相場情報
JA全農ミートフーズの発表する豚枝肉相場場情報を掲載しています。
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食肉情勢(令和7年9月)
豚肉
供給
(1)国産
7月の全国豚と畜頭数は、1,281千頭と前年を下回った。(前年比97.7%)地域別と畜頭数(数値は前年同月比):北海道101.9%、東北100.2%、関東95.4%、北陸甲信越102.2%、東海99.4%、近畿95.0%、中四国95.6%、九州・沖縄96.8%
8月の全国と畜頭数は、1,193千頭(速報値8月31日まで集計、前年比97.5%)と前年を下回る見込みとなった。なお、稼働日数は昨年より2日少なく、1日当たりの平均と畜頭数は66,256頭(前年実績:61,139頭/日、前年差5,117頭/日)となった。
肉豚生産出荷予測(農水省食肉鶏卵課:8月21日付け)によると、9月:1,289千頭(前年比101%)、10月:1,477千頭(同101%)、11月:1,321千頭(同94%)、12月:1,428千頭(同98%)、2026年1月:1,347千頭(同96%)であり、今後5か月間の合計頭数は前年比約98%と前年を下回る見込み。
8月の全国と畜頭数は、1,193千頭(速報値8月31日まで集計、前年比97.5%)と前年を下回る見込みとなった。なお、稼働日数は昨年より2日少なく、1日当たりの平均と畜頭数は66,256頭(前年実績:61,139頭/日、前年差5,117頭/日)となった。
肉豚生産出荷予測(農水省食肉鶏卵課:8月21日付け)によると、9月:1,289千頭(前年比101%)、10月:1,477千頭(同101%)、11月:1,321千頭(同94%)、12月:1,428千頭(同98%)、2026年1月:1,347千頭(同96%)であり、今後5か月間の合計頭数は前年比約98%と前年を下回る見込み。
(2)輸入
7月の輸入通関実績は、豚肉全体で82.8千トン(前年比96.0%、前月比98.8%)と前年を下回った。内訳は、チルドが34.2千トン(前年比122.8%、前月比106.7%)、フローズンは48.6千トン(同83.2%、同93.9%)となった。輸入相手国別では、チルドはカナダ、米国が増加した。フローズンはブラジル、米国が増加した。
(参考)形態別相手国別輸入数量
チルド:カナダ19.7千トン(前年比151.2%)、米国11.5千トン(同104.9%)、メキシコ3.0千トン(同77.5%)
フローズン :スペイン13.7千トン(前年比73.4%)、ブラジル8.9千トン(同147.6%)、米国6.6千トン(同102.5%)、カナダ4.6千トン(同82.2%)、メキシコ5.2千トン(同74.0%)
(独)農畜産業振興機構の需給予測(8月27日公表)によると、8月の輸入量:78.5千トン(前年比93.4%)、9月の輸入量:76.9千トン(同97.8%)と見込まれる。チルドは、米国産の価格上昇により、価格優位性が生じたカナダ産の増加が見込まれることや高騰する国産豚肉からの需要シフト等から、8月、9月ともに前年同月を上回ると予測する。フローズンは、国内の輸入品在庫が多いこと等から、8月、9月ともに前年同月を下回ると予測する。3か月平均では、チルドは前年同月を上回り、フローズンは下回ると見込んでいる。
令和7年8月:合計78.5千トン(前年比93.4%)、チルド30.0千トン(同103.4%)、フローズン48.5千トン(同88.1%)
令和7年9月:合計76.9千トン(前年比97.8%)、チルド30.4千トン(同100.4%)、フローズン46.5千トン(同96.1%)
直近3か月(7月~9月)平均:合計78.6千トン(前年比94.7%)、チルド31.2千トン(同107.5%)、フローズン47.4千トン(同87.9%)
(参考)形態別相手国別輸入数量
チルド:カナダ19.7千トン(前年比151.2%)、米国11.5千トン(同104.9%)、メキシコ3.0千トン(同77.5%)
フローズン :スペイン13.7千トン(前年比73.4%)、ブラジル8.9千トン(同147.6%)、米国6.6千トン(同102.5%)、カナダ4.6千トン(同82.2%)、メキシコ5.2千トン(同74.0%)
(独)農畜産業振興機構の需給予測(8月27日公表)によると、8月の輸入量:78.5千トン(前年比93.4%)、9月の輸入量:76.9千トン(同97.8%)と見込まれる。チルドは、米国産の価格上昇により、価格優位性が生じたカナダ産の増加が見込まれることや高騰する国産豚肉からの需要シフト等から、8月、9月ともに前年同月を上回ると予測する。フローズンは、国内の輸入品在庫が多いこと等から、8月、9月ともに前年同月を下回ると予測する。3か月平均では、チルドは前年同月を上回り、フローズンは下回ると見込んでいる。
