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令和元年05月24日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 令和元年5月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) カリフォルニア州インペリアルバレー
 5月8日のインペリアルバレー灌漑局発表によると、作付面積は前年同時期対比で3%の増加となっております。同エリア南部では現在3番刈、北部では1番刈が進行中です。これまでの所、雨あたりなどの天候被害には見舞われていませんが、米国内畜産農家からの引合い、中東からの引合いは引き続き堅調で産地相場は高止まっています。

(2)ワシントン州コロンビアベースン
 先月号まで、冷涼な気候により収穫スケジュールに遅延が生じる見込みと報告しておりましたが、4月後半の気温上昇に伴い収穫スケジュールは例年並みに落ち着きそうです。5月15日時点の状況は、天候不順により、1番刈の一部で雨あたりが発生する懸念があります。 旧穀の産地在庫ほぼ払拭されており、新穀相場上昇を期待した生産者が強気なため、旧穀対比での値上げが予想されます。
 下記グラフは全米から諸外国へのアルファルファヘイの輸出数量を表しています。直近ではサウジアラビアの引き合いが軟化していますが、一方でUAEは上昇しており、中東全体では月間6万トン以上の出荷が継続しています。中国については、旧正月に伴う長期休暇の影響で1月の輸出量は落ち込みましたが、同国内在庫が少ない事を背景に、直近では増加傾向にあります。米中間協議の不透明な状況は続いていますが、代替産地の選択肢が無いことから中国の酪農家にとって米国産を手当てせざるを得ない現実があります。



2.チモシーヘイ
(1)ワシントン州コロンビアベースン
 新穀の収穫スケジュールは例年よりも7~10日程度遅れており、1番刈は6月7日頃から開始の見通しです。春先の多雨多湿な天候により、例年よりも雑草の混入が懸念されますが、各生産者は上位グレード品を得るために雑草駆除に熱心に取り組んでいる様子です。

(2)カナダ
 新穀の作付面積について、アルバータ州南部(主に灌漑地域)では微増、中部および北部(主に天水地域)では例年並みの見通しです。現在、作付作業が進んでいる状況にありますが、面積については情報が届いていない状況です。冬場に降雪がありましたが、干ばつの状況が昨年から引き続いており、チモシー生育期の土壌水分の不足に伴う単収減少が懸念されます

3.
スーダングラス
 5月8日のインペリアルバレー灌漑局発表によると、作付面積は前年同時期対比で84%と前回よりも回復しております。直近ではてん菜の収穫が行われており、その後にスーダンの作付を行う圃場も存在するものと思われます。しかしながら、デュラム小麦の作付面積減少(昨年同時期対比で35%)した圃場は、アルファルファやバミューダ等の他品目への転作が完了したと見られ、今年度の早播きスーダン作付面積は昨年並みに落ち着くだろうというのが産地サプライヤーの見解です。
 新穀収穫は早くて6月第1週から開始される見通しです

4.ストロー類(ペレニアル・アニュアル・フェスク)
 新穀の収穫スケジュールを見通すのは時期尚早ですが、例年アニュアルライグラスやフェスクは早くて6月末から、ペレニアルライグラスは7月中旬頃からベーリング作業開始の見通しです。
 5月15日時点、主産地ウィラメットバレー中部では、フェスク及びライグラスの受粉の準備が整っています。通常、受粉後2~3週間後に茎の部分が刈り取られ、圃場に横倒しになった状態でコンバインにかけられ採種されます。その後、ベーラーと呼ばれる業者の手配で採種後のストローのベーリング作業が行われます。このベーリング作業は、コンバインと同日に行われることが多いですが、天候が許せば数日間ストローを圃場で天日乾燥させた後にベーリングを行うことで、色抜け品の集荷を試みる生産者も存在します。ただし、ストローは採種後の副産物であることと、圃場での乾燥時に雨あたりのリスクが伴うことから、色抜け品に取り組む生産者は非常に限定的です。
 また、オレゴン州ユージーン市に燃料工場が新設され、そこでは2019年にはバイオエタノール精製用途で年間5万トンのアニュアルライグラスストローが原料として使用される予定です。また同品目に限らず低価格な繊維源が燃料用として使用される可能性があり、輸出飼料向けのストロー類等の需給が今後ひっ迫する懸念があります。

5.豪州産オーツヘイ
 豪州産オーツヘイは、旱魃による不作で供給量が限定的であることと、日本、台湾からの引き合いが強いことを背景として需給は非常にひっ迫しています。一方、中国向けは価格高騰の影響で、若干荷動きが鈍っているようです。 一部の大手サプライヤーは上位品の出荷が好調なため、その他のグレード品の出荷を制限する動きも見られます。
 例年であれば、播種は4月下旬から5月上旬に開始されるのですが、現時点では各州とも雨が降っておらず、土壌水分が不十分なため、播種を遅らせている状況となっております。
 作付面積について、現在は穀物価格が軟化しており、高値で推移しているオーツヘイへ移行する動きが一部見られるため、昨年に比べて増加するとサプライヤーは見通しております


                                                                                                                                               以上

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