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海外粗飼料情勢

 
令和元年08月19日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 令和元年8月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) カリフォルニア州インペリアルバレー
 8月12日のインペリアルバレー灌漑局発表によると、作付面積は前年同時期対比で2%の減少です。
 現在5番刈りが進行中ですが、収穫されているスタックの大半が、粗たんぱく質20%を下回る過乾燥気味のNo.1グレードとなっています。プレミアムグレード品に関しての需給はひっ迫しておりますが、No.1グレード以下の需要をけん引していた、サウジアラビアの需要がひと段落した事で、徐々に産地在庫に余力が生まれてきております。

(2)ワシントン州コロンビアベースン
 現在、3番刈の収穫が終盤に差し掛かっています。8月上旬に激しい降雨があり3番刈の一部で雨あたりが発生しています。このような輸出に向かない格落ち品は、フィーダーヘイと呼ばれ、主に米国内のフィードロット向けに取引が行われます。下位グレード品の旧穀繰越在庫が払底していたため、フィーダーヘイの米国内需要は活発です。輸出向けの3番刈は、通常乾燥が強く他番手と比較して品質面で劣ることや、米中間の貿易摩擦の影響で中国からの引き合いが弱まっていることを背景に、直近の引き合いは一服感があります。産地価格について、今年は昨年対比で作付面積が減少していることや、春先の気温が比較的低かったことで単収が減少しており、今後の供給余力の減少が価格を押し上げる懸念があります。

2.チモシーヘイ
(1)ワシントン州コロンビアベースン・コロンビアベースン
 1番刈の収穫は終了しました。プレミアムグレード品は、圃場在庫が払底に近い状況となっており、生産者からの追加購買は難しくなってきています。No.1グレードは、昨年と比較して発生量が少なかったものの、圃場在庫はまだ残っている状況です。原因として、旧穀対比で産地価格が軟化したものの、一部のサプライヤーが旧穀余剰在庫を投げ売りしたことで日本国内の相場が乱れている事、韓国の輸入枠が残り少なくなり、引き合いが弱まっている事などから、産地サプライヤーが積極的にNo.1グレードの購買を進めていないためと思われます。
 2番刈について、一部の生産者で早刈りが実施されました。このような早刈り品は茶葉の少ない上位グレードとなることが期待されます。一方で、多くの生産者は単収増加を期待して8月中下旬まで収穫を待つ構えですが、この時期に収穫される2番刈は茶葉の多い下位グレード品となることが予想されます。

(2)天水地域(ワシントン州東部やアイダホ州西部の高原地域)
 1番刈の収穫は終了しました。アイダホ州北部では収穫時期に降雨があり、雨あたりとなった下位グレード品の発生が見られますが、その他の地域では、概ね順調に収穫作業が行われました。作柄が良好であったことを背景に、コロンビアベースン同様に新穀の産地相場は旧穀対比で軟化しています。



(3)カナダ、アルバータ州
 アルバータ州南部(灌漑地域)について、1番刈の収穫は7月に終了しました。不安定な天候により収穫スケジュールは約2週間遅れ一部で雨あたりも発生していますが、全体の75-80%程度は上位グレードとなっています。
 アルバータ州中部(灌漑及び天水地域)について、1番刈の収穫は8月上旬に開始しました。天候不良により一部で収穫に遅延が生じており、品質の全体像が見えてくるにはもう少し時間を要しそうです。
 アルバータ州北部(天水地域)について、8月下旬に収穫開始の見込みです。天候不良により収穫作業の遅延が懸念されます。

3.スーダングラス
 8月12日のインペリアルバレー灌漑局発表によると、作付面積は前年同時期対比で9%の減少です。
 遅蒔き1番刈の収穫が8月中旬から開始しました。1番刈全体で、現在80%程度の収穫進捗状況となり、早播き2番刈の収穫は開始したばかりです。直近では、夏場の湿気の影響により茶葉の混入したスタックの発生が増えています。このような下位グレードであっても、安値を期待する米国内需用と輸出需要とが競合して、引き合いは旺盛です。遅蒔きに関しては、2番刈を実施せず1番刈収穫後に野菜へと転作を進める生産者も現れる見込みです。

4.ストロー類(ペレニアル・アニュアル・フェスク)
 主産地でありますオレゴン州ウィラメットバレーでは、7月上旬の南部での降雨に続き、7月下旬から8月にかけて北部でも降雨が発生しています。そのため、例年対比で2週間ほど収穫が遅れています。
 この降雨の影響により、フェスクストローの殆どが程度の差はありますが、雨あたり被害を受けています。ただし、激しい雨あたり品は限定的で、軽い雨あたり品が今年の輸出向けの中心となりそうです。昨年の品物と比較して、色目の差異が生じる可能性があるため、需要者への事前説明が必要となると思われます。
 アニュアルライグラスについても殆どが雨あたり品となる見通しです。雨あたりの程度は集荷エリアによって差異があるため、外観の品質差が大きくなると思われます。
 ペレニアルライグラスについても雨あたりの懸念がありますが、まだ品質の程度について全貌が見えていません。

5.豪州産オーツヘイ
 各州のオーツの育成状況は、南豪州および東豪州では降雨が見られ順調であるものの、西豪州については他産地と比べ降水量が少なく、やや旱魃の懸念が出始めております。いずれにしても現時点では例年よりも降水量は少ない見込みであることから引き続き産地の生育状況に注視が必要です。
 日本、韓国、台湾からの引き合いについて、旱魃による不作で供給量がタイトとなっている状況であること、北米産イネ科乾牧草の相場が新穀切り替えにより軟化し、オーツヘイの価格帯に割高感が出てきたことから、やや落ち着いた動きとなっております。

                                                    以上


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