令和7年8月:合計78.5千トン(前年比93.4%)、チルド30.0千トン(同103.4%)、フローズン48.5千トン(同88.1%)
令和7年9月:合計76.9千トン(前年比97.8%)、チルド30.4千トン(同100.4%)、フローズン46.5千トン(同96.1%)
直近3か月(7月~9月)平均:合計78.6千トン(前年比94.7%)、チルド31.2千トン(同107.5%)、フローズン47.4千トン(同87.9%)
需要
(1)家計
総務省発表の7月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,729g(前年比101.6%)、支出金額が2,824円(同103.7%)となり、購入量、支出金額は前年同月を上回った。
(2)小売
日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の7月の販売統計速報によると、畜産部門の売上高は1,195.2億円(前年比104.4%、既存店ベース103.1%)と前年を上回った。全般的に相場高が続き、牛肉の不振と豚肉・鶏肉への需要シフトが継続している。牛肉は国産、輸入ともに高値推移が続き苦戦傾向だが、猛暑を追い風に週末BBQ、焼肉需要は好調。味付肉の動きも良かった。豚肉は冷しゃぶ用が伸長も、国産豚の価格高騰が続き、輸入豚が好調に推移した。鶏肉も価格高騰が続き伸び悩んだ。
日本チェーンストア協会が公表した7月販売概況によると、畜産品の売上は829.7億円(店舗調整後で前年比102.1%)となり、前年を上回った。豚肉、鶏肉の動きは良かったものの、牛肉は鈍かった。鶏卵、ハム・ソーセージの動きは良かった。
一部の量販店が輸入豚肉の品ぞろえを強化したことや夏休みによる学校給食が休止している影響等から、国産豚肉への需要が減少したため需給が緩んだ。
日本チェーンストア協会が公表した7月販売概況によると、畜産品の売上は829.7億円(店舗調整後で前年比102.1%)となり、前年を上回った。豚肉、鶏肉の動きは良かったものの、牛肉は鈍かった。鶏卵、ハム・ソーセージの動きは良かった。
一部の量販店が輸入豚肉の品ぞろえを強化したことや夏休みによる学校給食が休止している影響等から、国産豚肉への需要が減少したため需給が緩んだ。
(3)加工品
日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表の7月の豚肉加工品仕向量は30.0千トン(前年比96.6%)と、加工品の値上げによる販売不振が続き、前年を下回った。内訳は、国産原料5.8千トン(前年比95.4%)・輸入原料24.2千トン(同96.9%)となった。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークは8.9千トン(前年比99.1%)と、前年並みとなった。
在庫
(独)農畜産業振興機構の需給予測(8月28日公表)によると、7月末の推定期末在庫量は241.5千トン(前年比110.4%、前月比98.0%)となり、前年を上回った。内訳は、輸入品:219.1千トン(前年比112.1%、前月比98.6%)と前年を上回り、国産品:22.4千トン(同96.4%、同92.9%)と前年を下回った。また、今後の期末在庫は、8月は232.6千トン(同104.6%)、9月は235.2千トン(同105.6%)と前年を上回る見込みで推移するものと見られる。
市況
(1)8月~9月
8月の東京市場枝肉卸売価格(速報値:8月31日時点)は、668円/kg(前年比87.3%)と前年を下回った。8月の相場は、酷暑の影響から肉豚の成育遅れなどにより国内出荷頭数が伸び悩んだものの、一部量販店での輸入豚肉へのシフトや夏休み期間での学校給食休止の影響等から国産豚肉への需要が減少したため、需給が大きく緩み、前年・前月ともに下回った。
9月の相場は、全国的に30℃を超える残暑が続くことが想定され、肉豚生育への影響が継続する可能性が高いことに加え、学校給食の再開や3連休および翌週の飛び石連休への対応等から需給が引き締まることが予測されるため、強含みを見込む。
9月の相場は、全国的に30℃を超える残暑が続くことが想定され、肉豚生育への影響が継続する可能性が高いことに加え、学校給食の再開や3連休および翌週の飛び石連休への対応等から需給が引き締まることが予測されるため、強含みを見込む。