相場情報
JA全農ミートフーズの発表する豚枝肉相場場情報を掲載しています。
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食肉情勢(令和7年2月)
豚肉
供給
(1)国産
12月の全国豚と畜頭数は、1,464千頭と前年並みとなった。(前年比100.2%)。地域別と畜頭数(数値は前年同月比):北海道107.3%、東北95.4%、関東99.0%、北陸甲信越99.2%、東海102.6%、近畿103.2%、中四国102.7%、九州・沖縄100.9%
1月の全国と畜頭数は、1,414千頭(速報値1月31日まで集計、前年比100.0%)と前年並みの見込みとなった。なお、稼働日数は昨年と同数で、1日当たりの平均と畜頭数は74,416頭(前年実績:74,430頭/日、前年差▲14頭/日)となった。
肉豚生産出荷予測(農水省食肉鶏卵課:1月20日付け)によると、2月:1,344千頭(前年比98%)、3月:1,457千頭(同106%)、4月:1,403千頭(同100%)、5月:1,342千頭(同99%)、6月:1,307千頭(同110%)であり、今後5か月間の合計頭数は前年比約102%と前年を上回る見込み。
1月の全国と畜頭数は、1,414千頭(速報値1月31日まで集計、前年比100.0%)と前年並みの見込みとなった。なお、稼働日数は昨年と同数で、1日当たりの平均と畜頭数は74,416頭(前年実績:74,430頭/日、前年差▲14頭/日)となった。
肉豚生産出荷予測(農水省食肉鶏卵課:1月20日付け)によると、2月:1,344千頭(前年比98%)、3月:1,457千頭(同106%)、4月:1,403千頭(同100%)、5月:1,342千頭(同99%)、6月:1,307千頭(同110%)であり、今後5か月間の合計頭数は前年比約102%と前年を上回る見込み。
(2)輸入
12月の輸入通関実績は、豚肉全体で76.6千トン(前年比113.0%、前月比97.8%)と前年を上回った。内訳は、チルドが34.6千トン(前年比112.0%、前月比113.5%)、フローズンは42.0千トン(同113.9%、同87.8%)となった。国別でみると、チルドではカナダ、メキシコが増加した。フローズンではスペイン、米国、チリが増加した。
(参考)形態別相手国別輸入数量
チルド:カナダ18.9千トン(前年比136.6%)、米国11.8千トン(同87.1%)、メキシコ3.8千トン(同111.7%)
フローズン:スペイン12.4千トン(同106.9%)、米国4.9千トン(同122.5%)、メキシコ4.2千トン(同69.8%)、チリ3.2千トン(同104.8%)、デンマーク3.2千トン(同99.2%)
(独)農畜産業振興機構の需給予測(1月29日公表)によると、1月の輸入量:79.7千トン(前年比110.7%)、2月の輸入量:78.2千トン(同121.2%)と、ともに上回ると見込まれる。チルドは、為替や現地相場高の影響により低調に推移する中、1月は米国産輸入量の減少が見込まれること等から、2月はカナダ産輸入量の減少が見込まれる事から、下回ると予測する。フローズンは、価格優位性によりブラジル産輸入量が増加が見込まれること等から、1月、2月ともに前年同月を上回ると予測する。3か月平均では、チルドは前年同期並み、フローズンは上回ると見込んでいる。
令和7年1月:合計79.7千トン(前年比110.7%)、チルド31.2千トン(同90.1%)、フローズン48.5千トン(同129.8%)
令和7年2月:合計78.2千トン(前年比121.2%)、チルド31.6千トン(同97.7%)、フローズン46.6千トン(同144.8%)
直近3か月(12月~2月)平均:合計78.9千トン(前年比116.0%)、チルド32.5千トン(同99.7%)、フローズン46.4千トン(同131.0%)
(参考)形態別相手国別輸入数量
チルド:カナダ18.9千トン(前年比136.6%)、米国11.8千トン(同87.1%)、メキシコ3.8千トン(同111.7%)
フローズン:スペイン12.4千トン(同106.9%)、米国4.9千トン(同122.5%)、メキシコ4.2千トン(同69.8%)、チリ3.2千トン(同104.8%)、デンマーク3.2千トン(同99.2%)
(独)農畜産業振興機構の需給予測(1月29日公表)によると、1月の輸入量:79.7千トン(前年比110.7%)、2月の輸入量:78.2千トン(同121.2%)と、ともに上回ると見込まれる。チルドは、為替や現地相場高の影響により低調に推移する中、1月は米国産輸入量の減少が見込まれること等から、2月はカナダ産輸入量の減少が見込まれる事から、下回ると予測する。フローズンは、価格優位性によりブラジル産輸入量が増加が見込まれること等から、1月、2月ともに前年同月を上回ると予測する。3か月平均では、チルドは前年同期並み、フローズンは上回ると見込んでいる。
