需給及び価格動向
肉用和牛素牛情報
令和6年2月の情勢
2月は、下記の要因により前月から上げの相場展開となりました。
ア.市場開催数の少ない月で、購買者が集中したことで引き合いが高まったこと
イ.枝肉相場が前年対比で堅調に推移したことで、購買意欲が高まったこと
以上等の情勢によります。
(東京市場:和牛去勢 A5=2,603円/kg(前月差-22円/kg、前年差+57円/kg)、
A4=2,278円/kg(前月差-60円/kg、+77円/kg)
令和6年3月の需給および価格動向
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- 供給
- 素牛上場予定頭数は、前年同月比101.3%と予想されます。
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- 需要および価格
- 3月は、ハレの日等による枝肉需要の高まりや、年末の枝肉出荷に向けた手当が始まるものの限定的なため、もちあいの相場展開が想定されます。
(表-1)令和6年3月入場予定頭数
産地・市場名 | 入場予定頭数(A) | 前年同期取引頭数(B) |
---|---|---|
北海道(南北海道) | 1,675 | 1,583 |
岩手(県南) | 492 | 465 |
兵庫(淡路) | 320 | 316 |
島根(中央) | 230 | 230 |
岡山(総合) | 432 | 354 |
広島(三次) | 275 | 278 |
長崎(平戸口) | 620 | 624 |
大分(玖珠) | 392 | 408 |
宮崎県下 | 5,340 | 5,337 |
鹿児島県下 | 4,690 | 4,689 |
合計 | 14,466 | 14,284 |
肉用乳牛素牛情報
令和6年2月の情勢
- 乳牛去勢枝肉相場は、出回り頭数の少なさと円安による外国産牛肉の割高感からもちあいの相場展開となりました。
(全国枝肉市場 乳雄去勢 前月差:B2=+198円/kg、C2=▲11円/kg、加重平均:B2=1,177円/kg、C2=1,187円/kg)
<参考>東京・大阪市場乳雄去勢 加重平均:B2=1,114円/kg、C2=1,079円/kg
※日本食肉市場卸売協会より(2月25日時点) - 全国主要家畜市場における乳雄素牛の取引について、一時的な上場頭数の増加があり平均価格は下げとなりましたが、逼迫した需給状況は続いております。
(全国平均価格:184千円/頭、前月差:▲17,778円/頭) - 北海道主要7市場における乳雄初生牛の取引について、上場頭数が減少しており逼迫した需給状況が続いているため市場平均価格はもちあいとなりました。
(前月差:▲1,000円/頭、前年差:+9,420円/頭、取引平均価格39,241円/頭)
令和6年3月の需給および価格
全国的に乳雄素牛の出回り頭数が少なくなっており、逼迫した需給状況が続いていることから、強もちあいの相場展開が予測されます。
初生頭数の減少が続き改善の兆候がみえないものの、肥育経営を取り巻く環境は厳しい状況であることから、取引基準価格は据え置きとしました。