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食鳥市況

1.生産動向

 生産・処理動向調査((一社)日本食鳥協会3月下旬実施)によると、2月の推計実績は、処理羽数55,737千羽(前年比102.4%)・処理重量165.1千トン(同101.5%)と前年を上回った。処理重量が南九州地区(同99.3%)・関東地区(同99.6%)で大腸菌症等の疾病や増体の悪化等で前年を下回ったものの、北海道・東北地区(同104.6%)、中部地区(同106.6%)でカバーしたかたちとなった。なお、2月の生鳥処分は廃棄合計3.85%(前年差+0.28%)と増加したものの、前月比では各項目とも減少した。
 3月-5月で、3月の処理羽数は60,565千羽(同99.8%)・処理重量179.4千トン(同99.5%)と、前年に比べ日曜日が1日多く稼働日数が減ることもあり若干減少の計画となっている。4月は逆に前年より日曜日が1日少ないこともあり、処理羽数59,672千羽(同103.5%)・処理重量177.6千トン(同102.6%)と前年を上回る計画となっている。産地の増産意欲が強く一日当りでは処理羽数も増えており、生育状況が順調であればゴールデンウイークに向けて出荷が増えるとみられ、今後の消費動向次第では供給過多も懸念される。


2.輸入動向

 財務省が3月28日公表した貿易統計によると、2月の鶏肉(原料肉)輸入量は41.46千トン(前年比88.8%)で、日本食肉輸出入協会の予測(44.8千トン)より下振れした結果となった。国別ではブラジル32.1千トン(同92.2%)・タイ8.38千トン(同79.0%)と主要2か国が共に減少した。同協会公表によると3月39.5千トン(同90.9%)・4月42.0千トン(同84.7%)と予測されており、「ブラジル産は大手の供給が増えていないなかで、対日向けの船積み数量が不明で、価格の変動も読み切れない状況。タイ産は中国向け生産が増えてきている。今後の為替の動きや中国市場の動きに引き続き注視する必要がある。」とコメントしている。一方価格について、ブラジル産は4~6月船積み分の調達コストは300円/kgを超えているされ、タイ産価格についても中国向けの需要拡大で上昇している。
 鶏肉調整品の2月輸入量は35.41千トン(前年比95.6%)と大きく減少した。例年2月は年度末を控え減少傾向ではあるが、平成29年2月(27.5千トン)以来36千トンを下回る結果となった。タイ産が24.28千トン(同108.1%)と増加基調であるが、中国産は10.75千トン(同75.0%)と大幅に減少しているが、アフリカ豚コレラの影響で国内消費に向いている可能性もある。


3.消費動向

(1)家計
 総務省統計局発表の家計調査報告によると、1月は、全国一世帯当たりの3畜種消費(購入)数量は3,848g(前年比104.1%)と前年は上回ったが金額は5,750円(同99.6%)と4か月連続で下回った。牛肉は安価な輸入牛が堅調に推移。豚肉・鶏肉はともに相場安で金額が減少。特に鶏肉は数量1,429g(同103.4%)・金額1,348円(同97.0%)となり、量販店等で特売等の価格訴求も消費者に響きづらいとの声が上がっている。また大分市が、H28年~30年平均の都市別鶏肉消費ランキング(総務省まとめ)で数量20,693g・金額19,703円で共に1位となった。

(2)量販
 食品関連スーパー3団体の販売統計速報によると、2月の畜産部門の売上高は9,585億円で全店ベース前年比0.6%減で既存店ベースでも同1.8%減少し不調としている。「前年より気温が高く、鍋物用を中心に動きが悪かった。牛肉は焼肉やステーキ用など焼きメニューが堅調であるが、和牛と輸入牛に消費が二極化する傾向がみられた。豚肉は相場が下落傾向にあり販売数量が好調となった店舗が多いが、豚コレラ発生の影響を受けた地域もあった。鶏肉は前年並み、ハムやソーセージなどの加工肉はやや持ち直しをみせた店舗もみられた。」との報告がなされた。また、カテゴリー別でも全部門が厳しい状況ではあり、惣菜・水産部門が健闘しているもののやや不調となっている。

 
(3)加工筋

 日本ハム・ソーセージ工業協同組合調べによる1月度の鶏肉加工品仕向肉量は、前年比111.7%の4.4千トン。うち国内物は同102.5%の3.4千トンと前年を上回り、輸入物も同156.0%の1.1千トンと報告された。輸入物がサラダチキン向け等の需要が堅調で比率が24.1%と着実に伸びてきた。今後春夏シーズンに向け国産むね肉価格が比較的低位で安定していることや、国産志向や味の面から国産むね肉での製造も増加がする傾向にある。



4.在庫状況

 推計期末在庫は国産27.5千トン(前年比97.4%・前月差+1.4千トン)、輸入品134.7千トン(同89.4%・同+1.4千トン)と合計で162.1千トン(同90.6%・同+2.7千トン)となった。生産量が16.2千トン減少し、輸入量も5.0千トン減少したが、国産品の出回り量が生産量を下回ったため、国産品の在庫が増加した。輸入品も出回り量が10.8千トン減少の40.6千トンとなったため、前月比微増となったが前年比でみると89.4%と大幅減少となった。
 2月は国内生産量が前月比で8.3千トン減少、輸入量も約2千トン減少。1月に比べ出回り量も減少が見込まれるため、期末在庫は約159千トン弱との見通しとなっている。
 (独)農畜産業振興機構の需給予測では、3月は前月比で生産量が11.4千トン増加し、輸入量はブラジル中心に1千トン減少、出回り量が21.3千トン増加することから、期末在庫は国産・輸入品合計で14.1千トン減少の144.8千トン。4月は生産量が1.7千トン減少するものの、輸入量がブラジル中心に2.5千トン増加し、出回り量は1.5千トン減少するも、在庫は11.8千トン減少の133.0千トン(前年比77.9%)とされている。


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