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相場情報

全国食鳥新聞社サイトの鶏肉荷受相場、JA全農たまごが発表する鶏卵相場情報を掲載しています。
※各社の相場情報サイトへリンクします

食鳥情勢(令和8年7月)

生産動向

 生産・処理動向調査((一社)日本食鳥協会令和8年6月末時点まとめ)によると、5月の処理出荷推計実績は処理羽数が前年比97.5%、処理重量は同100.6%となった。現時点での6月の予測は処理羽数が前年比99.8%、処理重量が同99.9%の見通しとなった。7月は処理羽数が同96.5%、処理重量が同96.8%。また、8月は処理羽数、処理重量ともに前年比97.0%の予測。しかしながらR8年6月以降の値は取りまとめ時点での予測値であり、環境変化等により大きく変化する可能性もあるため、今後の状況には引き続き注視が必要である。

生産動向表

輸入動向

 財務省の貿易統計によると、令和8年5月の鶏肉(原料肉)の輸入量は前月から▲1千トンの50.9千トン、国別ではブラジルが前月+0.1千トンの38.8千トン、タイが▲0.9千トンの11.6千トンとなった。(独)農畜産業振興機構(ALIC)による今後の輸入量見通しでは、6月は55.8千トン(前年比108.2%)、7月は56.3千トン(同116.6%)とされ、2か月続けて大幅に増加する予測である。要因としては、「輸入量は、主要輸入国のブラジルでの生産が堅調であること等から、6月はかなりの程度、7月は大幅に、いずれも前年同月を上回ると予測する。なお、3カ月平均でも、前年同期をかなり大きく上回ると予測する。」とされている。
 令和8年5月の鶏肉調整品の輸入量は前月から▲5.5千トンの43.3千トン、国別では中国が▲2.3千トンの17.9千トン、タイが▲3.4千トンの24千トンとなった。
 (株)食品産業新聞社発行の畜産日報によると、5月の輸入鶏肉(モモ肉)の価格はブラジル産で730円/kgから750円/kg(前年475円/kg)、タイ産が730円/kg中心(同500円/kg)となっている。要因としては「輸入品はブラジルの輸入量回復に伴い、市中不足感が解消され、価格も一時期の高騰から一気に下落に転じている。ブラジルモモ正肉は700円台半ばまで下げ、タイ産も現地生産遅れの影響で入荷が少ないものの、ブラジル産に引っ張られる格好で下げている。末端需要が比較的落ち着いているなかで、夏場に向けてもう一段下げの可能性も。」と報告されている。

輸入動向表

消費動向

家計

 総務省統計局発表の家計調査報告(全国・二人以上の世帯1世帯あたり)によると、令和8年5月の生鮮肉消費(購入)は数量4,252g(前年比101.1%)、金額7,461円(同106.8%)と、数量・金額ともに前年を上回った。鶏肉は数量1,520g(同97.2%)・金額1,756円(同105.5%)・単価115.51円/100g(前年同月差+9.1円)と数量は前年を下回ったものの、金額・単価はともに前年を上回った。牛肉は数量・金額ともに前年を上回った。豚肉は数量は前年を下回ったものの、金額は前年を上回った。

量販

 一般社団法人全国スーパーマーケット協会の販売統計調査によると、令和8年5月の食品売上高は全店ベースで前年比104.3%と前年を上回り、生鮮3部門の売上高は全店ベースで同105.8%、既存店ベースは同104.3%。畜産部門の売上高は約1,346億円で全店ベース同105.7%、既存店ベース同104.0%となった。また同社が取りまとめたスーパーマーケット景気動向調査によると、「引き続き価格上昇を背景に、鶏肉や挽肉、切落しなど比較的値頃感のある商品への需要シフトがみられた。GW需要を背景に焼肉・ステーキ用も売上に寄与。豚肉では冷しゃぶ用や切落し、鶏肉ではモモ・ムネなどの定番部位が好調。味付肉や簡便商材も好調となった。一方で、牛・豚・鶏の各畜種で相場高が続いており、利益確保に苦慮する声もみられた。加工肉はハム・ベーコン・ソーセージ類を中心に伸び悩んだ。」と報告されている。

量販表

加工筋

 日本ハム・ソーセージ工業協同組合調べによると令和8年5月度の鶏肉加工品仕向肉量は、前年比92.5%の4.4千トンとなった。うち国内品は同89.1%の3.4千トン、輸入品については同107.2%の1千トンと輸入品は前年を上回ったものの、国内品は前年を下回る結果となった。

在庫状況

 (独)農畜産業振興機構(ALIC)の5月末時点推定期末在庫では国産品36.1千トン(前年比133.8%)、輸入品122.2千トン(同95.4%)、合計で158.3千トン(同102.1%)となった。
 (独)農畜産業振興機構(ALIC)が発表した鶏肉需給表では、5月の出回り量は国産品146.2千トン(前年比101.7%)、輸入品41.9千トン(同87.7%)、合計188.2千トン(同98.2%)となり、前年からは国産品の出回り量は増加したものの、輸入品は減少した。今後5月以降の見通しは、「出回り量は、6月、7月ともに前年同月並みと予測する。期末在庫は、6月はかなりの程度、7月は大幅に、いずれも前年同月を上回ると予測する。なお、過去5カ年の同月平均との比較でも、6月はかなりの程度、7月はかなり大きく、いずれも前年同期を上回る(6月:9.6%増、7月:15.9%増)と予測する。」とされている。

