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相場情報

全国食鳥新聞社サイトの鶏肉荷受相場、JA全農たまごが発表する鶏卵相場情報を掲載しています。
※各社の相場情報サイトへリンクします

食鳥情勢(令和8年4月)

生産動向

 生産・処理動向調査((一社)日本食鳥協会令和8年3月末実施)によると、「2月の処理出荷推計実績は処理羽数が前年同月比100.3%、処理重量も同101.3%と、前月時点の計画値からともに上方修正されている。現時点での2026年3月の予測は処理羽数が前年同月比97.3%、処理重量は同98.1%の見通しと、前月時点の予測から処理重量のみ下方修正されている。4月は処理羽数は前年同月比95.8%、処理重量は同95.2%、5月は処理羽数は前年同月比95.2%、処理重量は同95.7%となっている。」と報告されている。引き続き、工場の人員不足が課題となっている。

生産動向表

輸入動向

 財務省の貿易統計によると、令和8年2月の鶏肉(原料肉)の輸入量は前月から▲0.6千トンの46.2千トン、国別ではブラジルが前月▲1.7千トンの29.7千トン、タイが+1.5千トンの16.3千トンとなった。(独)農畜産業振興機構(ALIC)によると今後の見通しは、輸入量は3月は47.0千トン(前年比111.2%)、4月は52.4千トン(同109.7%)と3月4月ともに増加する予測である。要因としては、「輸入量は、前年のブラジル産の輸入量がブラジル国内及び他国向けの需要の高まりによる価格上昇により低水準であることや現在の輸入品在庫量が低水準であったこと等から、3月はかなり大きく、4月はかなりの程度、いずれも前年同月を上回ると予測する。なお、3カ月平均でも、前年同期をかなりの程度上回ると予測する。」とされている。
 令和8年2月の鶏肉調整品の輸入量は前月から▲1.4千トンの40.3千トン、国別では中国が+0.3千トンの15.4千トン、タイが▲1.6千トンの24千トンとなった。
 (株)食品産業新聞社発行の畜産日報によると、2月の輸入鶏肉(モモ肉)の価格はブラジル産で680円/kgから700円/kg(前年410円/kg)、タイ産が680円/kg中心(同450円/kg)となっている。要因としては「輸入品の高騰を受けて一部は国産にシフトする動きもあり、相場を下支えする要因になっているとみられる。現物の荷動きはモモを中心に堅調で、気温の高まりに伴ってムネの活発化が期待されるところ。輸入品はとくにブラジル産で入荷が少なく、市中の出回りも少ない。現地オファーも引続き強気で、この先も高値続きが予想される。」と報告されている。

輸入動向表

消費動向

家計

 総務省統計局発表の家計調査報告(全国・二人以上の世帯1世帯あたり)によると、令和8年2月の生鮮肉消費(購入)は数量4,014g(前年比101.7%)、金額6,639円(同105.5%)と、数量・金額ともに前年を上回った。鶏肉は数量1,484g(同99.0%)・金額1,688円(同105.4%)・単価113.72円/100g(前年同月差+6.9円)と数量は前年を下回ったものの、金額・単価はともに前年を上回った。牛肉は数量・金額ともに前年を上回った。豚肉も数量・金額はともに前年を上回ったものの、単価は前年を下回った。

量販

 一般社団法人全国スーパーマーケット協会の販売統計調査によると、令和8年2月の食品売上高は全店ベースで前年比102.9%と前年を上回り、生鮮3部門の売上高は全店ベースで同101.9%、既存店ベースは同100.7%。畜産部門の売上高は約1,204億円で全店ベース同104.0%、既存店ベース同102.7%となった。また同社が取りまとめたスーパーマーケット景気動向調査によると、「引き続き、価格高騰を背景に豚肉・鶏肉への需要シフトが継続している。牛肉は依然として相場高が継続しており、小間切れや切落しなど手頃な価格帯商品の動きがよかった。豚肉は、しゃぶしゃぶ用、生姜焼き用など日常用途の商品が好調、大容量パックなども伸長した。鶏肉は相場高が続く中でもモモ・ムネなど定番部位は堅調だが、利益面では厳しいとのコメントもみられた。ラム肉は高騰による影響を受け苦戦した。味付肉や簡便商材は好調に推移したが、ハム・ベーコン・ソーセージ類は不振。」と報告されている。

量販表

加工筋

 日本ハム・ソーセージ工業協同組合調べによると令和8年2月度の鶏肉加工品仕向肉量は、前年比100.0%の4.0千トンとなった。うち国内品は同93.0%の3.0千トン、輸入品については同132.2%の0.9千トンと輸入品は前年を上回ったものの、国内品は前年を下回る結果となった。

在庫状況

 (独)農畜産業振興機構(ALIC)の2月末時点推定期末在庫では国産品37.1千トン(前年比144.1%)、輸入品114.1千トン(同82.0%)、合計で151.2千トン(同91.7%)となった。
 (独)農畜産業振興機構(ALIC)が発表した鶏肉需給表では、2月の出回り量は国産品139.2千トン(前年比101.8%)、輸入品44.3千トン(同93.1%)、合計183.6千トン(同99.5%)となり、前年からは国産品の出回り量は増加したものの、輸入品の出回り量は減少した。今後3月以降の見通しは、「出回り量は、3月は前年同月並みである一方、4月はわずかに上回ると予測する。期末在庫は、3月、4月ともに前年同月をかなりの程度下回ると予測する。なお、過去5カ年の同月平均との比較でも、3月、4月ともにかなりの程度下回る(3月:8.4%減、4月:8.1%減)と予測する。」とされている。

