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食鳥市況

1.生産動向

 生産・処理動向調査((一社)日本食鳥協会7月下旬実施)によると、6月の推計実績は、処理羽数57,098千羽(前年比100.6%)・処理重量171.5千トン(同99.1%)となった。前月時点での計画は、稼働日数の減少や坪羽数の減少、気温上昇の影響等により処理羽数は同100.3%、処理重量が同97.7%と見込んでいたがともに上回った。特に北海道・東北地区の処理重量が同96.0%から同97.8%と上振れしたことや、廃棄割合の減少(前年差△0.44%)等も要因と思われる。
 7-9月で、7月の処理羽数・重量は各地区全て前年を上回る計画となっている。8月も前年冷夏等で増体が良かった北海道・東北地区が前年比99.0%と下回るも、全国的には同101.6%と計画されている。9月は曜日回りで稼働日が前年より少ないこと等で、全て前年を下回ると計画されている。主要産地の出荷計画(7月12日公表)によると、10月の処理羽数は同103.5%を見込んでいるため、9月の処理羽数・重量減少は稼働日減によるものだけで、9・10月通してみれば1.0%程度は上回るものと考えられる。


2.輸入動向

 財務省7月27日発表の貿易統計によると6月の鶏肉(原料肉)輸入量は43.9千トン。前年比87.4%と減少したものの累計(1-6月)では279.0千トンとなり依然高水準となっている。国別輸入量では、ブラジルが29.9千トン(前年比82.5%:丸鶏含む)、タイが12.1千トン(同105.7%)となっている。日本食肉輸出入協会は7月18日開催の鶏肉輸入動向検討委員会で7月は43.3千トン(同106.2%)、8月は35.7千トン(同68.6%)と予測し、「ブラジルではストライキなどの影響による生産量の減少に伴って相場が上昇してきたが、生産数量および船積数量がある程度回復しつつあることから、今後は価格も徐々にではあるが下がっていくと考えられる。タイ産についても価格の上昇が続いているが、ブラジル産価格の低下に伴い今後は落ち着いていくと考えられる。」とコメントしている。
 鶏肉調整品の6月輸入量は41.1千トン(前年比93.3%)。中国は前年並みの17.5千トン(同99.9%)も、タイが23.4千トン(同89.3%)と昨年急増の反動で大幅に減少したかたちとなった。全体累計(1-6月)では239.9千トンとなり同107.2%の増加となった。今後も、唐揚げ・サラダチキンや串物等コンビニ・惣菜売り場向けの需要拡大は継続すると考えられ、この輸入拡大が精肉売り場にどの様に影響するのか注視が必要と思われる。


3.消費動向

(1)家計
 総務省統計局発表の家計調査報告によると、5月の全国一世帯当たりの生鮮肉消費(購入)金額は、節約志向が続くなか前年比102.3%の6,055円と伸びた。うち鶏肉についても数量1,397g(前年比106.2%)、金額も1,316円(同102.3%)と前年を上回った。しかしながら単価については、まだ在庫過多であったブラジル解凍ももや国産むね肉の特売が多かったことや、さらに相場安等から前年比△3.7%と下回った。

(2)量販
 スーパー3団体によると「6月の畜産品売上高は全店ベースで前年比1.6%増の997億円で生鮮3部門唯一前年を上回った。土曜日が前年に比べ1日多く、牛肉はブランド牛・輸入牛を中心とした大容量商品、豚肉は気温の上昇等で冷しゃぶ用等が好調。鶏肉についてもサラダチキン用のむね肉等が好調を維持しているものの単価の下落で伸び悩んだ店舗も散見された。」と報告があった。

 
(3)加工筋
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合調べによる5月度の鶏肉加工品仕向肉量は、前月同様にサラダチキンや唐揚の需要拡大等による国内製造拡大を背景に、前年比101.5%の4.61千トン。うち国内物は同96.0%の3.75千トンと下回ったものの輸入物が安価なタイ産むね肉の使用増加等で同135.1%の0.86千トンと報告された。国産むね肉価格が下落してきたが、規格のこともあり今後も輸入物の比率が上がることが考えられる。



4.在庫状況

 国内生産量は前月対比で4.1千トン増加し、輸入量は同2.4千トン減少した。5月の推計期末在庫は国産30.7千トン(前年比118.5%)、輸入品142.3千トン(同122.2%)合計173.0千トン(同121.5%)、前月比で2.3千トン増加となった。特に国産品は生産好調、売行き鈍化で在庫が増加している。推定出回り量は、国産3.2千トン、輸入品3.3千トンとともに減少している。
 6月は国産生産量は前月比で5.9千トン・輸入量3.2千トンそれぞれ減少するものの、安い輸入チルドポークの出回りや暑さの影響等もあり依然として需要は弱含みと考えられ、出回り量も減少するものと思われる。よって、在庫は引き続き高水準で推移すると考えられる

 (独)農畜産業振興機構の需給予測では、7月は前月比で生産量が5.7千トン減少し、輸入量特にブラジルからがやや回復し3.3千トンの増加、出回り量も2.3千トン増加することにより、国産・輸入品合計で11.7千トン減少の154.3千トンで昨年8月以来の150千トン台になるとされている。また、8月は生産量2.8千トン・出回り量2.9千トン共に減少、尚且つ輸入量がブラジルの生産量減少等もあり7.6千トン減少するとの予測から期末在庫は19.1千トン減少の135.2千トンで前年からも85.6%と大幅に減少すると予測されているが、需要の弱さが気がかりである。


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