相場情報
JA全農ミートフーズの発表する豚枝肉相場場情報を掲載しています。
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食肉情勢(令和6年12月)
豚肉
供給
(1)国産
10月の全国豚と畜頭数は、1,458千頭と前年を上回った。(前年比101.5%)。
地域別と畜頭数(数値は前年同月比):北海道105.6%、東北97.2%、関東103.0%、北陸甲信越99.7%、東海106.6%、近畿103.7%、中四国101.3%、九州・沖縄100.5%
11月の全国と畜頭数は、1,410千頭(速報値11月30日まで集計、前年比95.0%)と前年を下回る見込みとなった。なお、稼働日数は昨年より1日少なく、1日当たりの平均と畜頭数は70,485頭(前年実績:70,633頭/日、前年差▲148頭/日)となった。
肉豚生産出荷予測(農水省食肉鶏卵課:11月21日付け)によると、12月:1,482千頭(前年比101%)、令和7年1月:1,417千頭(同100%)、2月:1,344千頭(同98%)、3月:1,458千頭(同106%)、4月:1,404千頭(同100%)であり、今後5か月間の合計頭数は前年比約101%と前年並みの見込み。
地域別と畜頭数(数値は前年同月比):北海道105.6%、東北97.2%、関東103.0%、北陸甲信越99.7%、東海106.6%、近畿103.7%、中四国101.3%、九州・沖縄100.5%
11月の全国と畜頭数は、1,410千頭(速報値11月30日まで集計、前年比95.0%)と前年を下回る見込みとなった。なお、稼働日数は昨年より1日少なく、1日当たりの平均と畜頭数は70,485頭(前年実績:70,633頭/日、前年差▲148頭/日)となった。
肉豚生産出荷予測(農水省食肉鶏卵課:11月21日付け)によると、12月:1,482千頭(前年比101%)、令和7年1月:1,417千頭(同100%)、2月:1,344千頭(同98%)、3月:1,458千頭(同106%)、4月:1,404千頭(同100%)であり、今後5か月間の合計頭数は前年比約101%と前年並みの見込み。
(2)輸入
10月の輸入通関実績は、豚肉全体で86.8千トン(前年比123.6%、前月比110.2%)と前年を上回った。内訳は、チルドが34.2千トン(前年比102.0%、前月比112.9%)、フローズンは52.6千トン(同143.3%、同108.6%)となった。国別でみると、チルドではカナダが増加し、フローズンではスペイン、米国、カナダ、デンマークが増加した。
(参考)形態別相手国別輸入数量
チルド:カナダ17.5千トン(前年比107.2%)、米国13.3千トン(同99.1%)、メキシコ3.4千トン(同90.7%)
フローズン :スペイン15.0千トン(同145.6%)、米国5.9千トン(同189.4%)、メキシコ5.5千トン(同93.6%)、カナダ4.9千トン(同125.5%)、デンマーク4.7千トン(同125.4%)
(独)農畜産業振興機構の需給予測(11月27日公表)によると、11月の輸入量:76.2千トン(前年比101.9%)、12月の輸入量:78.2千トン(同115.6%)と11月、12月ともに上回ると見込まれる。チルドは、11月予定のカナダ産の入船が12月に遅れることが見込まれるため、11月は前年同月を下回ると予測し、一方、12月は上回ると予測する。フローズンは、価格優位性のあるブラジル産が増加する他、米国産やEU産の増加も見込まれること等から、11月、12月ともに前年同月を上回ると予測する。3か月平均では、チルドは下回り、フローズンは上回ると見込んでいる。
令和6年11月:合計76.2千トン(前年比101.9%)、チルド28.3千トン(同79.3%)、フローズン47.9千トン(同122.4%)
令和6年12月:合計78.2千トン(前年比115.6%)、チルド31.6千トン(同102.4%)、フローズン46.6千トン(同126.6%)
直近3か月(10月~12月)平均:合計79.8千トン(前年比112.6%)、チルド30.9千トン(同92.7%)、フローズン48.9千トン(同130.4%)
(参考)形態別相手国別輸入数量
チルド:カナダ17.5千トン(前年比107.2%)、米国13.3千トン(同99.1%)、メキシコ3.4千トン(同90.7%)
フローズン :スペイン15.0千トン(同145.6%)、米国5.9千トン(同189.4%)、メキシコ5.5千トン(同93.6%)、カナダ4.9千トン(同125.5%)、デンマーク4.7千トン(同125.4%)
(独)農畜産業振興機構の需給予測(11月27日公表)によると、11月の輸入量:76.2千トン(前年比101.9%)、12月の輸入量:78.2千トン(同115.6%)と11月、12月ともに上回ると見込まれる。チルドは、11月予定のカナダ産の入船が12月に遅れることが見込まれるため、11月は前年同月を下回ると予測し、一方、12月は上回ると予測する。フローズンは、価格優位性のあるブラジル産が増加する他、米国産やEU産の増加も見込まれること等から、11月、12月ともに前年同月を上回ると予測する。3か月平均では、チルドは下回り、フローズンは上回ると見込んでいる。