在庫状況表

鶏卵情勢(令和8年4月)

生産動向

 2月の餌付け羽数は、全国で7,633千羽(前年同月比92.3%)と3か月連続で前年を下回った。飼養羽数の多い関東・中国・九州エリアが前年同月を大きく下回り、東日本全体で前年比99.0%、西日本全体で前年比84.0%となった。
 3月前半では行楽シーズンやプロモーション販売が堅調な荷動きとなり、産地在庫は小玉中心に低位な状況となった。一方、後半からは各産地における生産ローテーションの影響から生産量は回復傾向となり、販売が一定程度落ち着いたこともあり産地在庫は大玉中心に在庫をかかえる状況となった。
エリア別餌付け羽数
当社推計全国飼養羽数
エリア別鶏卵生産量

消費動向

家計消費

 2月の鶏卵の一人当たり家計消費量は860g(前年同月比100%)と前年比横ばいとなった。高卵価の長期化や春から各食料品の値上げもありメリハリ消費による消費減退が懸念されるが、GW需要による国内消費に期待したい。
鶏卵の一人当り家計消費量

業務・加工動向

 2月のドレッシング類原料卵の消費量については、前年同月比104.0%と3か月振りに前年を上回った。
 2月の外食全体の売上高は前年同月比106.6%と引き続き前年同月を上回った。各業態において価格改定をしているものの、お得なキャンペーンや期間限定メニューの実施により客数を維持していることから客単価上昇につながった。
 2月の訪日外客数は3,466.7千人(前年同月比106.4%)と前年同月を上回り、2月として過去最高を更新した。引き続き渡航自粛要請による中国からの訪日外客数は同月比約45%減となっているが、旧正月が今年は2月中旬となった影響もあり、東アジア、東南アジア中心に旅行需要の高まりがみられた。
外食産業業態別売上高
訪日外客数
鶏卵の一人当り家計消費量

輸入・輸出動向

 2月の鶏卵類輸入通関実績は2,909トン(前年同月比145.5%)と前年を上回った。殻付き卵が1,219トン(前年同月比648.4%)と引き続き大きく増えており、昨年5月から開始したマレーシアからの輸入量が約608トンと半分を占めている。
 同月の殻付き卵輸出実績は1,503トン(前年同月比92.2%)と前年を下回った。引き続き全国的に発生した高病原性鳥インフルエンザにより輸出制限が影響され、各国前年比割れとなっている。

鶏卵類輸入通関実績
殻付卵輸出実績

価格動向

 3月の東京相場(Mサイズ基準値)の平均は323円/kg(前年同月比▲4円/kg、前月比+10円/kg)となった。供給面では、北海道での高病原性鳥インフルエンザ(以下、HPAI)発生もあり、3月の稼働羽数が前月比で減少した。また、低気温の影響が続き、大玉が増加する一方で小玉が減少した。需要面では、2月下旬に相場が上昇した影響で店頭売価への転嫁が進み、量販筋では定番商品の発注数量が減少傾向となった。外食筋では、3月から開始された大手ファストフードチェーンのプロモーションにより引き合いが強まった。加工筋は、HPAIに備えて確保していた在庫が消化されていないことから、価格条件次第での購入にとどまり、需要は限定的であった。以上の状況を受け、3月19日には下押しの展開となった。
 今後について、供給面では4月以降、昨シーズンのHPAIからの復帰分も含め、生産量が徐々に増加すると想定される。需要面では、量販筋は低水準のまま横ばいで推移する見通しである。ただし、大型連休前の需要増には期待したい。外食筋は、4月中旬ごろまでを予定している大手ファストフードチェーンのプロモーション終了後、荷動きは落ち着き例年通りの動きとなることが予想される。加工筋は相場展開によってはスポット集荷が行われる可能性がある。
 以上より、今後の鶏卵相場は弱含みで推移する見通しである。
JA全農たまご東京M基準値月間平均

その他

(1)鶏卵生産者経営安定対策事業加入者の販売実績数量
販売実績数量
(2)鶏卵基金標準取引価格と補填単価
取引価格と補填価格
(3)2025年度鳥インフルエンザ発生状況について
 ①国内養鶏場での発生状況
4月1日時点で1道1府11県、17事例の発生(採卵鶏507.5万羽)
(北海道、岩手県、新潟県、茨城県、埼玉県、千葉県、三重県、京都府、兵庫県、岡山県、香川県)
 ②野鳥・環境での発生状況
4月1日時点で1道15県、140事例の発生
(北海道、岩手県、山形県、新潟県、富山県、福島県、千葉県、群馬県、徳島県、高知県、愛媛県、福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県)
(4)2025年度アメリカの鳥インフルエンザの発生状況について
 2025年9月以降で466件、約3,082万羽
(5)2025年度韓国の鳥インフルエンザの発生状況について
 2025年9月以降で58件、約648万羽

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