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令和2年9月28日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 令和2年9月号
 

1.アルファルファヘイ
(1)カリフォルニア州南部インペリアルバレー
 現在6番刈が進められていますが、圃場は乾燥しており、品質は良くありません。非常に乾燥・高気温が続いているため、いくつかの生産者は6番刈を実施しない模様です。

(2)北カリフォルニア(サクラメント周辺)
 4番刈が終了しており、多くが輸出には向かない低品質なものとなりました。カリフォルニア州における森林火災から発生した煙等の影響により、国内需要が増加しているようです。5番刈は、気温が下がるため高成分かつ軸の柔らかいものが収穫されるのが一般的で、通常は9月下旬頃に収穫が開始されます。5番刈が高成分となれば国内酪農家の購買対象となります。


(3)ワシントン州コロンビアベースン(コロンビア盆地)
 4番刈が30-40%終了しています。1番刈の多くは雨あたりとなりましたが、2-3番刈は天候に恵まれ高品質なものが収穫されました。4番刈の前半も品質が良好なものが収穫されていたものの、直近のカリフォルニア州・オレゴン州・ワシントン州の森林火災から発生した煙の影響で、今後収穫されるスタックの品質低下が懸念されます(大気中の煙による日照不足⇒気温低下⇒湿度上昇⇒アルファルファの色目の劣化=ブリーチ)。
 韓国・中国においても国内に多くの在庫を抱えており、現在では、輸出業者からの購買は落ち着いている様子です。


2.米国産チモシーヘイ
 2番刈が90%程度終了しています。1番刈の多くが雨当たりとなり、特に上級品では価格上昇が見られました。また、品質は総じて昨年より劣っており、品質のバラつきも見られます。降雨の影響で上級品が限定的となっていることから、相場は堅調です。

3.スーダングラス
 1番刈は終了し、2番刈も70-80%終了しております。軸の太さとしては中~太軸、色目としては標準~明るめのものを中心に収穫されており、一部茶葉の混入も課題となっているようです。このため、上級品にみられる細軸かつきれいな色目のスタックは限定的で、輸出業者からの購買圧力も強くなっている状況です。

4.ストロー類(アニュアル・ペレニアル・フェスク)
 収穫は終了し、天候に恵まれたため品質は総じて安定していますが、6月の降雨の影響で北部・中部では通常よりも緑色の濃いペレニアルライグラスストローが生産されたようです。
 収穫は1-2週程度遅れており、輸出業者によっては一部船積みの遅れにつながったケースもあるようです。
 ペレニアルライグラスは、圃場での他のイネ科草の混入により注意を払わなければならず、生産者の中にはフェスクに切り替える者もいるようです。このため、今後のペレニアルライグラスストローの作付け・供給量が懸念されます。輸出業者の中にはペレニアルライグラスストローをアニュアルライグラスストローに切り替えようとする動きがある模様です。


5.豪州産オーツヘイ・小麦ストロー
(1)オーツヘイ
 2020年産新穀オーツヘイについては、8月は予報通り降雨に恵まれ、NSW州を除き、遅れがあった圃場も平年並みの土壌水分を取り戻しました。9月は特に降雨が重要とされますが、SA州やVIC州では多い所でも5mm程度と限定的となりました。9月後半および10月は各地域で平年並みの降雨予報が出ている点は好材料です。
 ABARES(豪州農業経済資源局)の9 月穀物レポートによると、主要作物の作付面積に大きな変動はありません。前回(6月)に比べて減少したオーツはQLD州での降雨量の減少によるもので、オーツヘイの主要生産地(WA,SA,VIC)への影響は無いとみられます。

(2)小麦ストロー
 オーツ同様、小麦の生育も各エリアで非常に順調に生育しており、新穀の収穫を待っている状況です。


6.海上運賃
 コロナウイルスによる減便の影響は徐々に改善しているものの、一部において配船の運行間隔を調整している状況が継続しています。年末を控え経済活動が徐々に旺盛になってきているため、北米における空コンテナの需給状況は今後も留意する必要があります。
 直近では運賃に関する大きな動きは見受けられないものの、アジア発北米向けの貨物が増えていることもあり、空コンテナの需給と合わせて引き続き注視が必要です。



                                                       以上

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