JACCネット

JA全農が提供する畜産総合情報サイトです。

会員ログイン

ログインID

パスワード

サイト内検索


海外粗飼料情勢

 
令和元年12月25日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 令和元年12月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) カリフォルニア州インペリアルバレー
 現在、9番刈りが進行中ですが、11月末~12月にかけて降雨があったため、雨あたりを避けるため生産者は収穫を一時中断しています。12月中下旬の天候は良好な見通しのため、収穫が再開される見通しですが、多くのスタックが刈遅れ品となり、たんぱく値20%を下回る低グレード品になると思われます。

(2)ワシントン州コロンビアベースン
 今年の収穫は終了しました。旧穀の繰り越し在庫がない状態で今年の収穫が始まったこと、また高成分が期待される1番および4番刈の半数以上が雨あたりの被害を受けた事で、米国内酪農家は依然として十分な量のアルファルファを確保できていません。
 今年に入り、米国内乳価が上昇傾向のため米国内酪農家の需要が旺盛である事、さらに、中国からの需要がPNW(太平洋岸北西地区)に回帰している事により、産地相場は上昇傾向となり、一部の低グレード品を除いて産地在庫は払底に近い状況です。
 以下グラフは全米のアルファルファヘイ輸出数量を示したものですが、追加関税の撤廃以降、中国からの引き合いは増加しています。



2.米国産チモシーヘイ

 今年の収穫は終了しました。引き続き一部のサプライヤーは下位グレードの過剰在庫を抱えている様子でして、日本および韓国の一部地域では安値でのオファーが散見されます。一方で、プレミアムやロープレミアムといったグレードに関しては、殆どの産地在庫は払拭している模様です。今年産は産地相場が下落したため、コロンビア盆地、エレンズバーク共に、来年産の作付面積は減少するものと予想されます。

3.スーダングラス
 今年の収穫は終了しました。特に低グレード品に関して、米国内フィードロットからの引き合いが引き続き堅調です。また、台風により特に東北地方で自給稲わらが被害を受けたことを受けて、低グレード品やスーダンストローへの日本からの追加の引き合いも来ており、安価なスーダン品目の産地在庫が今後ひっ迫するものと予想されます。

4.ストロー類(アニュアル・ペレニアル・フェスク)
 今年の収穫は終了しました。フェスク、アニュアルライグラスの雨当たり、ペレニアルライグラスの作付面積の減少に伴い、各品目とも今年の収量は例年を下回っております。加えて、日本や韓国からは台風被害による自給稲わら不足を背景とした代替ストローへの引き合いが強く、産地需給は非常にひっ迫しております。一部のサプライヤーは、韓国のストロー相場の方が日本よりも高いことを背景に、日本向けの追加出荷を渋っている状況であり、今後日本むけの代替ストロー確保が大きな課題となりそうです。

5.豪州産オーツヘイ
 豪州各州の新穀オーツヘイ収穫は終了しました。以下のグラフは、オーストラリア資源経済科学局の12月発表の抜粋となりますが、今年度のオート麦としての生産量は全豪で93.5万トン(前年比105%)ですが、過去10年で2番目に低い生産量となっています。州別生産量の前年比は、西豪州94%、南豪州119%、ヴィクトリア州125%となりますが、全体生産量の40%以上を占める西豪州が減産となった事で絶対量に大きな影響を及ぼしている事が読み取れます。注意点として、品目生産量ですので、穀類流通も含む総量のため牧草流通量と同義ではありません。
 新穀オーツヘイの州別の特徴として、
(1) 西豪州:干ばつ影響による収穫量の落ち込みに加え、中位以下の発生量が限定的である。
(2) 南豪州:天候良好であったものの、上位品が中心となり、中位以下の発生が少ない。
(3) ヴィクトリア州:例年の天候に近く、上~下位品まで収穫できている
 今年は中位以下のグレード品の発生量が限定的となるため、米国産品同様のスライス製品で加工していないサプライヤーは、ストロー類のミックス品を代替品として販売するとの事です。この商品は、品質のブレが予想されるため、取り扱いには注意が必要です。
 新穀価格については、昨年比では値下がっているものの、一昨年の高騰する以前の価格まで戻っておらず、期待された値下げ幅には届いていない状況でスタートしています。


   


  
                                                  以上

 

Copyright(C) 2010. Z-BS. All rights reserved.