在庫状況表

鶏卵情勢(令和8年7月)

生産動向

 5月の餌付け羽数は、全国で8,193千羽(前年同月比92.6%)と6か月連続で前年を下回った。東日本全体で前年比90.5%、西日本全体で前年比95.5%となった。
 6月の産地在庫については、生産調整を実施する産地も散見され、高位だった在庫は適正~やや不足で推移した。特に加工用での引き合いが強い小玉については低位に推移した。
 台風6~8号の影響から、地域によっては湿度を要因とするシミ卵やケージ錆などが増加し、突発的な格外率の上昇も見られた。気温については朝晩の涼しさが徐々に感じられなくなり、7月については平年より高い気温が予想されていることから、大玉不足や産卵率の低下が懸念される。
エリア別餌付け羽数
当社推計全国飼養羽数
エリア別鶏卵生産量

消費動向

家計消費

 5月の鶏卵の一人当たり家計消費量は922g(前年同月比100.3%)となり、前年並みで推移した。店頭売価について徐々に下げる動きも見られたが需要増とはならず、ほぼ例年並みで推移した。
鶏卵の一人当り家計消費量

業務・加工動向

 5月のドレッシング類原料卵の消費量については、前年同月比109.2%と前年を上回った。
 5月の外食全体の売上高は前年同月比109.8%と引き続き前年同月を上回った。大型連休の行楽需要が好調であったことや、土日の多い曜日周りであったことが要因となった。連休明けは客足が落ち着き、例年並みに推移した。
 5月の訪日外客数は3,559.9千人(前年同月比96.4%)と前年同月比では下回った。全体では下回ったが、地域別で見ると中東・インドからの訪日客数が5月として過去最高を記録するなど、活発な市場も見られた。5月は桜シーズンと夏休みシーズンの間のため、一部市場では日本向け航空便の減便が見られたものの、アジア、アメリカ、ドイツからの客数が増加したことから全体として大きく減少することは無かった。
外食産業業態別売上高
訪日外客数
鶏卵の一人当り家計消費量

輸入・輸出動向

 5月の鶏卵類輸入通関実績は2,248トン(前年同月比84.9%)と前年を大きく下回った。殻付き卵が260トン(前年同月比38.3%)と顕著な減少が見られ、国内の割卵在庫が高位で推移したことがうかがえる。
 同月の殻付き卵輸出実績は2,126トン(前年同月比120.6%)と昨年を大きく上回った。引き続き堅調に推移しており、現地からの引合が強まっている様子もうかがえる。

鶏卵類輸入通関実績
殻付卵輸出実績

価格動向

 6月の東京相場(Mサイズ基準値)の平均は308円/kg(前年同月比▲32円/kg、前月比▲7円/kg)となった。供給面について、夏場に向けて気温は上昇しているものの、前年ほどの高温ではなく、生産は比較的安定していた。需要面について、梅雨による外出機会の減少もあり量販筋・業務筋・外食筋ともに落ち着いた動きとなっていた。また、加工筋については、秋口以降の需要や高病原性鳥インフルエンザシーズンに備えた原料確保の動きから、一定の集荷意欲が見られた。このような需給バランスを背景に6月4日、11日には相場が下押しする展開となった。
 今後については、生産面では気温上昇に伴う産卵率や卵重の低下、格外率の上昇により大玉を中心に製品の供給量が減少する可能性が高い。需要面では、夏休み・お盆期間中の外食需要が見込まれるものの、学校給食が中断される点や暑さによる消費減退から全体の需要は伸び悩むことが考えられる。
 以上より、今後の鶏卵相場サイズ間調整で推移する見通しである。
JA全農たまご東京M基準値月間平均

その他

(1)鶏卵生産者経営安定対策事業加入者の販売実績数量
販売実績数量
(2)鶏卵基金標準取引価格と補填単価
取引価格と補填価格
(3)2025年度シーズン国内の鳥インフルエンザ発生状況について
 ①国内養鶏場での発生状況
7月9日時点で1道1府10県、18事例の発生(採卵鶏530.5万羽)
(北海道、青森県、岩手県、新潟県、茨城県、埼玉県、千葉県、三重県、京都府、兵庫県、岡山県、香川県)
 ②野鳥・環境での発生状況
7月9日時点で1道15県、171事例の発生
(北海道、岩手県、山形県、新潟県、富山県、福島県、千葉県、群馬県、徳島県、高知県、愛媛県、福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県)
(4)2025年度シーズンアメリカの鳥インフルエンザの発生状況について
 2025年9月以降で522件、約3,178万羽
(5)2025年度シーズン韓国の鳥インフルエンザの発生状況について
 2025年9月以降で62件、約712万羽

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