令和6年11月:合計76.2千トン(前年比101.9%)、チルド28.3千トン(同79.3%)、フローズン47.9千トン(同122.4%)
令和6年12月:合計78.2千トン(前年比115.6%)、チルド31.6千トン(同102.4%)、フローズン46.6千トン(同126.6%)
直近3か月(10月~12月)平均:合計79.8千トン(前年比112.6%)、チルド30.9千トン(同92.7%)、フローズン48.9千トン(同130.4%)
需要
(1)家計
総務省発表の10月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,774g(前年比95.9%)、支出金額が2,850円(同99.6%)となり、購入量は前年同月を下回ったが、金額は前年並みとなった。
(2)小売
日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の10月の販売統計速報によると、畜産部門の売上高は1,229.2億円(前年比101.1%、既存店ベース99.5%)と前年を上回った。10月は、全般的に相場高が継続する中、気温が高く推移したため鍋関連の動きが鈍くやや不調となった。牛肉は、輸入肉が不振だが国産牛は前年並みで推移した。豚肉は、ひき肉や小間切れなどの
低価格商品の動きが良かった。鶏肉は節約志向の中で比較的堅調だが、鳥インフルエンザ発生の影響を心配するコメントもみられる。加工品は高値傾向で不振が続いていたが、一部で回復傾向もみられる。
日本チェーンストア協会が公表した10月販売概況によると、畜産品の売上は866.9億円(店舗調整後で前年比101.0%)となり、前年並みとなった。豚肉、鶏肉の動きは良かったが、牛肉の動きは鈍かった。鶏卵、ハム・ソーセージの動きも鈍かった。
残暑の影響や一部地域での疾病発生等から、肉豚生育不良により国内出荷頭数が想定を下回った。一方で、例年より冬の到来が遅く鍋物需要等が振るわず需給は緩んでいたが、下旬になり鍋物需要が増加し需給はひっ迫した。
低価格商品の動きが良かった。鶏肉は節約志向の中で比較的堅調だが、鳥インフルエンザ発生の影響を心配するコメントもみられる。加工品は高値傾向で不振が続いていたが、一部で回復傾向もみられる。
日本チェーンストア協会が公表した10月販売概況によると、畜産品の売上は866.9億円(店舗調整後で前年比101.0%)となり、前年並みとなった。豚肉、鶏肉の動きは良かったが、牛肉の動きは鈍かった。鶏卵、ハム・ソーセージの動きも鈍かった。
残暑の影響や一部地域での疾病発生等から、肉豚生育不良により国内出荷頭数が想定を下回った。一方で、例年より冬の到来が遅く鍋物需要等が振るわず需給は緩んでいたが、下旬になり鍋物需要が増加し需給はひっ迫した。
(3)加工品
日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表の10月の豚肉加工品仕向量は31.2千トン(前年比110.2%)と、加工品の値上げによる販売不振は続くが、前年を上回った。内訳は、国産原料6.0千トン(前年比105.6%)・輸入原料25.1千トン(同111.3%)となった。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークは9.6千トン(前年比93.4%)と、前年を下回った。
在庫
(独)農畜産業振興機構の需給予測(11月27日公表)によると、10月末の推定期末在庫量は223.3千トン(前年比105.1%、前月比100.2%)となり、前年を上回った。内訳は、輸入品:201.9千トン(前年比104.7%、前月比100.3%)と前年を上回り、国産品:21.4千トン(同108.6%、同99.1%)も前年を上回った。また、今後の期末在庫は、11月は214.6千トン(同105.0%)、12月は209.1千トン(同109.2%)と前年を上回って推移するものと見られる。
市況
(1)11月~12月
11月の東京市場枝肉卸売価格(速報値:11月30日時点)は、570円/kg(前年比109.8%)と前年を上回った。11月は、残暑の影響や一部地域での疾病発生等から、肉豚生育不良により国内出荷頭数が想定を下回ったものの、気温低下が例年より遅く鍋物需要等が振るわず中旬までは需給が緩んで推移していたが、下旬に気温低下から鍋物需要等の増加により需給がひっ迫したため、前月は下回ったが前年を上回って推移した。
12月は、前月・前年より国内出荷頭数の増加が見込まれるものの、本格的な冬の到来により鍋物需要や年末向け需要等から需給がひっ迫すると想定されること、また、暦の関係から年末年始のと畜場稼働が、例年より休日の期間が長くなることで年始分の手当も必要となり需要が更に増加すること等が見込まれるため、強含みでの推移を想定する。
12月は、前月・前年より国内出荷頭数の増加が見込まれるものの、本格的な冬の到来により鍋物需要や年末向け需要等から需給がひっ迫すると想定されること、また、暦の関係から年末年始のと畜場稼働が、例年より休日の期間が長くなることで年始分の手当も必要となり需要が更に増加すること等が見込まれるため、強含みでの推移を想定する。