時空間三次元マップについて

農林水産省-鳥インフルエンザに関する情報および環境省-高病原性鳥インフルエンザに関する情報を基に国内におけるHPAIの発生状況の時間的推移と地理的拡大状況を俯瞰的に確認することを目的に作成しました。

図表上の地図は国土交通省-国土数値情報-全国行政区域データをもとに加工して作成しました。

時空間三次元マップの内容説明・利用方法

  1. 平面上に日本地図に対応する地点を、垂直方向に日付を示しています。
  2. 垂直方向の日付は家禽では疑似患畜判定日、野鳥では検体回収日を示しています。
  3. マップ中でクリック・ドラッグ(スマートデバイスではタップ・ドラッグ)することで、好きな角度に回転できます。
  4. マップ中でホイールを用いて(スマートデバイスではピンチ操作)、拡大縮小することが可能です。



2023~24シーズンの家禽の鳥インフルエンザ発生状況

家禽の鳥インフルエンザ発生状況
家禽の鳥インフルエンザ発生状況

















2023~24シーズンの野鳥の鳥インフルエンザ発生状況

野鳥の鳥インフルエンザ発生状況
野鳥の鳥インフルエンザ発生状況




昨年度のHAPI発生について

出典:2023年~2024年シーズンにおける高病原性鳥インフルエンザの発生に係る疫学調査報告書

  • 発生の特徴

    • 初発例

      家禽では2023年11月25日に佐賀県で初発例が確認され、国内での発生はこれまでに例のない4シーズン連続の発生となりました。野鳥については10月4日に北海道美唄市でハシブトガラスの感染が確認されてから、その後28都道府県で156例が確認されました。

    • 発生件数

      家禽での発生は11事例で、過去4シーズンで最も少ない発生件数となりました。また昨年度の2022~23シーズンの発生件数と比較すると著しい減少となりました。

    • 再発農場

      一部の農場では2022~23シーズンから再発が確認され、特に環境要因が発生リスクを高めている地域である可能性が示唆されました。

  • 侵入経路・侵入時期

    • 初確認

      野鳥での感染事例は10月4日に北海道で初確認され、52日後の11月25日に佐賀県で家きんの初発例が確認されました。両事例で分離されたウイルスは同一のグループであったことが明らかになりました。

    • ウイルスの侵入経路

      感染した野鳥やカラスが農場周辺や農場内にウイルスを持ち込んだ可能性が高いと考えられています。また、ほとんどの発生農家で壁や防鳥ネットの破損部からのカラス等の野鳥や小動物の侵入がみられたことから、これらがウイルス侵入の要因と考えられています。





参考

COVID-19時空間三次元マップ(山形県版)

Seto J et al. Epidemiology of coronavirus disease 2019 in Yamagata Prefecture, Japan, January-May 2020: The importance of retrospective contact tracing.Jpn J Infect Dis. 2021;74:522-529.