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相場情報

東京食肉市、大阪市食肉市場の発表する牛枝肉相場情報を掲載しています。
※各社の相場情報サイトへリンクします

食肉情勢(令和8年7月)

牛肉

供給

(1)国産

 5月の成牛と畜頭数は、79.0千頭(前年比93.4%)と前年同月を下回った。内訳を見ると、和牛:40.4千頭(前年比93.7%)、交雑牛:19.4千頭(同96.4%)、乳牛去勢:8.2千頭(同92.7%)となった。
 6月の成牛と畜頭数は、速報値(6月30日まで集計)で84.2千頭(前年比98.1%)と前年を下回る見込みとなった。
 (独)農畜産業振興機構の需給予測(6月25日公表)によると、6月の出荷頭数は、和牛および交雑種で減少が見込まれる一方、乳用種がこれを補うことから、前年同月を上回ると予測する。7月は、乳用種が前年並みと見込まれる一方、和牛および交雑種で減少が見込まれることから前年を下回ると予測する。(6月 86.1千頭(前年比99.8%)、7月 91.7千頭(同92.1%))3か月平均(5月~7月)では、出荷頭数85.4千頭(前年比94.6%)、生産量27.8千トン(同95.5%)と出荷頭数、生産量ともに前年を下回ると予測する。

(2)輸入

 5月の輸入通関実績は、全体で43.8千トンと前年を下回った。(前年比90.4%、前月比79.1%)。内訳ではチルド:14.0千トン(前年比85.9%、前月比87.2%)、フローズン:29.8千トン(前年比92.7%、前月比75.8%)となった。輸入相手国別では、チルドはカナダが、フローズンは米国が増加した。
(参考:形態別相手国別輸入数量)
チルド:豪州6.9千トン(前年比73.7%)、米国5.7千トン(同100.8%)、カナダ0.9千トン(同144.4%)、ニュージーランド0.4千トン(同76.9%)、メキシコ0.1千トン(同83.3%)
フローズン:豪州14.6千トン(前年比92.1%)、米国11.8千トン(同107.4%)、カナダ1.2千トン(同56.2%)、ニュージーランド1.2千トン(同63.8%)、メキシコ0.5千トン(同70.3%)
 (独)農畜産業振興機構の需給予測によると、チルドは、6月は主要輸入先の豪州産と米国産の輸入量が増加する一方、その他の国で減少が見込まれること等から前年同月を下回ると予測し、7月は豪州産や米国産の減少により下回ると予測する。フローズンは、6月は米国産の輸入量の減少が見込まれる一方、豪州産は増加が見込まれることから上回ると予測し、7月は豪州産の増加が見込まれる一方、米国産が前年同月並み、その他の国では減少が見込まれることから下回ると予測する。3か月平均では、チルド、フローズンともに下回ると見込んでいる。
令和8年6月合計:42.3千トン(前年比100.2%)、チルド:14.0千トン(同99.3%)、フローズン:28.3千トン(同100.7%)
令和8年7月合計:43.7千トン(前年比93.1%)、チルド:15.3千トン(同89.5%)、フローズン:28.4千トン(同95.2%)直近3か月(5月~7月)平均 合計:43.2千トン(前年比94.3%)、チルド:14.5千トン(同91.5%)、フローズン:28.8千トン(同95.8%)

需要

(1)家計
 総務省発表の5月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は483g(前年比108.5%)、支出金額が1,950円(同111.1%)となり、購入量、支出金額は前年同月を上回った。
(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の5月の販売統計速報によると、畜産部門の売上高は1,346.3億円(前年比105.7%、既存店ベース104.0%)と前年を上回った。価格上昇を背景に鶏肉や挽肉・切落し等比較的値頃感のある商品への需要シフトがみられた。GW需要を背景に焼肉やステーキ用商品も売上に寄与。豚肉では冷しゃぶ用や切落し、鶏肉ではモモ・ムネ等の定番部位が好調。味付け肉や簡便商材も好調だったが、牛・豚・鶏の各畜種で相場高が続いており、利益確保に苦慮する声もみられた。ハム・ベーコン・ソーセージ類を中心に伸び悩んだ。
 日本チェーンストア協会が公表した5月販売概況によると、畜産品の売上は939.5億円(店舗調整後で前年比103.7%)となり、前年を上回った。豚肉、鶏肉は好調だったが、牛肉は鈍かった。鶏卵の動きは良かったが、ハム・ソーセージの動きは鈍かった。
(3)外食
 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査5月度結果報告によると、大型連休の行楽需要が好調だったことや、土日数が2日多い曜日回りが底上げし、外食全体の売上を伸ばした。中旬を中心に比較的天候に恵まれたことや、各社ともに各種施策で集客に務めていることもあり、連休明けの集客の落ち込みは概ね例年並みで推移した。
業態別:
①ファーストフード 前年比109.8% 連休のテイクアウト需要に加え、期間限定メニューの好評、各種CPや母の日商品の投入が奏功し、売上を伸ばした。
②ファミリーレストラン 前年比110.4% 人気キャラクターとのコラボやお得なCPで集客増、低価格業態も引き続き堅調。焼肉は連休の家族需要とお得なCPで集客好調。
③ディナーレストラン 前年比110.6% 連休の行楽需要、家族客のハレ需要の好調と土日数の多い曜日回りで各社とも集客好調。前年の関西・大阪万博の反動で落ち込む先もあり。
④居酒屋 前年比105.2% 平日の少ない曜日周りが集客にマイナスとなった店舗もあったが、連休中の個人客需要や、低価格ランチの好評で集客は堅調。
(4)輸出
 5月の輸出実績は941.8トン(前年比110.6%)と前年を上回った。台湾向け(219.8トン、前年比109.8%)、香港向け(125.0トン、前年比100.1%)、米国向け(101.4トン、前年比63.1%)となった。また、カンボジア向け(32.6トン、前年比42.9%)は前年を下回り、不安定な状況が続いている。

在庫

 (独)農畜産業振興機構の需給予測によると、5月末の推定期末在庫量は141.2千トン(前年比95.8%、前月比102.9%)と前年を下回った。内訳は、輸入品:131.6千トン(前年比95.7%、前月比103.6%)、国産品:9.6千トン(同97.3%、同94.1%)と輸入品、国産品ともに前年を下回った。なお、今後の期末在庫の推移は、6月末:143.0千トン(同97.0%)、7月末:143.1千トン(同94.1%)と予測し、6月、7月ともに前年を下回ると見込まれている。

市況

(1)6月~7月
 6月の東京市場枝肉卸売価格(速報値:6月30日時点)は、和牛去勢A5が2,625円(前年比108.9%)、A4が2,434円(同115.8%)、交雑去勢B3が1,802円(同116.6%)、乳牛去勢B2が1,314円(同109.4%)であった。
 GW明け以降の消費低迷は6月も継続した。また物価高騰の影響もあり牛肉需要の停滞感は強まっている。6月の枝肉相場は前月からは下げたものの、出荷頭数の減少から各畜種・等級ともに前年を上回った。
 7月は梅雨明けまで需要の回復は見込めない。また、ここ数年の傾向から見ると梅雨明け以降も猛暑の影響から、需要の大きな伸びは期待できない状況である。7月の相場予測は前月からは交雑を中心に強含みと見込まれる。

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