令和7年1月:合計79.7千トン(前年比110.7%)、チルド31.2千トン(同90.1%)、フローズン48.5千トン(同129.8%)
令和7年2月:合計78.2千トン(前年比121.2%)、チルド31.6千トン(同97.7%)、フローズン46.6千トン(同144.8%)
直近3か月(12月~2月)平均:合計78.9千トン(前年比116.0%)、チルド32.5千トン(同99.7%)、フローズン46.4千トン(同131.0%)
需要
(1)家計
総務省発表の12月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,993g(前年比98.6%)、支出金額が3,148円(同102.9%)となり、購入量は前年同月を下回ったが、支出金額は前年同月を上回った。
(2)小売
日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の12月の販売統計速報によると、畜産部門の売上高は1,522.8億円(前年比103.1%、既存店ベース102.0%)と前年を上回った。牛肉や輸入肉の相場高が継続する中、豚肉や鶏肉を中心に好調となった。牛肉は、年末にブランド牛で動きが見られたが、切り落とし等が販売の中心で、ステーキや焼肉関連は不振。スライスやしゃぶしゃぶ用の国産豚肉は回復傾向がみられたが、鍋関連は水産物へのシフトもあった。鶏肉は、鳥インフルエンザの動向を懸念する声が聞かれた。加工品は高値傾向で不振が継続。
日本チェーンストア協会が公表した12月販売概況によると、畜産品の売上は1,064.5億円(店舗調整後で前年比103.4%)となり、前年を上回った。牛肉、豚肉、鶏肉の動きは良かったが、鶏卵、ハム・ソーセージは鈍かった。
上旬は、と畜場の年末年始における長期休場の影響から手当てが積極的に行われたことで需給がひっ迫したものの、3連休以降は需要が緩和して推移した。下旬は、疾病等から全国出荷頭数が伸び悩んだこと等から需給は引き締まった。
日本チェーンストア協会が公表した12月販売概況によると、畜産品の売上は1,064.5億円(店舗調整後で前年比103.4%)となり、前年を上回った。牛肉、豚肉、鶏肉の動きは良かったが、鶏卵、ハム・ソーセージは鈍かった。
上旬は、と畜場の年末年始における長期休場の影響から手当てが積極的に行われたことで需給がひっ迫したものの、3連休以降は需要が緩和して推移した。下旬は、疾病等から全国出荷頭数が伸び悩んだこと等から需給は引き締まった。
(3)加工品
日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表の12月の豚肉加工品仕向量は29.0千トン(前年比105.0%)と、加工品の値上げによる販売不振は続くが、前年を上回った。内訳は、国産原料5.8千トン(前年比107.4%)・輸入原料23.2千トン(同104.4%)となった。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークは9.5千トン(前年比95.1%)と、前年を下回った。
在庫
(独)農畜産業振興機構の需給予測(1月29日公表)によると、12月末の推定期末在庫量は208.2千トン(前年比108.7%、前月比96.3%)となり、前年を上回った。内訳は、輸入品:185.7千トン(前年比109.2%、前月比95.3%)と前年を上回り、国産品:22.5千トン(同105.0%、同105.1%)も前年を上回った。また、今後の期末在庫は、1月は218.2千トン(同112.5%)、2月は225.5千トン(同120.5%)と前年を上回って推移するものと見られる。
市況
(1)1月~2月
1月の東京市場枝肉卸売価格(速報値:1月31日時点)は、597円/kg(前年比121.3%)と前年を上回った。1月は、上旬が年末年始の販売が好調だったこと、と畜場の年始休場の影響から一時的に需給がひっ迫し高値で推移したものの、3連休以降は需給が緩和し下落した。下旬には、疾病等から全国出荷頭数が伸び悩んだことで再び需給が引き締まり、高値推移となったものの、相場は前年を上回ったが前月は下回った。
2月は、量販店の決算セールや2度の祝日による消費喚起はあるものの、消費者の節約志向や野菜高騰による鍋需要の低迷など需要面は不安定な状況にある。一方で、疾病等により国内出荷頭数は前年を下回る見込みであることに加え、寒波による生産性低下等から供給面も不安定であり、相場は横ばいから強含みを見込む。
2月は、量販店の決算セールや2度の祝日による消費喚起はあるものの、消費者の節約志向や野菜高騰による鍋需要の低迷など需要面は不安定な状況にある。一方で、疾病等により国内出荷頭数は前年を下回る見込みであることに加え、寒波による生産性低下等から供給面も不安定であり、相場は横ばいから強含みを見込む。