2,458円(同 101.6%)、和牛去勢A3が2,250円(同 106.1%)、交雑牛B3が1,605円(同 113.0%)、乳牛去勢B2が1,043円(同104.1%)であった。
 (独)農畜産業振興機構が3月22日に公表した4月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が39.7千頭(前年比99.6%)、交雑牛が21.1千頭(同 97.0%)、乳用種が27.5千頭(同 99.6%)であり、全体では89.5千頭(同 99.0%)と見込んでいる。
 3月枝肉相場は、和牛を中心にやや弱持ち合いの展開であった。4月枝肉相場は、GW向けの手当てが活発化し、相場は活気づいてくるものとみられる。 一方で、和牛・交雑牛ともに市中には在庫があり昨年との比較でみると、引き合いが弱いのではないかとする見方もあり、相場が読みづらい展開も想定される。

(2)豚肉

<供給>
(1)国産

 平成31年2月度全国の肉豚出荷頭数は1,313千頭(農林水産統計3/29公表 前年比101.0%、前月比92.3%)と、2ヶ月連続で前年を上回った。2月の全国地域別出荷頭数を前年比で見ると、北海道103.6%、東北102.0%、関東99.0%、北陸甲信越96.7%、東海88.0%、近畿95.6%、中四国105.5%、九州・沖縄104.3%となった。
 平成31年3月の全国と畜頭数は、速報値で1,335.1千頭(3/29まで集計)、前年比94.2%となっている。1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で66,755頭となっている。
 農水省食肉鶏卵課平成31年3月5日付 肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は平成31年4月1,369千頭(100%)、5月1,324千頭(96%)、6月1,291千頭(101%)、7月1,289千頭(101%)、8月1,302千頭(99%)となっている。  

(2)輸入
 平成31年2月の輸入通関実績は豚肉全体で81.7千トン(前年比120.2%、前月比132.2%)となった。内訳はチルドが29.9千トン(前年比98.8%、前月比94.9%)、フローズンが51.8千トン(同137.4%、同171.0%)となった。チルドは前年を1.2%下回り、前月からも1.6千トン程度減少した。一方でフローズンは日EU・EPAが発効したことで、発効前に繰り延べられていた分が通関されたとみられ、欧州産が増加している。主な国別では、チルドが米国14.6千トン(前年比82.7%)、カナダ14.4千トン(同122.7%)となった。フローズンは、デンマーク12.8千トン(同168.4%)、スペイン11.4千トン(前年比143.8%)、メキシコ6.9千トン(同121.1%)、オランダ4.0千トン(同213.8%)、米国3.9千トン(同100.3%)となった。
 
<需要>
(1)家計

 総務省発表の平成31年1月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,871g(前年比104.7%)、支出金額が2,592円(前年比98.7%)となった。


(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の2月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は959億円(前年比98.2%)となった。前年より気温が高く、鍋物用を中心に動きが悪かった。牛肉は焼肉やステーキ用などの焼きメニューが堅調であるが、和牛と輸入牛に消費が二極化する傾向がみられた。競合との価格競争を指摘するコメントがみられた。豚肉は相場が下落傾向にあり販売数量が好調となった店舗が多いが、豚コレラ発生の影響を受けた地域もあった。鶏肉は前年並み、ハムやソーセージなどの加工肉はやや持ち直しをみせた店舗もみられた。
 日本チェーンストア協会が公表した2月販売概況によると、畜産品の売上は759億円(店舗調整後で前年比95.7%)であった。畜産品の動向としては、牛肉、豚肉の動きは良かったが、鶏肉の動きは鈍かった。鶏卵、ハム・ソーセージの動きも鈍かったとしている。
 3月は比較的温暖な気候を背景に、量販店を中心に肩ロース、ロースといった鍋物・スライス材の荷動きが鈍く、加えて学校が春休みになったことで給食向けウデ、モモといった低級部位についても荷回しに苦慮、全般的に余剰感が目立つ販売環境としては厳しい状況となった。他方、冷凍については今後の出荷状況を勘案して、低級部位の引き合いが目立ち、この時期としての動きはまずまずとなった。


(3)加工品
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表 平成31年1月の豚肉加工品仕向量は27.1千トン(前年比100.9%、前月比84.5%)となった。この内、国内物が5.0千トン(前年比99.8%)、輸入物が22.1千トン(同101.1%)となった。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークについては9.1千トン(前年比101.6%)となった。

<在庫>
 農畜産業振興機構発表の平成31年1月末の推定期末在庫量は、163.9千トン(前月比102.2%、前年比92.7%)となった。内訳は、輸入品の在庫が144.2千トン(前月比102.3%、前年比90.0%)、国産品が19.6千トン(同101.3%、同118.7%)となり、輸入品は前年を下回ったものの、国産品は前年を上回る結果となった。

<市況>
(1)3月~4月

 H31年3月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値(3/29時点)で478円/㎏(前年比111.7%、前月比97.8%)となった。3月は散発している豚コレラ等、疾病の影響もあったが、比較的高めで推移した気温を背景に、肉豚はおおむね順調な出荷を見せた。他方、需要面では季節背景も手伝い、スライス材や、低級部位の動きも芳しくなく、全般的にそのことが相場に反映した形となり、月間平均では前月をやや下回る相場展開となった。
 農畜産業振興機構発表の4月出荷予測頭数は1,374千頭(前年比100.7%)と予測している。平成最後の月となる4月は、元号の改元と、最長10連休となるゴールデンウィークが目前に控えており、中旬から下旬にかけて、需要家による豚肉の引き合いは強くなるものと予測する。他方、供給面では昨年の猛暑の影響や、各種疾病の影響が出荷に対してじわりと出てくる時期にも差し掛かっており、これまで軟調に推移していた市況は夏場に向けて上昇に転じる見方が強い。

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