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相場情報

JA全農ミートフーズの発表する豚枝肉相場場情報を掲載しています。
※相場情報サイトへリンクします

食肉情勢(令和6年5月)

豚肉

供給

(1)国産
 3月の全国豚と畜頭数は、1,371千頭と前年を下回った(前年比93.3%)。地域別と畜頭数(数値は前年同月比);北海道94.6%、東北90.7%、関東92.4%、北陸甲信越88.4%、東海97.8%、近畿91.3%、中四国94.6%、九州・沖縄94.7%
 4月の全国と畜頭数は、1,377千頭(速報値4月30日まで集計、前年比103.9%)と前年を上回る見込みとなった。なお、稼働日数は昨年より1日多く、1日当たりの平均と畜頭数は65,576頭(前年実績:66,495頭/日、前年差▲919頭/日)となった。
 肉豚生産出荷予測(農水省食肉鶏卵課;4月23日付け)によると、5月;1,332千頭(前年比98%)、6月;1309千頭(同99%)、7月;1,299千頭(同104%)、8月:1,299千頭(同100%)、9月:1,329千頭(同103%)であり、今後5か月間の合計頭数は前年比約101%と前年を上回る見込み。
(2)輸入
 3月の輸入通関実績は、豚肉全体で74.4千トン(前年比107.6%、前月比115.2%)と前年を上回った。内訳は、チルドが34.0千トン(前年比94.5%、前月比105.2%)、フローズンは40.4千トン(同122.0%、同125.3%)となった。国別でみると、チルドではメキシコが増加し、カナダ、米国が減少した。フローズンでは主要国が軒並み増加した。
(参考)形態別相手国別輸入数量
チルド;カナダ15.1千トン(前年比92.7%)、米国14.5千トン(同85.3%)、メキシコ4.4千トン(同162.0%)
フローズン:スペイン11.3千トン(前年比106.8%)、メキシコ6.1千トン(同111.3%)、米国5.2千トン(同247.8%)、デンマーク5.0千トン(同139.5%)、カナダ3.8千トン(同176.6%)
 (独)農畜産業振興機構の需給予測(4月25日公表)によると、4月の輸入量:84.2千トン(前年比76.8%)、5月の輸入量:79.1千トン(同88.2%)とともに下回ると見込まれる。チルドは、4月、5月は為替の影響に加え、米国産の相場高等から、前年を下回ると見込まれる。フローズンは、4月は為替の影響や現地相場高に加えて例年3月に行われる通関保留が行われなかったこと、5月も為替の影響や米国産の相場高等から前年を下回ると見込まれる。
令和6年4月:合計84.2千トン(前年比76.8%)、チルド32.5千トン(同97.6%)、フローズン51.7千トン(同67.8%)
令和6年5月:合計79.1千トン(前年比88.2%)、チルド32.0千トン(同91.3%)、フローズン47.1千トン(同86.2%)
直近3か月(3月~5月)平均:合計79.6千トン(前年比89.0%)、チルド32.7千トン(同94.1%)、フローズン46.8千トン(同85.7%)

需要

(1)家計
 総務省発表の3月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,921g(前年比103.4%)、支出金額が2,893円(同104.7%)となり、購入量、金額ともに前年を上回った。(※2019年度比:購入量 102.4%、金額 114.0%)
(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の3月の販売統計速報によると、畜産部門の売上高は1,210.9億円(前年比105.3%、既存店ベース103.9%)と前年を上回った。価格が安定の豚肉や鶏肉に需要シフトが継続しているものの、全体的に前年に比べ相場に落ち着きが見られはじめ、販売は好調に推移。豚肉は国産相場が安定し、普段使いの商材を中心に売上が回復。前年の鳥インフルからの反動もあり、鶏肉も引き続き好調に推移した。前年より気温が低く、鍋関連の動きが良かった。国産牛肉は、ひな祭り、卒業式シーズンなどハレの日を中心に回復傾向がみられたが、輸入牛は価格が高騰しており動きが鈍い。加工肉は値上げの影響で動きが鈍い店舗が多い。
 日本チェーンストア協会が公表した3月販売概況によると、畜産品の売上は962.4億円(店舗調整後で前年比110.2%)となり、前年を上回った。豚肉、鶏肉の動きは良かったが、牛肉の動きは鈍かった。鶏卵、ハム・ソーセージの動きは良かった。
 4月前半は、生活必需品の値上げ等から生活防衛意識が高まり需要が低迷した。4月後半は、学校給食の再開やGW向け手当等から需給が引き締まった。
(3)加工品
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表の3月の豚肉加工品仕向量は26.8千トン(前年比93.5%)と、加工品の値上げによる販売不振は続き、前年を下回った。内訳は、国産原料5.4千トン(前年比101.1%)・輸入原料21.4千トン(同91.8%)となった。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークは10.7千トン(前年比100.1%)と、前年並みとなった。

在庫

 (独)農畜産業振興機構の需給予測(4月25日公表)によると、3月末の推定期末在庫量は189.2千トン(前年比90.2%、前月比101.1%)となり、前年を下回った。内訳は、輸入品;166.1千トン(前年比87.6%、前月比100.2%)と前年を下回り、国産品;23.1千トン(同114.3%、同107.9%)と前年を上回った。また、今後の期末在庫は、4月は185.2千トン(同82.5%)、5月は190.4千トン(同78.0%)と前年を下回って推移するものと見られる。

市況

(1)4月~5月
 4月の東京市場枝肉卸売価格(速報値;4月30日時点)は、613円/kg(前年比109.1%)と前年を上回った。4月の相場は、月前半が生活必需品の値上げ等による節約志向の高まりから需要が低迷し落ち着いた推移となったものの、月後半では学校給食の再開によるスソ物需要の高まりやGW向け手当が重なり一時的に需給が逼迫したことから急騰し、月平均では前年・前月を上回った。
 5月の相場は、GW消費の反動や生活防衛意識が依然として高いことから消費の低迷が見込まれるものの、輸入豚肉の減少や価格高騰などから国産豚肉への需要移行が予想され、一方で国内出荷頭数は、昨夏の猛暑の影響から前年を下回る予想であり、需給が引き締まることから強含みで推移すると見込まれる。

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